いつもなら
三月にくるはずだった
つばめがまだこない
家族はなにもいわないまま
その空間 ....
綺麗だね
言うまでもなく
その輪郭は
どこから見ても隙一つない
可愛いね
言うまでも ....
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季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう ....
....
似たものばかり 重なる油絵の厚み
偏ってゆくけれど 分野を分けたくない
乾く前に重ね塗る ....
天気のいい日には
あの用心深い
マッコウクジラでさえも
プカプカ浮いてきて
日向ぼっこをする ....
両肩に光るタスキをぶら下げて工事現場を飛び出していけ
おやゆびをついっとつかいサンダルに前をむ ....
年月のわりには窮屈を
感じない
年月のわりにはキラキラ
耀くときもある
....
僕はもう終わりを見つけてしまった
君のために祈る
知らない君が愛おしくて、同じように知らない ....
まるで雲のような人だった
すぐ 傍にいるのに
影も形もない その人を
それでも無心に愛し始めていた ....
雨の日に
西瓜をノックすると
入ってます、と声がする
ぽこん
西瓜まるごと持つと
....
ぶち抜いていく
加速だけで論理と直感と芳醇と感性と語彙の
バランスがとれていかないのなら
....
来年は 辰年だと云う
何となく 龍と 表現 したいなあ
そう 思いながら
年賀の文字は ....
瓦礫の花
生まれる場所は選べない 崩れた街の瓦礫の隙間
ようやく頭を出した花は はじめて空を ....
はるか 暗黙の真空地帯
すべてが遠ざかりつつ
疎遠を加速化していく
浮遊する無 ....
どんな烙印を押されようと
俺は俺だ
どんな色付けをされようと
俺は俺だ
....
自分らしく生きたい
例え、人に笑われることになっても
自分らしく生きたい
例 ....
きみは あまいよ
けれど きみの人生が きみに期待しているのは
すべての雨の音を聞いて
す ....
七十を超える
爺婆
猛反対
三十年後
世界思って
Vシネで
ちょこっと
エ ....
あなたのホッチキスになりたい
私のこの棘であなたを突き刺したい
あなたは少し血を吐くだろ ....
男爵は いつも無口で
広いとはいえない 館の庭で
空を見上げて過ごしている
男爵は いつもひと ....
暑い夜は
沢山の手が
跡形無く持ち去っていった
黒檀のヴァイオリン
....
「魂は何処へ行くのでしょうと、神父様に尋ねました。
解らない、今や誰も解らないと神父様は仰いました ....
陳列棚を指先で示したものの
どれだったか見当はつかなくて
店員はあの、と困ったように上目遣いした ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと
割り箸に刺したはんぺんを
七輪でさ ....
あなたは善い人
選手を案じる気遣いの人
でもうるさい
うるさいです
言葉にならない地団駄と感 ....
★いつ死んでもいいようにいつだってハッピーでいたい。ハッピーエンドが待ってるよ。ハッピーエンドが ....
?.
定価半額で買ったシュークリーム
いつか来る死の波に備えて土嚢を積み立てる日々
....
ママー
ピノ半分づつせーへん?
午後六時の買い物時
小さな女の子は
大声出した
マ ....
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