あなたがあのこにあげた
ほそいほそいやくそくは

ざんねん、ね

ねむってるうちに
みごと
わたしのもの

かみをといてあげたの
しらないでしょう
わらっていたの

なんにも ....
おもい
おもい
だして

ゆび
くち
いと

くびに
ほねに
にしび
ささやく

ずっと
とおい
うみで

きえていった
みどり

さがして
さがしても

 ....
おんなのこはみんな
はねがついているようなきがして

いちごやさくらんぼなんかなくても
いつだってうたっていられた

うちゅうではいきができない
ふくなしじゃ
わたしたち
ぼうはつし ....
きれぎれのふくをひろってあるく
しっているだけ めんをたどって

とり
いってしまったよ

くびをまげて
さけぶのじゃあなくて
いきをはくみたいに
まげて

さいしょのとりの ....
きこえてる
うまれてる

おと
おと

からだから
けしきから

くうきにあふれる

すう
いき

まざる
けしき

おしえたい、な
みせたい、な

うでを ....
1、ソイ

あやとりしよう
もりのなか
りぼんをまいて
ゆびをしばるの
おれんじのふうせん
とどかないそら
わるいうたをうたって
みずがかけてく


2、ルニ

くちのなか ....
少女少女少女少女少女

六月の庭には
唇を引き結んでいる

うまくうたえないよ
雨が髪を伝う

少女少女少女少女少女

ぬかるみを爪先立ちで渡る
溺れないように

スカー ....
やさしいものをみたくって
あるいてかわをわたったよ

ねじをまくのをやめたから
おとはとまってむねはしずか

くうきはずっとあめのにおい
すいこむけしきがとうめいになる

かみからお ....
むかしのじかんから
かけあがってくるものがある

まちへでかけても
ひとのなかにかくれても
ぴたりとはりついてふりはらえない

あそびは
わるいものとはかんがえない

みじめでしょ ....
かりのこえを
よふけにきいた

ここはずいぶんとおいみたいだ

あわせたてのなかから
はながかおるので
じぶんのなまえも
わすれそうになる

うたうことや
おどることは
 ....
よるのくぼんだくうきのなかに

あしおとをさがしにいく

たくさんのみずが

とおいところからくるのです

くものなかで

みをよじっているものがいる

とどいたてがみを

 ....
とけるまでかさねた

はなびらは
がらすでできているから

ぬるいおとがする



あしをおろす
きずをほしがって
あしをおろす



こえがきこえる?

