月の出る夜
遠吠えのような声で
なく私
もしもこの恋に
色があるとしたら
紫
片思い
....
悪人だけど
よくかんがえると
くちびるのいろが
むらさきだったり
するし
かわいい
....
こわがりさんに教えてあげよう
どんなに強く引っぱったって
うさぎの耳は取れたりしない
お星が空 ....
ページは真っ白なのに
あたしは自由じゃない
ぎゅって押しつけて
あたしの型をとって
転が ....
口語文学
....
....
それぞれに様々な「ことば」が書かれた無数の箱の前で男は沈思する 名詞 熟語 接続詞 形容詞…吟味に吟 ....
弱者のつもりなどなく。
俺は少し変だけど死にたいって思ったことは無かったことに今はしておい ....
あんまり寒くて
鼻水が出た
そんな時
あなたが好きだと
....
この抑え切れない気持ちを恋と呼ぶなら
僕は恋に落ちたのだろう
この溢れ出る気持ちを恋 ....
ボクが好きなのはキミ
キミが誰を好きでも
キミがボクを嫌っていても
キミが誰かのもので ....
太陽が違うぐるりを回って
ぼくのところへ戻って来る
おはよう
気持ちはおんなじまん ....
咲き方がわからなかったので
見渡そうと思った
女はホースで庭に水をまく
小さく集まった ....
風邪をひき、治ったと思い油断していたら、ぶり返しこじらせ、ここ二三日ベッドから出れずに居る。
紅茶 ....
ね・・、きれいでしょう・・・。
踊り子は楽屋のソファに胡坐をかくように両膝をたてて
物憂 ....
朝方の西の空に貴女は浮かんでいた
ほっそりした横顔に憂いを湛えて
あなたは未だ登ってこないの 私 ....
小高い丘に向かってだらだら延びる道
リードを着けた猫と一緒に
だらだらと線引き
一呼吸ごとに振 ....
譲れる花 ゆとりある胸中
譲れない花 窮屈な嫉妬
晴眼のように 総てが見通せる
不思議な胸 ....
かつての詩人は宿命的であった。中原中也や萩原朔太郎、そして吉本隆明や田村隆一といった詩人もまた、部 ....
君らはまるで幽霊だ
口だけ喚いて
実体は影も形もない
他人を殺して自分の存在を
....
私は
鏡の中で火傷の痕を
そっと
指先で確かめる
年月を経て
それは大分薄くなって
セピ ....
ノルウェイの森を、久しぶりに読み返していて、七章に差し掛かったところで何かおかしいな、と思えば、 ....
僕が資材調達課で関根さんが天体望遠鏡を組み立ていた頃総務の峯岸さんが３びきの柴の仔犬をもらってきた
....
ふたつの果実
なんで生まれてきたんだろう
なんで生きているんだろう
くりかえし熟して
大きな ....
天地創造/泥の人形/吐息/わたし
塩の柱/エノクの復讐/飛び去った
ヤコブの梯子/密 ....
要らないなら
それで 良かった
軋む木造の床は
此処に僕以外の誰かが
居る事を教えて ....
マンションの手付け金のうち、
８万５千円が戻ってきたので、
どうしようか、
談志のDVD全 ....
水際に赤と黒が目立つ
君は慎んで生と死を受け入れた
見事なまでに人間だ
老いた男が手を叩く
....
ここあ どこあ
うまいここあ
カチカチ鳴らして
余韻を楽しむ
そこあ どこあ
も ....
こどものゆめ幻なんかじゃない
サンタクロースは社会的想像の産物だ
小学生のころ私のサンタ ....
起きて 動いて 眠る
起きて 動いて ただ眠る
はっと目が醒めれば
朝なのか 私は誰なのか ....
学校とお家のあいだにバイト先があった
それは地理的なことだけではなかった
それは社会的なことだけ ....
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