はやにえ
しるべ
ひかりが開けた穴
いそいで
雨の肩書き ....
熱中症の蜂が 花びらに躓く
ちょうど昼寝時
樹陰のない夏の蜂が 躓いた
まるで羽の折れた言 ....
このままじゃ危険です
メタボリック症候群だということを
もっと自覚して
生活習慣を変えてくださ ....
あっちむいてほい、と言われて
まんまとひっかかった
その顔の向いた方へ
大きな夕日が沈んでいく ....
さて、続いては交通事故予報です
土曜日の今日は各地で
羊の皮をかぶった狼のふりをした
狸なクル ....
もう書き尽くされてしまったかもしれないけど
夏は きみの腕のきずに
ぼくのきずも ちょっ ....
くるりと回すと宝物は潮の匂い、使い込まれたそれらはところどころ錆び、いっぱいあるけど違いがわからない ....
いい加減
敗けた戦争の話をするのは
止めて欲しい
ただでさえ暑くて
鬱陶しいのに
これ以上 ....
春 そよ風の優しい囁きに
夏 肌を滑る熱い眼差しに
秋 想い出の肩を包む腕に
冬 肌の温もりの ....
戦争を知らない世代の私にとって
原体験は高校1年の夏休み、先輩から渡された一冊の文庫本だった。
....
いつも一緒にいてくれるあなたが好き
同じ歩幅で歩いてくれるあなたが好き
好きと言ってくれるあなた ....
プラスチックが降り積もる
世界は彩と形に満ち溢れ
ラジオからはいつものように
幸せ ....
舟に乗って川を渡る。きれいじゃない水に腕を浸して、汚れたワン
ピースのすそから、小麦色 ....
なにかやましい
気持をかくしながら
愛している、
とささやくとき
空や海はいっそうまぶし ....
右をとるか、
左をとるか、
減点で埋めつくされた ....
彷徨う
空を 海を 宇宙を
いたたまれなくて
ここにいられなくて
突風に身をまかせ
時空を ....
ただの笑いなど一瞬のことで
世の中には意味がいる
一部でも何でも
寄り添った意味が
意味 ....
言葉は宙に消える
涙も空に消える
夢なのか
悪い夢なのか
ならばいくら叫んでも届かない
....
あなたは何処に生きていますか
過去に未来にそれともめちゃめちゃ現在ですか
どこにいようと生き ....
150808
考えたら
わたしは
夾竹桃を
見たことが
あっただろうか
....
人間は本能が壊れた生き物だから
自分で物語を作らないと誰も救済しないよ
淡々と生きることをく ....
窓を開けると
蝉の嵐がどっとなだれ込んできた
熱風のかたまりを大きな捕虫網ですくい取る
いっぴ ....
論理に頼っているので詩人失格
物語を好むので詩人失格
ほんとうのことばかり言うので詩 ....
今日はひとまず安眠しよう
ため息がひんやりとわたしをなだめる
もう十回読んだ小説はくたびれ
わ ....
ホントにごめんね
って
この先もうまく言えることは
永遠にないだろう
今さら言葉にするま ....
苦労ばあ、
クロウバァの呪いがぬくもりに変わる、秋の午後、
夕闇に揺れて星空は空でなくなり、雨に ....
ブラウスの胸のボタンは外すが
着せたままでブラジャーごと
オッパイを引きずり出す
そのとき貴女 ....
静かに沸き上がってくる
温かい気持ちと切なさ
好きだという気持ち
気づいた時には
もうあ ....
懐に忍ばせる 心のよりどころ
片手で開くと 手の一部になる
早くふりたい
香の混じ ....
遠くで蜩が鳴いている。
商店の軒先から蚊取り線香の匂いがする。
祖父との思い出が詰まっ ....
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