虫採りアミを
契約書が詰まった
ビジネス鞄に持ちかえて
今月もノルマ未達なら
怪談話より 寒気する
スイカ? 食べない
「時は金なり」
向日葵よりも輝いて
もろこしよりも甘いのは
 ....
気怠い午後の窓に
コウノトリが連れてきた
甘い匂いの衣をまとう
真っ白な 汚れのない 詩

しばらく考えて
抱いてみる
泥のついた手で
目はおれ似じゃない

さて誰か

道傍の ....
たぶん
すごいすごい
単純なしかけの手品を
遠慮なしに
どんどん近づいて
見ようとしたから
おまえに愛想つかされたね

鼻でもほじりながら
ぼんやり見て
ただ驚きに
ひとみ輝 ....
あのほしきれいだね。

うん、すっげーきらきら。

あそこからわたしたちってみえるのかなぁ。

きっとみえてるよ。

いま、てきとーにいったでしょ。

ちがうよ、あのほしたちのいく ....
「やっ、何でアボカドッ!」

どんぶらこどんぶらこ、
上流から流れてきたアボカドに、
おばあさんは洗濯中のおじいさんの褌を落として、思わず叫びました。大きな、大きなアボカドが流れて来たのです。 ....
亀は心配だった
兎が寝ていなかったら
どうしよう。

雨が、降ってきたから。

草を噛みながら進んだ。
これは、もうダメだな・・。

悲しみに濡れるくらいなら、
甲羅にこもってしま ....
揺れる車中で、一瞬だけ眠ったような気がした。酒も女もしばらくこらえて、不眠症気味だ。今日の仕事を終えたら、解禁といきたいところだが・・。
定員のセダンの不自由さから逃げたい気持ちもあった。大の男が、 ....
SOSの言葉はもはや、何の意味もなさない。誰も最初から、君を助けてはくれないのだ。僕は何かを奪われそうになったら、その銃口を向け、引鉄をひくしかないのだろう。
僕は何度もSOSを発信した。
そ ....
ハローワークから出たとたん配られたチラシには、きみの名前。きみの写真。その上に〈元彼女〉の肩書。「元」がやけに安っぽいゴム印で、おれはムカついた。ビリビリに破り捨てた。渡してきたおっさんを蹴飛ばし .... 若さがおれを
前進させる

ときどき
ヘッドロックを
かけながら
駅前公園の噴水わきに
男がひとり、
あぐらを組んでいる。
近づけば つん、と臭う。
靴には穴がポカッとあいて、
のぞく親指は化石のよう。
伸びきった髪の毛だけが、
意志を持つように絡みつ ....
いちばん重いひらがなは



だね。

ら がぼく以外の
大勢をふくむなら
ぼくら、なんて
かんたんには 言えないや。

かるく歌ってもみるけどさ ららら
こんなことしてる場合じゃない
が口癖のおじさんは
日給七千円で
セメント運ぶ間にも
こんなことしてる場合じゃない
いっしょにキオスクで
ビールを買って飲むときも
こんなことしてる場合じゃ ....
(好きです
     きです
        きです
           きです
              き・・



閉じる前に
こぼれたね
僕らが
何か捨てるとき
それは、つまり
隠したに過ぎないことが多い

捨てられたゴミ
魚の骨や 紙屑や
溶けた誕生日のローソクは
今もどこかに
必ず、ある
土のなかや 空気のなか
 ....
終わりよければすべてよし
終わりよくなくても
途中までよければよし
途中がだめなら始めがよければよし
始めも・・なら、準備がよければよし

つまりすべてよし、

よし。
何もしなくとも
腹は減る
爪楊枝咥えるにも
銭がいる
腹が鳴るたび
苛ついて
何もしなくとも
腹が減る

何もしなくとも
税はくる
督促の手間
知る由もなく
ゼイゼイゼイ
 ....
明日の自分に
電話をかける
一枚しか入れない
呼び出し音がつづく
あいつは出ない
いつものことだ
今日よりずっと昔の
思いでごっこに忙しい
呼び出し音がつづく

