人が(ことば)を綴るようになったのは
一体いつからなのでしょう?
無数の国のあらゆる時代に
....
「かわいい」
保育園の部屋に初めて入った周を
年長の女の子が、迎えてくれた
「じゃあね」
....
やさしさというのは
残酷に降ってくる
ベッタリ濡れた髪で手で
深い湖につかまれて
捥がく ....
あわれなことに
老残の年配ともなると
....
嬉しい嬉しいと動き回って 一時逆子になった君
この前2100グラム 少し大きめと
きっと愛情 ....
一年分のミスを
この一枚に 集約した
そんな年賀状に 微笑みながら
前を 見詰める ....
きせつはずれの
あなたは はなぐもり
きたかぜを てまねいて
ふるさとのにおいだと ....
抜けた髪を拾い集めて
飲み干せもしないグラスを舐めている
あんなに昔好きだったスツールも
....
眠って起きることが当たり前じゃない人に
「死にたいのよ」と微笑まれて
頷 ....
34週で生まれた子は
肺の機能がやっとできたばかりだというのに
生まれてきてしまって
小さな体 ....
桜が散るような接吻に こゝろは震えない
世間体に身を剥ぎ 遠浅の路上に
猫でも 食事にありつけた ....
こんな
どこにでもあるような
ありふれた恋
こんな小さな恋でも
命をかける
覚悟無くし ....
木曜日
四月から2.6歳になる娘の保育園がかわる手続き
ってのが理由で昨日仕事を公的に休んでいる ....
春という素性の上に
細いすじがねを
うっかり高く伸ばしてしまった
ふたりは
よりかかりあう
....
4月25日金曜日 晴れ
最高気温24℃
バスの車内にてブレックファスト
愛と勇気を齧り喰われた ....
砂地にのびる
影法師
不機嫌な男みたいに
息苦しくて
湿っ ....
人のフリ見て我がフリ直さず知らんフリー
スーパーの通路で話し込む迷惑な主婦たち
今どきの ....
あしただね
あしただよ
そうは言ったって
特別なことばも思い浮かばず
あしたはやってくる
....
にわかに降りだした雨を背にうけ
老人は湖の畔を歩いている
大木の梢に目をやると一礼を ....
あひ見てののちの心のうらぶれや
白妙の衣袖しぼりつつ
しんしんと闇のかたれり春深し
{画像=140426112527.jpg}
都会の一角に寄り添って
おまえは小さき声を上げて ....
一皮剥きたまえよと言われても
簡単にできないことだってある。
世界有数の薄グリーンの私でも
頭 ....
これも欲しい
あれもやりたい
あんな人になれたら
こんな人になれたら
ああ羨ましい
....
手指の曲がり具合
それだけを見ていた
読み取れない手話など
どうでも良くな ....
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