Evanesce
文字綴り屋 ひじり

言葉は宙に消える
涙も空に消える
夢なのか
悪い夢なのか

ならばいくら叫んでも届かない

だからどれだけ叫んでも届かない

ひたすら耐えて
夢から醒めるのを待つだけ
ギリギリと奥歯を噛み締め
爪が食い込むほど拳を握って
大きく息を吸い込む

消える言葉でも叫び続ける
夢はいつか醒めるはずだから


自由詩 Evanesce Copyright 文字綴り屋 ひじり 2015-08-08 12:44:35
notebook Home 戻る  過去 未来