しょうがなく
昨 ....
ちりめんじゃこを
食いながら
一匹一匹に
詫びを入れる
「暑いよ、暑いよぅ」

振り向けば
声の主はキャベツらしかった
東八通りでおれは
扉が透けた
コインロッカーのようなものに
入れられたキャベツに
助けを求められていた
これが新型 良 ....
おれが息をする夜
この部屋の明かりは
林道にぽつりんと佇む
自動販売機

蛍光灯をカナブンが舞う
2ストロークのエンジン
ギアはまだ1速
目を閉じると
それはまるでチェーンソー
古 ....
しょうもない青春を
「く」の字に
折り曲げてやった
情けない顔した海に
バカヤローッて
ぶん投げたら
ブーメランみたいに
かえってきて
おれに突き刺さった
毎年その色を変える紫陽花に、
かたつむりは言いました。

「きみは色々と人を楽しませるし、
すてきだね。うらやましいよ」

少し口先をとがらせて。

紫陽花が言います、
「あなたは立 ....
見る気も起らぬ走馬灯
愛 あまりに静かな断末魔
涙でにじんだ蜃気楼
登れなかった摩天楼
手伸ばせど 消えにし桃源郷
二人の日々は絵空事
私はもともと根無草
気付けばいつでも袋小路
無限 ....
たずねてもいないのに
自分のことや 他人のこと
ババババーッと しゃべりまくる人
そんな人が 機関銃の弾切れみたいに
一瞬 静かになったとき
その口元から もれる煙を
ぼーっと見るのが、好 ....
最近、しょっぱく感じるまでが
早いんだ
あれは なにが どうなったんやろか
鋭敏なんて響きは
どうも似つかわしくない
あきらめつくのが早いのか
カンがしれーっと鈍ったか
わからんけれど
 ....
東京は
遊ばれた街

沢山の若い手が
お前の肩を抱き
煌びやかな夢を語っては
意気込むけれど
ちょっとうまくいかなくなれば
とたん後ろに目を向けて
故郷の微温湯に
帰る巣を見つけち ....
ケータイ LINE 写メ 既読無視
Facebook Twitter 2ちゃんねる イイネ
パソコン ブログ コメント
ニュース バラエティ番組 芸人
プロ野球速報 平日の新聞
友達 親戚付 ....
おんぼろ列車がトンネルを抜ける前に 僕は眼鏡を外そう
この先に 僕が本気で見たいものなんてないだろう

幼い顔した君が 僕より早くいなくなるなんて
空前絶後の混乱期 脳天直下のブレーンバスター ....
人間らしく 生きるってコトは すごく難しいんだ

歩き 飾り 触り 話し 伝え 考え 悩み 怒り
迷い 嗜み 求め 欲して 憤る
・・・長い

人間として生きるのは楽じゃないんだ
共通の ....
もり(150)
タイトル カテゴリ Point 日付
夏が嫌いな人もいる自由詩4*15/7/19 8:03
自由詩2*15/7/18 23:36
手品自由詩2*15/7/16 12:33
よぞらのかいわ自由詩015/7/16 11:51
アボ太郎散文(批評 ...1*15/7/13 6:45
一説自由詩0*15/7/12 22:46
その夜の仕事散文(批評 ...1*15/7/10 6:44
普通の愛散文(批評 ...2*15/7/10 3:40
卒業自由詩2*15/7/6 0:40
けもの道自由詩1*15/7/5 14:40
きれいなまち自由詩1*15/7/4 16:16
いちばん重いひらがな自由詩10*15/7/3 15:38
知恵自由詩2*15/7/2 16:26
気持ちが自由詩1*15/7/1 17:55
いないいない自由詩1*15/6/30 18:14
よし自由詩2*15/6/29 18:52
穀潰哀歌自由詩2*15/6/29 18:33
居留守自由詩1*15/6/27 22:50
ちりめんじゃこ自由詩5*15/6/27 1:44
良心自由詩2*15/6/26 7:09
777自由詩5*15/6/24 0:23
死因自由詩2*15/6/22 4:10
傘のいらないお話自由詩2*15/6/22 0:30
南無三自由詩015/6/21 0:56
行間自由詩5*15/6/21 0:43
しょっぺえなぁ自由詩3*15/6/19 17:18
東京自由詩1*15/6/19 17:09
やかま自由詩015/6/18 4:57
片道切符自由詩1*15/6/16 22:02
人間自由詩115/6/16 21:46

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