薔薇の蕾は美しい
少しづつ開いていく姿も
この世のものとは思えないほど艶かしく美しい
だが ....
わたしは座っている。
冷たいパイプ椅子
背もたれなんかはある。
パイ ....
哲学の道を入り
敷石をふみしめ歩いていた
(道の傍らをさやかに水は流れ)
遠くから、外国の ....
太陽に にじり寄って行く雲を称えた夕空
クロスするのは 誰かの溜息
呆けたアオサギが 優 ....
つめたい水が流れ
ゆられる水草たち
淡色 葉は白く薄く
沈んだ石は絶えず
千年晒され続け
....
全部が一瞬で消え去った
人魚の泡のように
残ったのはかなしみだけ
存在そのものが支えだった ....
空っぽだった器に
なみなみと注がれたのは
無色透明の愛というものだった
私の目には映らず
触 ....
華奢な花 ひらひらひらり 風に揺れ
薄っぺら これからふうと 膨らます
くるんとね 巻きひげ し ....
木洩れ日は幹にもえうつり
いおのように游いで
あおいだ瞬きは
そらにとけて微睡んだ
....
文庫本の
薄いところが好きだ
パラパラとめくる
音も素敵だ
ブラスバンドの
演奏に合わせて ....
言葉に振り回されているので
振り回してやろうじゃないかと思って
リズムを作り出すと
足を取られ ....
反旗を翻すと
狼にごみが付く
子連れ狼は去って行くが
最近眼鏡の洗浄液を
けちって居て
少 ....
私を愛したあなた
抱いて下さい
強く
強く
想う強さで力一杯に
私は幸せを感じ ....
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