僕の人生を埋めてくれるものはなんだろう
何かを愛したい
愛しつくしたい
心から!
....
余韻に浸ることもせず
整理整頓に勤しんだ
空になったスチール缶はまるで
私に代わって愚痴を溢し ....
ほんとうにすぐ、
いちばんだいすきなものだって
すてられてしまうんだ
わかっていたんだ ....
ねぇ 和尚
いくら頭をひねってみても
片手に音は鳴りませぬ
無辺なる{ルビ零= ....
赤メロンに つららみたいにシタたル
籠もれ陽ふかした 浴びる月香をタくル
むろん 黒眼がしめ ....
重いばかりが先にたって
パソコンを立ち上げたものの言葉が思うようにでてこない。
....
すくらんぶる交差点の信号機は
恋をする瞳の奥みたいに
ふと止まるときがある
いつか愛の記憶を出 ....
心臓と
おなじ大きさの
ぬくもりを
いつも
探しています
手のひらに
余るぬくもりは
あったかすぎ ....
粉々に砕けた星屑の海で、
一人ぼっちで船を漕ぐ。
宙をゆく旅は、
叶わなかった ....
空気が薄かったのだろうか
衝撃はいかなる抵抗を受ける事もなく私の身に届いた
不意の一撃に驚き ....
神はいないって
言うけどさ、実は
いるんだろう?
いったい何を
見たことがないんだ?
....
電車のなかで
どこかの赤子
顔にシワよせた老婆が
母の眼差し
一点を見つめたまま
気づ ....
最初のT字路を右折して下さい
私は言われた通りT字路を目指した
でも、どこまで行っても
T ....
微妙という言葉は使い易いから中途半端に何度も使う
忙しい朝の時間を乗り越えて専業主婦は午後を楽 ....
静かな湖を見ていると
不意に
あなたを突き落としたくなりました
アナタガ
チュキダカラ!
手取り14万で都内のアパートぐらしじゃ
刹那的に生きる以外のライフスタイルなんて
望めないよねと ....
10日、前日の余波がある。軽く流す感じで12句ほど書く。
一週間の実験も終わる。10月10日の作品 ....
自分の将来に光が見えなくたって、恋人の中に未来を見いだせなくたって、
自分がたった一人の『自分』で ....
{引用=疲弊を逃れるための読書の
薄くなったアイス珈琲の
ひと雫がおちる
または
五本目 ....
ふたりの蛇が絡みあい
とぐろを巻いてぼたっと置かれている
私たちは睨みあう
舌をち ....
貴方のいうことが、私にはわからない。
・・・のと同じように、
私のいうことが、貴方には伝わらない ....
不機嫌ばっかでサイン会 愛想も何もねぇのかよ
好きな格好してぇなら
正反対もやってみろよ
....
私の質の悪い悲しみを
ひとつかみ小鍋にぶちこんで
英雄気取りというスパイスひとふり
偽善者とい ....
いつの間にか海峡と陸を隔てる水平線は確かさを失い、靄の帯を海に広げていた。
海峡の向こうには岩肌 ....
苔むした
石段をのぼっていく
息遣いを見守る
樹陰を、切るのは
ひからびた花を背負うおもい出 ....
明け方の君の東に浮かぶ月 結んだ笑みを天空に引き
ラベンダー色のネクタイ選びおる 君の背中 ....
そういふ老化的 毛づくろいの消耗するプレッシャーがあることは良いことだ。良いことかもしれない。
あ ....
人形と メールをし合う 人形と
絵画と ....
翔びたい、と叫んでる人の背中には、綺麗な羽根が生えてました。
あまりにも綺麗過ぎて、動かせない ....
探し当てたいとかけらに
眠りにつくのか 知らずに眠りの
この手につかされていく
騙されているよ ....
響きも忘却する一人の言葉、
吐いて回る路面の知らないテラスで
太陽を見る、ギターの向こうの
夢 ....
月は
クレーターの刺青から
見えない血をにじませている
朽ちた古代都市のようだ
とても静かだ ....
毎日は飽きもせず毎日
昼の間に体は
指先からほどけ
長い長い夜の間に
結び直される
....
起き上がる前の
暖かい布団の中で
あなたに触れる
限りなく
やさしさに近い場所 ....
若い{ルビ娘=こ}は
いい
サッシが
早い
「守拙求真」
貧しくとも
自分の生き方を ....
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