本命がいるだけで
背筋が伸びるような椅子に座る
それは電車で遠くまで
買いに行くチョコレートだった
唇を切り分けたように
何度も口づけできる甘さは
控えめな方が夢を見やすい
好きですと伝 ....
夕立が放課後を削り過ぎて
帰れなくなったから
風鈴の中で揺れていたい
かつてひまわりが咲いていた場所
背もたれにした花びらで汚れた爪
チリンと響くガラスの窓には
思い出がこびりついて匂う
 ....
目覚ましの音が部屋の中を歩く
太陽の光 浴びてる
朝の言い訳で
胸に溜めた息吐く
自分を逃してやるよ

元気なんて擦り減るもの
靴の底で踏めば
ドアを開けて希望が見える
この場所を忘 ....
ラミネート加工の空に穴が開く
まるですぐ上からパチンコ玉が
落ちた来たように泣いている
雷鳴が仲間を呼ぶ声に
嫉妬したりしてどうかしてる
この雨は頭を冷やすために
一秒毎に強くなって来る
 ....
僕等の間にあるものは
手を繋ぐとひとつになる
君の優しさと同じくらい
寂しさが泳いで来る血管に
種を撒いてスイカを割ろう
僕が寄り添って杖になるから
君の目隠しは雲に流して
立ちくらみす ....
荷物があれば夢の置き場がなくなる
心が生きる場所は
それほど広くなくて良いから
4畳半に全てを押し込んだ
鉛筆削りを回すと
切り刻んだ景色が朝の真似をして
水色に染まるのを待っている
い ....
君の心は甘い匂いがする
ただ飛び込むだけじゃ
忘れられてしまうから
僕の爪は皮を剥くために
尖って嘘に引っかかるよ
弱音を吐いたり強がってみたり
君の夢は壊れやすくて
僕に触らせた指が痛 ....
靴擦れの跡に
ポップコーンが染みる
人の後ろをずっとついていく
そんな歩き方をして来たから
ネズミ花火のように消える音
少し湿気ったカタチのまま
誰に踏まれても噛み付かなくて
僕は自分の ....
この世界が寝静まる夜に
僕はスピードを手に入れる
暗闇が光らせる眼の中に
飴玉を溶かして夢を見る
純粋な甘さが耳を舐めると
日付変更線から聴こえる
壁のない部屋に飛ぶラジオの音
いつもチ ....
君は綺麗だなモノクロにしたくない
最後の日が来てまともに見れなくなる

僕の心で泳ぐ永遠は泡のように
寂しさを混ぜて溶けていく

ブックエンドのような背中
合わせて離れられない
倒れる ....
輝いている時間は止められない
僕等だけのために進んでいくshine song

こんな場所で迷っている暇はなくて
僕は今から君に会いに行くんだよ

希望のハミングを口ずさむために生まれた
 ....
もう飽きてしまった夜に
今までのイメージを壊したい
頼りなくても情けなくても
僕は回転ドアを駆け抜ける
まるで光速の会話みたいに
星の手裏剣を胸に抱いて
誰かの世界に窓を作るよ
透明だ
 ....
もしもし元気?
それは受話器のように咲いている
遠く離れた人を思いながら
言いたいことが
あふれてくるけれど
線路はもうすぐ
遮断機が降りるから
叫んでも壊れないで
君にはねられた
 ....
人の匂いで夢は腐るから
夜に帯をかけて駆け抜けていく
僕は逃げようとしているのか
或いは守ろうとしているのか
手にしたものを離さないで
街を後ろに置いていくよ
僕等が怪我をしないように
 ....
君が見たかも知れない空を
僕も見上げて朝は始まる
会いたいのに会えなくて
青は丁寧に心を騙す
嫌われるのがとても怖いから
この距離を僕の広告にして
君のリモコンで消されたい
自信がないけ ....
三つ編みの先で書いた夢が
君に触れたら叶う気がした
ひと筆の間で宇宙が揺れて
頬に咲く花を見つけるよ
君の言葉が何度も聞こえた
幸せになりたいだなんて
透明な欲望が受粉をして
私の心に笑 ....
人を傷つけても欲しいものは
その後で自分を傷つけるから
ペンキ塗り立てのベンチみたいに
そっと離れるしかないんだ
今まで気づかないくらいに
愛や幸せを犠牲に生きて来た
誰かのせいにしたくは ....
日常が狂わないように
ひとりでも君を愛せる
連続ドラマよりも多い朝
空腹がごちそうを探して
心に付箋をつけるから
僕等の未来は羽根で飛べる
間違っていてもきっと誘うよ
幸せはいつも休めな ....
夏に頭を齧られて縮んだ身長が
夢をロケットみたいに飛ばすよ
裸足で走れたら砂の中から君を探して
オリンピックでメダルを貰う
自分との戦いがいちばん辛いのに
いつまで我慢をするのかな
君にふ ....
ピアスを開けた時に
世界が見えると思った
痛くて痒くて重たいのに
僅かな可能性が揺れていた
誰かの真似をして来ただけで
変われるような気がしたから
歴史や運命を投げた穴に
光を通して明る ....
誰かと誰かが出会う場所
誰かと誰かが別れる場所
騒めきが空気に混ざると
手を振る仕草が綺麗に見える
旅立つ人も見送る人も
特別な気持ちを切符に挟んで
鞄にしまいたくはないから
同じ地図の ....
ひとりでいるのに
ふたりでいるような
たゆたう心は休日のまま
夏が静かに燃える
新聞紙はないけれど
明日は確実にやって来る
ジリジリと焼ける太陽が
お尻を持ち上げようとして
東の方角に ....
君を思う時はいつも理科室で
ガラスのビーカーを割って来た
沸騰するたびに白くなる心
君色の星が名前を待ってて
僕にも呼び方が分からなくて
消しゴムで消えない朝みたいだ
何気ない空や良くある ....
緑に鼓動をぶつけて
甘い炭酸でドキドキを割る
夏休みがロマンを抱くと
少し言葉が追い付けなくて
心だけが先に走っていく

