{引用=根底から
ひかりがすべり落ちている
ぐるりと結わえたひとつなぎのくさりが ....
1
白く熱い道を
白いカッターシャツの高校生が
自転車でくる
7年ぶりに会った息子、きのうの ....
リズム、フレーズ、バイブレーション
メロディにスパイス
壊しながら構築する
リズム ....
この宙ぶらりんの、
したたかで弱い僕の情けなさを
知らないあなたは
幸せなのかも知れな ....
白菜68円だったからさー
怒髪の女房に蹴り出されちゃって
憔悴とコンビニ弁当かこつ弟にも鍋いいじ ....
いつだって ゆうやけこやけが聞こえるまで
遊んで僕ら 走って帰る
足りないものだらけで
....
(遠景)
空に航跡
青い骸骨、と桜色の眼窩。
が、見ている土気色の梅。
ルドラー ....
古い洗濯機が回る
脱水の力はもうない
母親が捨てるのはもったいないから
おばあちゃんちに持 ....
眠る月
きみは銀河に浮かぶ
きみは灰
月の興味を失う
ふしぎなことだが
毎日雨が降り続いている
雨は濁流をつくって
市街地を走っている
市街地では ....
....
あなたが先に教室を出ていく
雨が降る前に帰りたい
ぼやけた緑の黒板
廊下はもう湿っぽい
誰も ....
....
NHKニュースで雪を知る
関東平野に雪が降り積む
あなたは天才だから
そんなこと
....
落ちていた
ヘッドフォンをした瞬間
違う場所にいた
そこは
永遠に明るくならない
静かな楽 ....
家の前にバス停をつくった
路線バスが一台通過した
乗客はすべてペンギン、もしくは ....
2年間の契約をした
新聞店からお礼にと
本物のビールが届いた
久しぶりだなと
夕飯を創り ....
肋骨のついた肉片食べる街あいさつないけど生きてる四肢。
死にたい生きていたくない言うなれば「おまえ ....
忘れ去っていく言葉よりも
あなたのいのちの清さにふれて瞼が閉じる
いつまでも文字にならない
....
はるは
すぐそこまで
きています
ほらそこの
まがりかどを
まがったら
....
ウララウララ占い師(自称)
ウララウララ占い師
ウララウララ占い師(とその家族)
いつかはあな ....
木にとまっているカラスたち
愛されたいの?
ときくと 鳴いた
ばか ばか ばか
あつまってい ....
かなしい夢をみて
目覚めた朝は
ああ、夢でよかったと思う
けれど
かなしいことが
なくなっ ....
灰色の老人が
灰色の部屋に
冬晴れの空より蒼い
バケツを忘れていった
....
静かな 待合室に響く
早口で話す声
隣りにいる付き添いの人は
慣れているのか
相づちさえ ....
きのうのよるから
ぼくのねんりょうは
からっぽ
みずがなくなった
さばくのたびび ....
涙一粒 こぼれおちた
また一粒 こぼれおちた
寂しさが こぼれおちた
悲しさも こぼれお ....
雨が降っているのかしら、と
君がつぶやく
君のつぶやきは
答えを求めている時と
そうでな ....
真実と
事実の
距離は
余りにも
遠い
降り続く白い冬
いまはただ
うつむいた雪が
降り積もってゆく
脊髄が 錆びついてくるのを ....
からからからと
風は吹いて
真っ青な空に
よどんだ雲
冬のにおいに
春の予感もまじって ....
日本的な精神からはほど遠い芸術作品が街で散見されるようになって、久しい。昔はよかったという苦言を ....
僕の目指す
ドラミングは
どっしりとしたリズム
それでいて
軽やかに転がっている ....
永遠に貴女愛すと嘯いて空に航跡描く夢見る
川のほとりの
裸の枝の先に片方だけ
手袋がいろとりどり
沢山刺さっている
風 ....
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