台風の後
荒れた神社で
社の赤い扉に
血管がくっきりと浮き出し脈打っている
....
さみしさをおぼえたら
遠い日の歌が聞こえてきた
恋に恋焦がれ 明日に安堵し 今日を悲観し ....
くすぶった闇の在処は見せもせず
星の数ほどの「真実」をさらけ出し合い
本当はどこにも帰れないと知って ....
灰色の道が続いている。
これまでずっと歩いてきた。
これから先も続いてゆく。
この道を歩くこと ....
眠っていると
乗っているのです
おっきなりんごは
熟した匂いを漂わせ
静かに
ずっしり ....
増水した川を見ようって出かけたドライブ
山から下る道で大きな鹿を見た
まるで長老みたいな顔で
....
また遅れてるよ。
人身事故だって。
どこかでまた人が電車に飛び込んだ。
人生を自分で閉じた。
....
愚かさを主張して あなたに辿り着けない
軽々しく触れないで 泡になってしまう
少しはにか ....
ヒガンバナ
もう咲き終わっているのに
熾き火のようにゆらめく赤
心の中で
一面に赤い景色 ....
蛍光灯の光の中で呼吸をしてる
僕が唯一僕になれる世界は
時間や空気や外の世界との境界線を ....
目的はあったほうがいい
そのための
道標としての目標はあったほうがいい
そういうこ ....
ねこが脚をこねこねこねこね
こねくりまわし
ねこがこたつでこねこねこねこね
こねくりまわし
....
そこが何処で
あろうと
誰が見ていようと
見ていまいと
彼らは歌う
踊る
笑 ....
アスファルトがまた濡れはじめる
重ね着が正解の外出
こんなに寒いのに
リビングのサッシを開け放 ....
ここは主成分すら不確かな路地裏
行く宛のない罵倒をのせて唾を吐けば
憐れなほどに幸福を願った ....
つめたいあめに濡れて
君の顔が視えない
明日の
行く先が
滲んで
傷みの場 ....
無用心さを呪う以前に嫌悪する対象となった自分を嘔吐する
結果を既に予測していた悪知恵、未遂、デカダ ....
にごりえの底に潜む
あわぶくが僕なのです
みょうに取り澄ました
ことばが木偶なのです
....
なぜかしら
私には聞こえてこない
どうしてかしら
あなたには聞こえない
携帯の着信音
....
足利の旧市街から渡良瀬橋を渡り少し行くと、草木のこんもり茂った小高い丘がある。男浅間神社だ。頂へと続 ....
白い息夏へ向かって雲となる
一球を追う少年の背に桜
振りぬいたバットの先に暑い夏
....
僕らの見上げた空はあまりにも青くて
隣の君は笑うように目を細めた
胸をすくようなこの空を ....
ひとつの話をしよう
あるところに少女がいた
美しい少女がいた
その少女はあるものしか食 ....
振り向いたっていいじゃん
だって後ろに目ないもん
泣いたっていいじゃん
だって誰も見 ....
ああ!さもしき男の一人遊び
連弾の中!
平凡な背中に毒を塗れよ
それで飛ぶんだ!
ま ....
玄関は春です
別れと出会いが
毎日
飽きることなく
繰り返されるから
わたしは
いつでも ....
御飯を頬張る私をまじまじと見ながら
太った?と聞くから
3キロと答えた
大袈裟なくらいあなたは ....
何よりもう第一義的な歌が歌えない
歌おうとしても
「本当の愛は皮肉である」
「皮肉 ....
舞台芸術って、いいじゃん。
・ポエジーあふれる舞台芸術の情報交換
・戯曲や台本の紹介
・そ ....
たいふうは過ぎ
ふふふとわらう
木々はゆらゆら
葉をふりみだし
子供はかけてく
髪ふり ....
ららいらららいらい
誰がきょうも
種を飛ばす
やわらかく
芯はかたく
眼球は
きょう ....
傘をさした 太陽
ボクの前を 月
真夜中の 道化師
降らすは 色のない雨
流 ....
ほしとかがやく
ちいさなキャンディに
きもちをぜんぶ
かえられたらいいのに
それ ....
その夜 声を盗まれて
お前と私が立ち尽くす
肩まで降りてきた空を
世界を
二人で支え合う
....
陽が射す春、昼ひなか
わたしは道に迷いに出かけた
途方に暮れる練習をするために
よいと ....
ひっそりと音を立てず
忍者のように
背後を歩いてゆく
ぼくはそれを見ることが出来ないし、気付く ....
どうして泣いてるの
なんて聞かない
そっと手を差し延べて
濡れた頬をさわるよ
きっと ....
{引用=
秋、なのですね
久しぶりにみる陽の
海峡の水の色は、
遊び心を誘った紺碧か ....
狂いかけてて
うれしそーな
手足右左五体満足
うれしそーな
手足右左五体満足
五体 ....
末期だ
既に末期だ
寝ても覚めても
末期だ
色々と末期だ
蓋を開けよう
四六時中 ....
馬鹿げた夢が
乾いた頭に雨を降らす
蒔いた種子は
一つ残らず腐った
灰色に落ち込んで
音速 ....
それは鳥 鳥 鳥 鳥 鳥じゃない
そんな広さが あった ....
わりーけど
もったいねーけど
死んでくよ
目に入る世界の
その全て
忘れてほっといた
....
パイプ椅子には座りたくない
信号無視なんて本当は△みたいなもんだろ
とても両親に感謝してるよ
....
広い広い空に
声が枯れるまで叫んだ
実験室のビーカーを覗いて
華麗な幻想に驚き
....
{引用=私達はそれぞれの製造番号を握り
はじかれる弾のように一列に並び
火力と素材を試されるべく ....
091008
カマンダレが
雨の中で
大きな石を持ち上げ ....
シタタルような
緑の自然はいりません。
何百年、あるいは何千年も立ちつづける
そんな樹など ....
誰も知らない防波堤
僕は何かに問いかけた その知ろうとする命であることを
緑は 手のないそこに ....
彼女百合と書いて
ひめゆりと読むように
彼雨は
ひさめと読んでください
迷走する風力
....
風がやんで小雨になっていた
台風がそれたかのようだった
それはつかの間で
街路樹を ....
寂しさを違う誰かで埋めるなら きみってわたしのなんなんだろう
つまらないメールの返事に白けては ....
怒りの拳を
上げよう
骨無しのタコには
ならないで
去勢された
男ばかりの
この世の ....
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