まだ、
ここがどこかわからずに
過去のあなたをまっている
朝顔のうすい花弁をさわって、
....
鬱病になった友人を外に連れ出すことに成功したから
バンドメンバー4人で通っていた小学校へ行こうと思 ....
誰かがポケットに手を突っ込んで
枕元を通りすぎてった
灰に染まって焦げた声が
何度も胸に染 ....
風の強い日にも蝶は飛ぶ
気流に乗って巡り
波を越えたり潜ったり
泳ぐようにすり抜け ....
橋立… と 聞いて
直ぐに浮かぶ 有名地
普通ならば 天橋立
此処ならば 橋立の翡 ....
やわらかな森に、
ゼリー状のものにくるまれて、
ふるふると
うみおとされた
永遠という名の
....
与えられた絶望
真新しい傷に落ちる冷たい涙
嘘だと言って
思い出にならないでと
....
....
....
線路がつづく理由について
かがやかせる目には、とおくうつる夕日
あなたのものでも ....
肉にめり込み
脳髄に沈み刻まれる
鋼のビート
反復も新たに
冬の鳥は踊り出す
声無き音響の ....
送別会の帰りにみた満開の桜の樹をおぼえている
というよりそれしかおぼえていない
その日に ....
ありがとうを封印してた、
こわさに飲みこまれて
いなくなるばかり考えて
からまった ....
仕事帰りにめまいがして
錠剤を呑む
俺はもう俺ではなくなった
俺から仕事を抜き取っ ....
いろんな感覚が錆びて
緩やかに死んでく
街に出れば疲れて
ヤキがまわった、なんて
ぼんや ....
世界のはずれの藁葺きのコテッジで
遠く草原にかかる月をのぞむ
( かつてこの月をめでた青年達が不 ....
完璧を求める心ほど
少しの歪みが許せずに
破壊的になるけど
人は
曲がったり
間違 ....
世界には
無数のルールがあって
その
ルールの狭間で
私たちは生きている
お愛想、お願 ....
落とし物が入った箱をあさる
あたしがどこにもいなくて探しているんです
みんなが帰っていく雑踏
....
イグニッション
そしてまた君は 飛び立つ宇宙船に手を振って立ち尽くした
また会おうね。って約 ....
バスに揺られて教会に着いた
教会のそばに咲くタンポポに
虫の影が
まぼろしの縁取り ....
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