暗い 暗い 夜の淵を歩いていると
君が生きていた頃を思い出す
君は何も話さないで
静かに笑って ....
月はなに想う?
丸くなったりとがったり
それでも君を嫌う人はない
星はなに想う?
気まぐ ....
「寝てる姿と食べてる姿がかわいいってずるいよね。」
男友達が昔の彼女に そう言われたんだって
....
子を宿す誇らしさと後悔を
ごちゃ混ぜて女は吐き出す
野原の上に建っている家はとてもよい紅色
と ....
わたしはごみです
わたしにはひつようないから
ごみです
わたしはごみです
だ ....
長い時間働けば働くほど
お金が入ってくるような時代は
日本ではもうあらかた終わってしまっ ....
ぼくらは自然をコントロールしたいのか
ひとのこころをコントロールしたいのか
じぶんの感情?
政 ....
脊中に板がはり付いて
逃げまどう毎日
疲れたなんて すぐ横になるキャンディーに
大丈夫 ....
かける かける
鍵を かける
うみが 飛び出さないように
ひらいための ....
早朝に
冷たい北風が吹き荒れて
庭の山茶花が散っていた
そこらじゅうに
真っ赤な花びらがてん ....
休んでる間に担当を変えられた
と嘆く彼女
突然だね というと
前から決まっていたらしい 一言も ....
たとえば
想い出行きの列車の切符があったなら
僕は迷わず買っただろう
雷が鳴る雨の午後
....
白いビニール袋を三角にたたむ
かんたんなお仕事
たくさんたくさんたくさんたたむ
かんたんなお仕 ....
雪として残されるのは
なぜなんでしょう
花のように咲いて
ひとひらの暖かさだけにも
....
暗いそらのした
森の樹皮質のぬくもりが、
重さをました広大な冬の夜をささえている
不思 ....
冬の夜 布団にもぐりこんできた君
冷たい肉球を 体の内側に折り込んで 目を閉じて なんの挨拶も ....
私は組織に組み込まれている
書類の最後には自分の名前を書く
私は複製されて散らばってゆく
その ....
不埒な恋もそのままに
激しく呼吸を乱してる
私の左のくすり指には
約束が強く巻き付いて
....
大丈夫だよって言った
飛び地を漂う気球の上で
ずっと考えていたこと
千切れ雲に重ねて
宇宙の ....
受験生は単語帳を閉じた
女もアイラインを引き終えた
みんなもうやめたの
みんなもう消えたの
....
虎穴に入らずんば虎児を得ず
君子危うきに近寄らず
どちらが本当なのかが問題なのではない
....
僕はジミヘンドリックスになりたかった
ギターがまるでおもちゃみたいにね生きるの ....
ひと
って
弱い生き物ですね
地球を制している
ひと
一番強そうに見え ....
右の手の甲刃をあて「ないんです。」俺には才能ない、ないんです
白線をふつうに踏んでふつうです6 ....
ソファーの灰片さないといかんのです目を締め切ったらちかちかした
うつくしき金物などを並べたては ....
愛する哲学者は『神は死んだ』と
我等に告げた 我等に教えた
その言葉は間違ってはいない
哲 ....
この箱庭を平和な場所にいたしましょう
雪の下には
クロッカスの球根を植えて
春がくるのを待ちま ....
地に落ちた雪
うずくまり
たちどまり
つまずきながら
あるき
あせり
あわてて
....
現実から離れて
彷徨う様に
伝えきれない想いたち
ちりぢりになって
何処か消えては
落ちて ....
橋下にからみつく
人気だけを目当てに
亀井が叫ぶ
狂った権力の亡者にも似た
元はタレント弁護 ....
それはなんだろうね
いつくしみも愛も過ぎ去ってゆくね
きみをそっとおく
愛をそ ....
あなたの選ぶ人がなぜ私じゃないんだろう。
あなたに出逢うと分かっていれば
私誰も愛したりしな ....
言葉の中で退屈な思いを積み重ねている
人生の浪費されていく松屋の中で
これが俺の望んだ人生な ....
鏡の前でポーズをとる双子の弟
の背中を手鏡ごしに見つめる双子の兄
その兄の姿を鏡に映す双子の妹
....
ねえ、生まれてきた意味って 考えたことある?
ああ、あるね。
考えたってわかるもんで ....
私は小学生の高学年頃
毎日日記をつけていた
それは思い出や覚え書きを残すためではなく
日記をつ ....
無限に逃げ続けられるだろうか
螺旋階段を下る夢
最下層で光を浴びる誰かを
必死で呼んで ....
握る拳のひとつ
力を
力を
みなぎらせ
踏出す脚の一歩
遠くへ
遠くへ
つなが ....
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