泣き腫らした女の顔は
紅潮していた
ホテルの窓の外に見える
海岸が騒々しくなってきた気がする
月はぼくらの妄想のように
闇夜に浮かぶ
血が騒ぐというのは本当だ

女 ....
この4月にぼくは都会のアパートに引っ越してきた
窓を開ければ早稲田通りが見えた
車よりも多い人の列
駅へと向かう学生と通勤者
その眺めに
ぼくらはいくらか満足していた
奨学金を ....
「文学金魚」http://gold-fish-press.com/

「文学金魚」ってウェブ文芸誌があります。実はぼくもこういう感じのを作りたいと
常々思ってたんです。「文学極道」の代表をやって ....
私信以外だったらホントになんでもいいんですよね?

本当は私信を一番送りたかったのですが、そこは仕方がありませんヽ(´▽`)/
ところで、とうとうネットポエム界を引退されるということで、引退 ....
弁解の余地なく
悪徳の日々だ
どこへも出かけない日
動物のように食べ
3キロ太った
人生の入り江に
打ちひしがれた椰子の木の流木が
浜辺に突き刺さっている

幸福を憎悪す ....
この表題は、榊蔡さんが10年前に立てられたトピックです。
http://bungoku.jp/fbbs/viewtopic.php?t=81
残念ながら、この10年、詩壇に新たなムーブメントが ....
短く鋭い溜息が
ぎゅーっと聞こえてきたよ
まるでドアーの開閉するような
その音は近づいてきたよ

目撃者によると
十秒おきに
ぴぴっと電話に飛びつき
ぼくは救急車を呼んでいたという
 ....
湿気を含み
じりじりと指先に迫る煙草の火のような不快な暑さが
ぼくたちのクーラーのぶっ壊れた車内を
熱によって歪ませていた

「この夏の異常な暑さ」

ラジオの気象予報が繰り返 ....
「空をください」
http://www.geocities.jp/sati_no_hon/uta_sorakudasai.htm

「空をください

 みあげても
 みあげても
 ....
こんなこと
すぐに言い出すべきじゃなかったし
ぼくはあれこれ言う前に
彼女に確かめるべきだったんだ
見抜くべきだったんだ

今日
ぼくは一人の女の子を
「不幸」にした
何度目 ....
えーと、最近、はかいしさんに「私信」を頂くのですが、あんまり
扱い方がよくわかってないのと、個人的に(誰とも)インターネッ
トを介して親しくするつもりはないので、質問などがあれば公開の
 ....
ジプトーンの天井を見つめながら
病院のベットに横たわったブタは云った
俺には心臓が無いんだよ


看護師のマチ子はブタの脈をとった
どういうわけかしらね?
ブタはもう一度云っ ....
「はみだし情報」の欄にも書かれておられますが、choriさん
が新しい詩の投稿サイトを作成されておられます。
その名も「ににんが詩」
→http://poetrykyoto.1616 ....
基本的にぼくの書いたポエムはあんまりポイントが入りません。
8ポイントが最高記録です。
出来栄えが良くない、ということがその理由だと思いますが、た
だ、一つ思うのは、優れた詩にいつも多くのポイン ....
あの人の店のそばにあった
公園の緑の匂いがとてもつよく
茶色のオフタートルにジーパンの
彼女はいつも笑っていた

窓ガラスを揺らす
バスの後部座席にふたりで腰を掛け
曇った朝の日 ....
老舗のホテルで寝ている舞は
魚みたいで
息もしていないのに
きれいに見えた

お互いどんなしくみで
そうなってきたのか わからないのに
仕方なくそう抱き合って
迎えた朝のような ....
ハーバーから出て行く
ヨットの数がたちまちに増えていく春
その背泳ぎのような船の航行に
季節の匂いがする

昼ごはんを食べ終えたマチコが
海を見たいといった
ぼくは灰皿を取り替える
ウ ....
フィットネスクラブの一室に設けられた部屋に
ペンギンの赤ちゃんが預けられていて
胸の高鳴りが抑えられなくなり
まなみはいつの間にか
赤ちゃんペンギンの紙オムツをといていた

前つんのめりに ....
僕らは梯子が欲しかった
やがて起こるだろう戦争に
発狂しないよう
小さな子供を昇らせる

剃刀に
血を走らせながら
三億年の未遂を窓から開け放つ

きまって麗子はバルコニーに ....
窓をあけ
洗濯物をサッととりこむ

旧式の黒電話を
ガチャンと切る

髪の毛を
ポニーテイルにしてみたり
変な格好をしてみたり
古びたノートの上に
点々と
「なぁに? ....
じりじりと陽にやけ付く夏の
車のフロントガラスに目を覚ましたとき
高速道路のパーキングエリアは
巨大なトレーラーで埋め尽くされていた

