秋の雲、と聞くと鱗雲のような、空の高い層にある雲を思い浮かべるが、その日の雲はロールパンのようにふ ....
加齢にせきたてられ
老化にさいなまれ
しののめ ....
涙をながした後気持ちが
すっきりするのは目にゴミが入った時
洗い流したり目の乾燥から守る為だそう ....
不知火やアトランティスの子守唄
原子力空母のデッキ小鳥来る
恋文を代筆する手小鳥来る
卒業式今年も告白にきた生徒ゼロ
心臓が低い位置にあり第三ボタン
やまびこが返ってくるまで叫ぶつもり
痛くてみていられない
ごめんね、言うは易く
空はすみれ色だなんて
あやまちに戴けるとは
....
いつみても
火野正平が自転車で走っている
火野正平は何を求めているのか
それは火野正平にし ....
月明かりが入り込まないように
カーテンはずっと閉めきったまま
ロフトの梯子を上った先で
彼女は ....
溶け出した脳の上を
日々の残響が駆けて行く
そのせいで
僕は苦々しい顔を
解くことができず
....
後ろから思い切り股間を捕まれた
そのまま高く持ち上げられた
驚いて胸元に蹴りを入れたら
アイツ ....
解釈を
広げに広げ
どこへゆく
眩しい日差しの降り注ぐ土曜日
君を誘って新しく出来たチャペルを見に
白い階段が広大な緑に囲まれて ....
高度経済成長期に
私鉄沿線のベッドタウン
緑道が貫き中流以上の人が住む
静か過ぎる町
老いた ....
まいにち目にわかるほど大きくなっていくのに、娘はきちんと娘のかたちをしている。一日にすくなくとも ....
夾竹桃 馬酔木 ダチュラ
それぞれ煎じてアルカロイド毒を
成分からして苦いものだ
1?も飲んで ....
朝
あなたはあなただった
はじけるようにわたしたちは
なにひとつ
必要ではなかった
....
女の嗤う声がする真夜中の三時
この部屋の時計はどれも狂ってる
一年ほど開けたことないカーテン風に ....
忙しい。忙しい。としか言わなくなったので
ほんの少しの荷物だけを用意して
高尾山に登って ....
かすかに触れた指先を追い求め
いくつもの場所ですれ違う人影の名前を
ぽつり・・・・ぽつり ....
良縁を感じた日
ランドセルを下ろした少女と
話をしよう・・・・。
一つの終わりを迎 ....
これだけ飲んで
これだけ腹を割って
笑えているのだから
明日は明日の風が吹く
野生を奪われず ....
暮らしとは
あさ 水を手にとる温度
きしむバスを降り
しんじつみのない歩幅 ....
26rows, 1.03sec.