夜鶯の声

詩人よ
あなたにどうしてわかるのか?
このおそれが、生殺与奪を
すべて、人の皮をまとった
獣に握られてある、このおそれが?
勇猛も雄弁も
嘘も不敬も空涙も
木々のうろより ....
内容ならあるぞ、いくらでも
形式のままごとの世界で
溜まりにたまったこの憎悪がそれだ
これを癒すことのできるものは
何であれ価値と真理の名を冠してよい
だが待て、ひょっとして
この憎悪と渇 ....
この憎悪をいつまで
胸に抱けばいいのか
誰にも告げず
命の尽きるまで?
この憎悪を収めるには
人ひとりの胸はあまりに
小さく、脆い
絶えずそこから漏れ出そうとする
この憎悪を私は押しと ....
拙訳


空舞う者

われらが主クリストに

今朝、夜明けの{ルビ族=やから}を見た。光の国の
{ルビ御子=みこ}、隼はまだらな暁を浴び、天の
波涛を飛ぶ。その下に風は止まず流れた ....
拙訳


偽りない二つの心が相結ぶ
その邪魔をどうか僕にさせないで
変わりゆく相手を目の前におのれ自ら変わるなら
無かったことにしましょうと言われて誓いを破るなら

そんな愛は愛じゃな ....
matirius(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
夜鶯の声自由詩125/7/13 19:20
杯と毒自由詩019/6/11 19:08
憎悪の国自由詩117/3/15 1:51
ジェラード・マンリ・ホプキンス「空舞う者」拙訳自由詩2*16/3/12 1:52
シェイクスピア『ソネット』116番の拙訳自由詩1*15/9/24 23:11

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