零時近くに 帰宅
気づくと ゴゥゴゥといびきをかいて
眠っている
手をのばせば ふれあ ....
盲目のピアニスト
....
....
炬燵の火 水失いて 指割れぬ
皮破る 林檎果汁の 生やかさ
氷点下 白き大気を 拒みつつ ....
暖かいミルクティーを入れた
ティーカップは首を捻るように
皿の上で少し、傾いている
....
僕等は一体いつ頃から
目に映る世界の色を、忘れたのだろう?
カーテンの木漏れ日へと、はい ....
いつものようにキスをして
電車に乗った君の
窓越しの笑顔に、手をあげて
一人になった ....
自分のすきなものを
あなたにそっと教える
まるで幸せを
あなたにわけるように
いつかあな ....
君の10年分を昨夜ずっと何度も見ていたよ
眠らずに何度も見ていたよ
生まれたばかりの君を
....
町が踊り騒ぎ賑わい人の心に石が投げ込まれる。
雰囲気に酔う事はやめアバラの内側から火炎を放射する。 ....
ばあちゃんを乗せて
じいちゃんを見舞いに行く
ゆく道の傍らに
塀越しの柿の実が鈴生りだ
....
きみはなにもの?
きみは海をおよぐイルカ
ぼくは灯台
昼も、夜もきみの姿を波のあいだに追い求め ....
誕生日を祝ったりする
成長段階を経てしまえば老化して行くだけなのに
自分の生まれ出た日を記銘して ....
見ないふり 「平気だよ」って笑うきみ 睫毛の影にかくした涙
『あいつより、きみのナミダを知って ....
配管の網の目に棲む
浴槽にためる湯が 水位を
どうするのかを見ている
うらなりの子のように ....
やわらかく のぼせる野菜 溶ける夢
お腹に優し 心煮込んで
ぷくぷくと 泡風呂つかり 満天の ....
淀んだ排水溝の蓋を閉めるように
職員室のドアを閉めたら
薄暗い廊下をすり抜けて
警備員のおじさ ....
うつわごと
歩かせて
あらあらかしこまる
(2010・12・04mixi)
3秒前のきみのいきは氷のなか
顕微鏡でのぞけば完璧な結晶
生きかえったんだね
(20 ....
息も乱れ、瓦礫の町を彷徨えば
徒(あど)なく見あげる空は燃えさかり、
逃奔する馬、羊、火を吹くF ....
頭のなかは
君との
卑猥なこと
だらけで
回想
妄想
幻想
繰り返し
あのとき
....
浄化する現実路線
聖なる賄賂
信じて舞う
瞳を閉じて ひらひら 揺れて 恋
....
終わりたくない昼と
始まりたくない夜が
西の空で見つめ合っているような
そんな色だった
手放した ....
どこかぎこちない言葉しか
出てこない気がして
まぶしい朝の光に
あわせる顔がない
ささや ....
誰も
事が明瞭になることを望まない
夜更けに
蝋燭の灯を囲んで
妥当な食事にありつく
....
もう何年も
目的を見出すこともなく
時間を無駄に撒き散らしてきた
あなた
ここいらで ....
たくさんの
たくさんの
たくさんの自分がいる
たくさんの
たくさんの絶望と希望と私
詩 ....
データを
消去する
日曜の朝を
消去する
今日の日付を
消去する
空の雲の形が気に入らな ....
「天国へ行ったんだよ」
空気が凍てついた
父は泣き
母は泣き
私も泣いた
小さな体で1 ....
蛍光灯をふたつ
そっと消し
薄明かりの部屋 ひとりホットティー
天井の照明器具に
小 ....
曇を燃し
曇を鳴らす
無塵の街
暮れてゆく
滴の原にはじけるもの ....
生物多様性年にかこつけて、2010年中にとりあえず立ててみた!
(工事中sage.)
ことば ....
早いもので
もう
師走ですなあ
スキンヘッドに眉剃った
袈裟着た師が
猛ダッシュで
次々 ....
自分を感じた
夜のどこかに 人間を見た
人間に失望させられた
朝の来ない 夜のどこかで
....
なごやかな席で
「あのときは大変だったねえ」 と
しみじみと 目を細めて振り返る くるしみは ....
ユトリロの白に憧れ
歩く夢
いつかの教会
枯葉ともる街
モネの庭
睡蓮よりも
ハ ....
ラタトゥイユ 振動を吸収する構造体
それはタイトルを持たないストーリー
いつもこの店の同じ ....
殴られたこともある ボロボロにされてもマオ
付き添ってくれる気持ちがあればいいのさ
俺にしてみり ....
手を添えて
形を感じて
しんとした音が
まだ
残ってる
この腕はまだある
その足はま ....
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