疎外感劣等感自暴自棄etc
こめ

広い広い空に

声が枯れるまで叫んだ

実験室のビーカーを覗いて

華麗な幻想に驚き

ガラスはただ割れて

僕を傷つけてしんでいった

もう咲かないのかなと

うえきばちにゾウさんのジョウロで

水と晴れた日には虹もあげていたけれど

あまり効果はなかった

鏡張りの部屋で

一人無邪気に踊り歌っていたけど

残るのは残響と醜い姿

病院の待合室からは

悔やみ声を殺して泣く

所詮はこれくらい

頑張ってもこれくらい

好きなのに別れるのは

神の悪戯かはたまた悪魔の仕業か

生まれ変わってもこの疎外感劣等感自暴自棄etc

などははぎとることは出来ないであろう

笑うこともなく泣くことも悲しむことも楽しむことさえ

全てできることがない人形になってしまうだろう

この世界で作られ捨てられる人形は

何を見て果てるのだろう

綿がでてボタンも目もはずれている

ボロボロの人形は人間のために

この姿になったのだろうと

雨で濡れない用に傘をあげて

恩返しを期待はせずに

歩き出した



自由詩 疎外感劣等感自暴自棄etc Copyright こめ 2009-10-08 01:50:51
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