胸の奥つ城にまで
低音がズンズンこの上ないものだから
小さな小箱と大きな小箱
少しのオーケ ....
立てた小指の
赤い指輪は
細く練った
水飴の糸かもしれない
柔らかく伸びて歌って
キリキリ ....
不可逆な時間を恨む、物置の隅にある
四角い箱に心臓を入れた
ことを忘れた、欠如した感 ....
幼いときのはばたきを喪いそうで、先に進めない
喉まででかかった言葉が、指先まででかかった言葉が ....
年末の気忙しさに閉経後の人生を考えてみたりする
それはあまりにも取りとめなくて
生理用品の買い置 ....
駄菓子屋の側に置かれた自動販売機は
存在を知ったときからもうおんぼろで
お金を入れてボタンを押し ....
この道、を聴きながら今
お昼間にやりたかったこと
木をぐるりと囲んで
だきしめながら
太 ....
明け方は残像、未来の癖に思い出みたいな余韻をはらみながら、「見えない壁」のパントマイ ....
少しだけあいてる窓から風が入る
それが今日の風なんだ
今 生きてる私の肌に
感じる今日の風だ
....
センセイも昔はガクセイだったから
センセイのセンセイがいる
センセイは今もガクセイだから
....
踊ろう
ふたりで。
うちの洗面所の鏡には
未来なんか映せない
せいぜい疲れた顔をした
人間ぐらいしか映さない
....
.
田舎の小さな駅の前にある
ドイツ人のパン屋さん
木造にペンキ塗りの扉を開けると
懐か ....
タミフルをのみ
今年の中盤に弱々しく出た凶の文字を怨む
薬のせいで三半規管がおかしくなってバ ....
お前は高い所に登りつめた
でも深い所には入り込めていない
お前は足元とに広がる風景を見て ....
それはおおきなかわよりも
ながくながれていたとおもう
わたしはかってなおもいこみで
そのひ ....
斜めの風景が
切り取れない、殺人的な
あおい そら
突き刺した日差し
私の頬をすり抜けて ....
既に眠りについたあなたの
心地よさげな寝息が聞こえるの
あなたは確実に夢など見ていない
私が横 ....
携帯電話を変えていた
エメラルド色の歩道橋の下をそこにいて
僕には何もなかったろう
僕は 歩い ....
鯛焼きも そこには 何でもなくなった
考えているような 君は
何もないだろう 北向きだった
き ....
加筆訂正:- 空/番田 [00:18]
- *散歩は二品目。
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