 ....
うたいたいような夜だ

あいはよくわからないので

林檎を持ってきて下さいと言う

小箱の中は蒸しているのに

嫌に胸の辺りが冷える

こいとかかげてみたいので

赤い林檎にし ....
かなしいですか
かなしいです

したにりぼんをゆわえてまってる

みんなかわいいおにんぎょう
つよくゆするとくびがとれてしまう

せぼねもほんとにもろいんだった
ぐにゃぐにゃ ....
声を出して
らら

柘榴の粒の転がり落ちては
踏みつけて滲む

乾いた地面に照るくだり陽

そして腕を取ろうと伸ばす先の空白
フレア、緑のスカート
輪舞を踊る

遅れてきた風と ....
東京の女の子

とうきょうのおんなのこは
14のとしにはもう
はいひーるをはいて
まつげをかーるさせ
おとことあそんでた

とうきょうのおんなのこは
5つもとしうえのわたしを
「お ....
裂礫を繰り返して
果て、
新しい暮れに出会う

カワラヒワの子供は
膨らみすぎたその羽根を
もどかしげに絡げ
留める

望まれる正しさを経て
邂逅する
みなそこの白骨
そらの高いところから
ひとひら
落ちてきそうなよる

くらくしたへやで
ひらこうとする花だ

気づく、気づかない
しかくの、四角の、視覚の、詩、書くの

そらの奥から
針はの ....
コップの縁からあふれている
緑は
泣き出しそうに
低いところへ向かっていく

その底辺で
受け止めて
手の中に溜まっていくのをみてる

私の睫毛の先から漏れた
藍色と
手の中 ....
飛び出た爪先を削いで
長すぎる髪を切って
もっとこの手で慈しめるよう
あなた達を矯める

かつて
父が引いた設計線は
その夜
拭い去られて

母が裂き、重ねたその肉は
そ ....
きんぎょは鉢に一匹しか飼えない

許容範囲を超えると
致し方ないね
堪え性も無いね
脳髄はみるみる溢れ出て
それはどうやら緑色なの

なの、
ごく小さい範囲の爆発でも
腕はしっかり ....
しんのなかに
せきがある

せきはいつか
ちがかたまったいろで

きがつくと
とても
おもい

えずいてもえずいても
はきだせないで

よなかのだいどころ
てをかけたシンク ....
夏の十字に光が入れば
胸骨に取っ手
きみの窓だ

浸した腕で開く
引くもの、押すもの
両開き、押し上げ式の
様式は様々で
一度なんて
きみの皮膚全てが一つの窓だった

窓の向こう ....
うまくうたえないのよ
いとでくちをつられたきぶん
にぶいじゅうせい
にぶるかんせい
もっともっとつめたくなりたいのに
とがっていたいのに
あつさでゆるくなっていく

ちゃいろのあぶ ....
頬に

鮮やかな熱が降って

風が吹いたんです

じゅう、



私の細胞のいくらかが

死んでゆく

(だいじょうぶ、早まっただけ)

(一ヶ月もすれば全て新しい私 ....
一本の針金の上を
短い髪の女が踊り歩く

夜はとても短いから
短針から長針までゆくのよ
60秒に一回
私は新しくなる

腕を広げ
回る

針金がたわみ
ぎいぎいと不満の声を上げ ....
頭の中の
箱の中に

小さい女が
住んでいて

髪を方々
振り乱し

知らない言葉で
なにやらわめく

箱は女の気分一つで
如何様にも変化して

きちんと
合わさる
 ....
美しいその森は
青く
半透明の管が這っている

踏み入れると
足の下で
古い管が壊れる音がする

管の中には
森の血液、シチューの色をしたものが流れている

それは遠い山の中 ....
元来た道の向こうから
しまい忘れたママの小言が
今にもやってきそう
そんな空模様

どこかへ行く途中
バスを待っているの

元来た道へのバスは来るのに
どこかへ向かうバスが来 ....
内臓を全部出してしまって、
テーブルの上に乗せて観察する

クロスが汚れたけれどもいいの
ずっとこうしてみたかった

豆電球のの弱い光のせいだろうか
炯々とした雪の反射光のためだろう ....
ミゼット(179)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
赤いマチ針文書グループ06/11/9
投稿作品
ゆびのわ自由詩1*14/12/7 14:05
そら、から自由詩1*14/12/4 11:50
与えられた13分自由詩3*13/12/17 23:49
イモセ自由詩5*13/1/18 14:41
踊る自由詩2*12/4/26 22:00
ダンピング自由詩6*11/7/8 23:20
水の器自由詩1*11/6/2 21:55
せきう自由詩5*11/5/12 23:25
授々滔々自由詩1*10/11/14 17:46
うそまぼろし自由詩1*10/11/7 18:53
やくそく自由詩1*10/11/1 1:05
ロゥサ自由詩3*10/10/22 22:11
自由詩2*10/10/10 23:39
いぬ自由詩2*09/10/2 21:44
らら自由詩3*09/9/30 23:24
東京の女の子自由詩2*09/9/21 22:02
ひなたで自由詩4*09/9/19 23:20
ほしのお自由詩3*09/9/18 1:59
幸福な夜には自由詩4*09/9/14 0:28
矯める指自由詩0*09/7/23 23:51
酵素を1ml分けてちょうだい自由詩3*09/7/21 0:14
せき自由詩1*09/7/19 2:03
きみの窓自由詩7*09/7/18 1:39
オンディーヌ自由詩2*09/7/17 1:18
無題自由詩1*09/2/22 17:03
赤の3番自由詩1*09/2/10 2:19
箱に住む自由詩2*09/1/11 23:36
森の娘自由詩3*09/1/9 22:14
明るい焦土自由詩1*09/1/6 1:37
自由詩2*09/1/3 15:28

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