体重は二百キロを超え
母は
終日をベッドで寝暮らす
半身を起こすのは
朝昼晩の食事だけ
....
何色でもいい
空の色はみんなに
好かれているから
逆らいたい
だって私だけが
まちがっ ....
遠くからでもわかる黒目が印象的な
小さな女の子たちがそれぞれ発泡スチロールの箱に乗せられ
疎水路 ....
拳を突きあげて
つきつける
つきつける
息してる
息してる
生きている身
....
冬の陽ざしは微笑みのよう
内にこもった人にさえ顔を上げさせる
たわわに実ったナナ ....
青紫に霞む浅間山の遠望と
賑わう通りに開かれたテラスには
女がひとり食事している
背中でゆるや ....
机の上に散らばった
散らかしたチョコレート
抹茶と苺とミルクと
たまにラムネ
鞄の中に散 ....
夕闇、空色の風の中に、秋が香る
湿った土を踏みしめて、葉の枯れゆく帰り道を思う
....
アラジンの石油ストーブを
幾度目かのオーバーホールに出しながら考える
うちらがセックスをしなくな ....
生きてれば
....
夜を翔け抜けろ
システムに
善きことを入力せよ
そして善きことを出力せよ
シ ....
あんたと寝たことはないけれど誰とSEXしてもいつも相手はあんたですよ
あんたがわたしとできないせい ....
なぜおまえは
はなをさかせないのだ
くきをふとくし
はをしげらせて
むし ....
「これでおしまい」
と、
彼女がガスも魂もこの世からひったくって息を止めたのは、中出し ....
ぼくだけが四の段おちた
せんせいが心配した
とぼとぼと家に帰った
まえのひ四の段カ ....
音楽が欲しかった
それでも人生を
鼓舞する音楽が欲しかった
生の最先端で
顔 ....
ひまわりの振りをして
きみが咲いている
太陽の方を向いて
きれいに咲いている ....
ほんの気紛れだった
マンションの折込みチラシで
折紙しようなんて思ったのは
最寄駅徒歩 ....
ライコネンが
F1復活だってね
mixiニュースで見たら
ロン毛になってた
でも相変わら ....
大事なものだから
簡単にはあげられないと
18 乙女
大切だけど
確証なんても ....
噛まれるもの
その深い肌触りに
凍るもの
締め出される
忘れ物
ほのぼのとした
わたしの ....
男のなかで一番好きだと言われたのだった
昔男に抱かれたとき
女とのあいだに起こる感情より ....
君と僕とは劣等生
強く心を揺さぶった
垂れ流してる孤独の片鱗
弾けてしまえば劣等生 ....
いまじゃブルーや白色に
取って代わられているけれど
省エネにはならないけれど
あなたが生まれた ....
感覚を駆って
熱と湿度が飛び交って
ふたつの身体を高めていく
星間飛行の鈍色の船体が ....
見えないものに
なりたいな
癒えないものに
なりたいな
光らぬものに
なる ....
きみのペースに生きている
ゆるまったり急いたりして
かたちを自在に変えながら
音楽を奏でるいき ....
便り待つ見えぬ傘にも夕時雨
目を覚ます昨日の夢に朝時雨
....
落ち葉は舞い上がり
私の心を吹き抜けた
はらはらと
はらはらと・・・
舞っては落ちる ....
そうして僕は
誰かを思う
僕自身のことを忘れるとき
虫けらである 僕がいる
四つ目は両手の拳を突き上げて「御節が来たよ」と駆けまわる
階段を望みながら
節々に音楽室の ....
待ってはくれない時間に
涙を流しては駄々をこねて
私より十数年も先をゆく
....
時間がないと
あなたの声がして
水色のひかりが
瞬き続けるのが見えた
深 ....
街の中は喧噪に溢れているので
街の中からゆっくり街道沿いに歩き出す。
季節が素通りしている並 ....
折り紙
あなたは何を折りますか?
折り鶴
空へ飛ばしませんか?
紙を折れば線がつく
た ....
もうにじゅうにさいになったの
せいじんしたのはにねんも前のことで
お母さんお母さん、わたしも ....
/
あの静けさにはどこぞの野良犬たちも眠れる夜だった 。
誰も覗きはしない冷やかな部屋だから
....
世界が死んでいく
街は秋に包まれている
その上空で冬が旋回しており
朝晩につめたい息を吹き込ん ....
今日も晴天鉄板返し
あんこのつまったタイヤキを
売りつけ光るサングラス
引き金ひいたその指 ....
しんどかよって言う人が
その後に続ける言葉がある
しんどかよって言う人は
昨日も同じ言葉を ....
加筆訂正:- 時雨/こしごえ[16:19]
- 一句追加しました。拝礼。
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