わたしのそばで泣いてくれる人
タマムシ

それはおおきなかわよりも
ながくながれていたとおもう

わたしはかってなおもいこみで
そのひとをなぐさめようとしてしまった

それが やさしさ の ぎしきみたいで
わたしは やさしさ を ふりかざした
だけ だったことを あとから しった

それがおおきなかわよりも
ながくながれていたとおもう

そう かんじたとき
まるで ほんのうのように
ただ しってしまった

わたしのそばで
ないているひとは

わたしのために
ないてくれるひとだったことを

わたしは
そのひとのためにながせるなみだを
くらべるほどのやさしさしかもっていないから
じぶんをなげくことでしかかんしゃをつたえられない
 


自由詩 わたしのそばで泣いてくれる人 Copyright タマムシ 2009-12-08 02:39:51
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