プーマのロゴでプリントされた
スポーツバ ....
最近は、ぼくは殆ど詩は書いていませんが、現代詩フォーラムや文学極道に
投稿する際に、たまに新しいのを作ることがあるくらいで、まぁ、ここ5年
くらいは、詩を書くという行為から遠ざかっています。

 ....
わたしは子供を産む気はまったくなかったし
生理不順で婦人科の台にのって
股をひらいたことは一度だけあるけど

幸い恋人はあまり したがらない人だし
わたしもセックスが愛情のベースにな ....
昨日まで、子供たち(甥と姪)が遊びに来ていて賑やかだったのが、広島に帰っ
て(帰省)いったので、まあ、急に淋しい感じなってしまって・・。この夏季休
暇中どこへいってもどうせ人人人で一杯だろうし ....
俺の住む町には一軒の本屋もない
町には大学の校舎と
学生マンションが立ち並ぶのに
近頃の学生が
本を読まなくなったせいか

俺は洗面台の前で歯磨きをしながら考える
ネクタイを結び ....
耳をふさいだ
魚をたくさん入れたバケツをひっくり返したように
空は近距離で
青かった
今夜あたりが祭りの頂点か?
ぼくは彼女の心を缶詰に入れて
持ち歩きたい気分だった
完全に ....
どうせ天使にゃなれねぇ
かといって羊のように
柵の中でおとなしく暮らせもしねぇ
都会のマンホールの蓋をあける
そっとつま先を伸ばす
南米の空の上の
銀河の星の一つに
ビーチサンダ ....
目の見えなくなった猫に
肩寄り添う紫陽花
ねぇ

あの素晴らしい虹の色
あなたにも見えるかしら?
紫陽花のゆび揺らす方向を
見つめる老いた猫

夏の匂いと
海の風に誘われて ....
ぼくは壁にもたれかかって
缶ビールを飲んでいる
うんざりして
溜息まじりに
机の上の
電波時計を見ると 夜だとわかる
正確な時間など必要ない
今は夜
夜だとわかればいいんだ
 ....
女をパジャマに着替えさせてベットへ運んだ。
午後9時頃。
バルコニーの観葉植物を取り込むとき、女にパンツを穿かせるのを忘れていたことに気付く。
テレビの電源を入れる。
煙草に火をつける。

 ....
オダカズヒコ(40)
タイトル カテゴリ Point 日付
婚姻自由詩3*16/8/28 0:28
混沌のクマ自由詩5*16/2/4 20:15
web情報誌文学金魚について語る散文(批評 ...1*16/1/31 15:38
NCM参加作品、祝♥ネットポエマー卒業✩ヌンチャクさん゚(゚ ...散文(批評 ...2*15/11/2 21:49
夜が運ばれてくる場所自由詩2*15/10/19 22:40
再考「近年、詩壇にあらたなムーブメントは興るか?」散文(批評 ...2*15/10/14 1:33
別名自由詩3*15/10/13 23:51
ヘンドリックと青い空自由詩2*15/9/28 20:26
詩人・砂木論のための覚書1散文(批評 ...4*15/9/24 21:09
そうやって僕は何回目かの自由詩2*15/9/16 22:46
はかいしさんに応える―ネットの詩について―(ポイント不要論)散文(批評 ...3*15/9/11 6:05
マチ子とブタと病室で自由詩4*15/9/6 22:39
chori氏主宰「ににんが詩」について語る散文(批評 ...015/9/6 19:23
現代詩フォーラムにおけるポイント制についての一考察散文(批評 ...6+*15/9/4 0:02
この愛に満ちる星たちへ自由詩1*15/9/3 20:21
舞の涙自由詩3*15/9/3 20:16
ヨットハーバーと小さなアルバム自由詩4*15/8/24 0:45
南極縦断鉄道 中央駅前 寿司バーにて自由詩3*15/8/24 0:40
時代と自由詩1*15/8/24 0:35
自由詩1*15/8/23 0:11
センチュリーハイアットホテルとブタのブギ自由詩015/8/23 0:06
”ネット詩”を経由して―散文(批評 ...11*15/8/19 22:36
冬のデート自由詩2*15/8/19 20:46
現代詩フォーラムと文学極道のこと散文(批評 ...5*15/8/15 21:49
インターネットを捨てよGoogleに投石せよ町へ出よう山を歩 ...自由詩7+*15/8/15 19:12
太陽とデニム自由詩1*15/6/29 2:16
16月生まれのぼくらは自由詩1*15/4/5 21:28
老いた猫自由詩015/4/5 21:24
再会・ヘンドリックと妹のマリー自由詩3*15/3/25 21:20
理由自由詩3*15/3/25 21:02

Home 次へ
1 2 
0.1sec.