砂をみるような静けさに
私の遺体をころがして
明日へゆけ
明日へゆけゆけと
祈ります
....
冬の夜
出せもしない 恋文をしたためて
スキデス アイシテイマス
どれも違う
....
わたしはねこ
あなたの脇のした 或いは
ストーブと向きあって 眠りたい
わ ....
凍てついた世界ほど
本当の暖かさが
分かるものです
私たちの今までは
ぬるま湯に浸かっていた ....
世の中ザラザラしている
そうは思いませんか
{ルビ肌理=きめ}が粗くなった
そうは思いませ ....
卵のきもちはわからない
卵にならなきゃ
わからない
わたしの目玉は殻かしら ....
スカイツリーに昇った
天望回廊まで昇った
世界一の高さ
634メートルの
....
ねぇ 触れてもいいですか
まぼろしに 呼びかけて
指先が じんじんと しびれる
ね ....
認められたいって
思ってるうちは
ハッキリ言ってダメだ
認められたくないと
思えたら
本物 ....
冬空や中華人民共和国
死ぬ気でやったら 死んじまうだろーが
息を吸っては吐いて
(呼吸)になる
大きい器にふたをして
(鍋)になる
たま ....
何処からか舞い降りてきた
小さい{ルビ埃=ほこり}の影が
開いた頁の余白を
通り過ぎてい ....
ふいに足を止めた、夕暮れの帰り道。
畑の道の傍らに、夕陽のあかねに染まる
とうもろこしの ....
生きるということは一筋縄ではいかない
生は生きがたく死は死ににくい
ということは僕は困難な生を生 ....
いい香りのするパンダに乗って
街を闊歩
驚くよね
もうおっさんなんだから
でも、ほら花屋の前 ....
人生は夢と覚醒の繰り返し
夢は無価値、
覚醒時こそ人生だ
等と大人の戯言
誰が決められる ....
風よ語れ
私たちの行く先を
森のざわめきを
獣たちの雄たけびを
一陣の突風に
舞い上がる塵 ....
「あずきー、ねぇ、あずきー。」
おかあさんがわたしを呼んでいる。
わたしはいま、絵本を描いて ....
ヤン女だったあたしは
14歳で同棲して
16歳で男の子を生んだ
旦那は時計も読めないけど
....
お口からヘリウムガスが出てくるの フーセンガムでちょっとだけ浮くの
君はテーブルに頬杖をついて
文字の積み木で遊んでいる
利き腕の人差し指で
柔ら ....
おまえ達が前人未到の世界だ
お前たちの体が
役場に屑を捨てる
人生の屑だ あきらめて絶望し ....
{画像=121213110706.jpg}
これは駄目だ!完全な記憶と表現の不完全。
未 ....
{画像=121213103901.jpg}
このあいらしい生き物
何をわたくしに問うか
....
1
幸福はもう手垢まみれである
そしてもう二度と清潔にはなれない
....
木枯らし( 男の子の言い分 )
いつもの通学路
冷たい木枯らし ふたりの頬を打つ
僕 ....
明日を待っています
ターンテーブルの上で踊りながら
明日を待っています
レコードの傷は今日 ....
世界は無力で温かい
地面と話している人々はよく知ってる
僕が統計学的に君とは殺し合いも辞 ....
詩を書くためにかたまる
詩を読むためにかたまる
音楽を演奏するためにかたまる
喜ぶためにか ....
離れてゆく船尾から
手を振るあなた
晴れやかな光射す午後に
まっ白な服を着て
握 ....
革命を誘う流行歌に
追われるように町を出た
急ぐ鼓動に縋りつく
取り残された想いを
繋ぎ ....
僕は疲れていた
疲れていないはずはないのだ だけど
そんなことを 雲の向こうに 考えていた気が ....
もしも違うなら
君は誰だろう
あの子が探していた人だろうか
居なくなってしまったあの人だろうか ....
34rows, 1.02sec.