「悩み」という荷物を
背負えば
世界にひとりであるように
ずしりと肩に、喰い込む。
....
紙の命が燃えていく
きみは手をのばす
霙が灰になっていく
ふと立ち止まり仰いだ夜空に
一瞬、星は流れ
願いごとを言う間もなく
黒い幕の裏側へ
し ....
「ううん、きてくれてありがとう」
そういって僕は紅茶を注いだ。
「熱いから気をつけて」
「あ ....
元素周期表を寝るまえに眺める
素粒子の大爆発のあと
なぜ最初が水素原子だったのかを考える
宇宙 ....
かがやく咳に
照らされる塔
海とまぼろし
跡のない浜
灯を燈 ....
ずた袋が歩く
今日の虚しさ
昨日の悲しみ
入れてない人はいない
一人もいないさ
みんなずた ....
一生懸命考えてるけれど
今は悲しいから分からない
浜辺に立つ
脚に寄せるさざ波
私の脚を包んでは離し
戯れる海水
そばに居る白馬は輝く
....
木々をゆすって風がないている
寒空の中 星は全力で輝き
比べるでなく
心のままに 惜しげもなく ....
死にたいと思えるのは
死そのものが
実感できないからだ
いつ死ぬか解らない不安に
慄きな ....
雲が生き急ぐ 一向に澄み渡らない曇天の下で飲み慣れないアルコールを流す 風邪の引きはじめみたいな高揚 ....
月が宇宙一でっかい
まあるい外灯のよう
山の端に沈んでゆく
トントン
トントン
トントン
....
嫌なことがあったの?
嫌なことが起こるの?
そうなんだ
そんな時 提案なんだけど
私が思 ....
遠くのほうで 貝殻色の天蓋に
やがてちいさな穴があき
こぼれる石笛の一小節を縫い付けた
....
最近は随分と落ち着いた静 ....
よく晴れた夏の日の朝、私は海岸沿いを走る電車のシート
に座っていた。ふいに砂浜のぬるい風が窓 ....
丈の短い幸せと
待ち伏せしている
控えの衣装コロモた(経)ち。
煮詰まる水あめが
とうと ....
....
溢れ出す想いを
おさえなくていいんだよ
それはときに
笑顔となって
涙となって
....
あるひ大学の便所に
しゃがんでおもむろに
ダップンしようとしてふと
目の前の壁を見ると
....
正午ぐらいに
この公園の上空に
赤い飛行機がやってきて
幾つかの小石を ....
最近、君達が引っ越して来たときのことを思い出すよ。
いい人達でよかったと、心から思った・・・。
毎回毎回ピンポンダッシュ
ガキはけたけた鳴き笑う
仲間とつるんで釣竿持って
どぶ川でもっ ....
日々の聖句(13)悪魔の策略から逃れなさい
二月六日
「わたしはどうしようもないものを目の前に置 ....
ひび割れた壷を抱えて二十五時
ソバージュヘアの
影は私だ
....
私は苺を潰して食べるのを無上の喜びとする女です。完全に潰すのではありません。
いうなれば半殺し ....
果てしなく恐ろしい
大洋に舟を浮かべよ!
真っ黒く荒れる海原に
おのれのボートを浮かべよ!
....
指きりをしましょう
大切なことを忘れないように
私の手のひらにあるものの
かけがえのな ....
朝のまどろみの中 鳴り響く携帯の着メロ
あなたからの モーニングメールだ
仕事で ....
不条理な夢で目覚めた朝
もの憂い倦怠感で
頭の芯がズキズキ痛む
夢とか希望とかそんな言葉で ....
コトバが頭の中を舞っている
ふわふわと漂うように煌いて
それはジグソーパズルの1piece
寄 ....
ありきたりに言ってしまえば
そう 川は人生そのものなのだろう
そう 川は生命の流れなのだろう
....
音の配列がもたらす恍惚
恍惚 言い換えれば 快楽
かろうじて繋ぎ止められていた
音に集中し ....
今日 僕は
するだろう 何かを
する 何かを
人は 何故 歩く
中で
時の
似たような ....
せつなさと呼ぶにはうす汚れ
虚しさ ....
昨夜は隣の部屋に住んでる売春婦のヴィッキーがよほど景気が悪いのか自室にまで客を連れてきてああ ....
夢を見たのは僕で
明日を見たのは君だった
現実だって本当はわかってた。
はらはらり
....
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