僕は緑に倒されながら
短い文庫本の真似をする
次の季節が来るま ....
輝いている人を見ると
真っ黒なスピードで走る
追いつけやしないのに
世界は1秒ごとに笑顔を更新している
自信がなくなるたびに
小さく震えた声を
ハンカチで包む夜に会いたい
夢中になれるも ....
暗い部屋にひとり布団を被り
お気に入りの音楽で旅をする
誰にも邪魔されたくはない
絶対零度の孤独を抱えた
瞳からこぼれるのは星ですか
強がりなジュビリー
空はいつも枕の隣にある
濡れたら ....
穴の空いたボタンは
どうしても指先が入らない
そこに何を落としたのだろう
そこに何を埋めたのだろう
見えなくても届かなくても
掛け違えたボタンは
シャツの裾を尖らせる
永遠のステップを踏 ....
雨を吊るすように右手を出した
傘は流星が冷えたもの
占いよりも確かな感触を
色とりどりの目から奪い去る
雨というだけで暗くなるくらい
近くて遠い帰り道で
目印を付けてくれる傘は
優しさに ....
針と糸でまつ毛を縫い付けて
空に夜をプレゼントするから
青いドレスの裾で生きる
蛇口を捻っても
きっと美味しい水は出て来ない
この部屋にあるものは
形を忘れてしまいそうなほど
影に呑まれ ....
靴紐を結べば解けるように
約束をしないままで光ってる
野を越えて海へ潜り
花を踏んだ底は美しくて
さよならで振り替えた未来を歩く
もう会うことはなくても
ポケットには君の居場所がある
素 ....
ミナト 螢(984)
タイトル カテゴリ Point 日付
バレンタインの詩自由詩020/6/30 16:08
メローイエロー自由詩120/6/28 14:02
プリズム自由詩220/6/26 18:26
夕立自由詩220/6/25 20:03
ハッピーエンド自由詩220/6/23 17:51
監獄の朝自由詩220/6/21 15:23
存在自由詩120/6/20 10:15
ポップコーンの詩自由詩120/6/19 17:25
駆け抜ける自由詩120/6/18 10:30
イエスタデイ自由詩120/6/17 18:31
ボクノコエ自由詩120/6/17 12:53
again自由詩120/6/16 15:21
紫陽花自由詩320/6/15 18:54
旅人の詩自由詩120/6/15 10:46
恋煩い自由詩2*20/6/14 10:20
君色に染まる自由詩320/6/12 12:38
マイワールド自由詩120/6/11 21:04
エデン自由詩120/6/11 13:43
白昼夢自由詩120/6/10 10:31
閃光自由詩3*20/6/9 19:31
自由詩320/6/9 10:25
太陽自由詩220/6/8 10:30
実験自由詩120/6/7 16:17
evergreen自由詩220/6/6 18:34
blind自由詩320/6/6 13:38
ジュビリー自由詩120/6/5 19:28
ボタン自由詩120/6/5 10:52
流星群自由詩120/6/4 14:13
真夜中の詩自由詩220/6/3 16:34
いつかどこかで someday,somewhere自由詩320/6/2 16:17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 
0.12sec.