仕事 変わって と
頼むよりはやく移動してくる人
ちょっと待て この間この作業は向かないと
....
昔
梨の花に囲まれて延びる
二車線の県道を通って
家に帰った
その時に好んで聴いていたのは
....
涙が止まらない
それは、どんな涙?
悲しいから?うれしいから?
寂しいから?悔しいから?苦 ....
あなたの笑顔をずっと見ていたい
世界の悲惨を取り除く
自身の命
光と闇
傷つ ....
薄い
本なのに
読み進めていくごとに
死者の数が増えていく
人の営みとは?
逸り求める
....
薔薇色の人生だと
傷を歌う君に
しょうもなさすぎて僕は笑った
すると君は真面目な顔で
歌える ....
花火
僕の魂は誰にも 話すことなく閉じ込めた
あの空を 今でも夢に見たままで
心に残っ ....
眼鏡変えたんだね
え、あ、うん、
戸惑いを読み解かれてしまいそう
恐怖、羞恥、快感 ....
上体を起こして肩当てとモヒカンを外しながら
ヒャハーと小さく呟いてみる
今日の台詞はこれだけだっ ....
小向で
もはや感じる
ことはない
浄土が見えたと
言わせてもらう
麻美ゆま
うし ....
イライザに
毒を盛られて
悶え死ぬ
大叔母様の
蘇えるあの日
アンソニー
ス ....
自分は正しかったんだ。
間違えていない。
罪は軽い。
純粋だ。
誇りに思っている。
こ ....
「ゴローちゃんの時と違って本気なの」
「私は貴方が好きなのよ、どうなのよ!」
「好き好き、私のタ ....
皆に振られ
もう誰も好きになってくれ
ないのではないか
そう思うときがある。
明日から仕 ....
手がふれる、という覚悟と、手がふれた、という諦念の間には、ほんのわずかの隙間があって、わたしはだ ....
落下する一滴の体液
足下に舗装された道が広がる。
一滴の体液は一滴の水ですらなく
足下を潤 ....
休暇明二重まぶたになっている
タイガーの
マスクにばかり
気がいって
赤いパンツじゃ
間抜けだろって
矢 ....
盗難車の屋根をぶったぎって
オープンカーにし
日本刀を持って
思いついたままに
都 ....
朝
かまきり が袖を引く
貧弱な鎌をカフスに突き立て
出勤する私を引き留める
そんな鎌じゃ ....
十五歳のころ、文学なんてものは、自分には関係のない分野だと思っていた。
当時、遠藤周作というカ ....
丸みを帯びた 秋の空に
猫のヒゲも丸みを描く
床に伏せて そのまま 目やにをつける
....
真夜中
娘の背中をさすりながら
ただ一心に祈る
他に何も要らない
何も要らないから
た ....
守るとか
守られるとかで
くくれないよ 命
うまれて
いきさせてもらって
たがいにみん ....
自分の幸せは自分で決める
ほかのだれも決められない
わたしはわたしの幸せを自分で決める
だ ....
この世界にある全ての喜びを集めても
このキャンバスはその色を変えることはありません・・・
- ....
誰かが死んでいて
わたしたちは抱き合っている
朝
誰かは必ず死んでいて
痛いまま
....
虚無に振れるとそれはまぼろしとなり
ひととの繋がりを
ただひとつの解のように抱きしめるのだった
....
たぶん無意味だから
働くのも 最低限にして
詩を書くのはやめにすることにした
考える時間を ....
君のひざまくら震えていた
知らないフリをした
頬に一滴零れ落ちた君の涙
知らないフリなんて ....
{画像=120911010820.jpg}
ベランダから花火に興じる親子が見えた
遠 ....
かっこつけるなよ
近道が知りたいだけだろ
かっこつけるなよ
身体が欲しいだけだろ
楽 ....
星の街で
包むものを探して歩いている
いつからか
それはお金で買えると知った
ぼくらは生まれ ....
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