夜更かししないで
朝に会いに行こう
僕が目覚めた(ルビ瞬間=とき)
朝が生まれる
木々の ....
やわらかく、いま
はっきりとした
輪郭で、ミシガン
名もない傾斜に、着岸
し ....
結婚しようって言ったあなたには
あなたの部屋で一人待つ彼女と
私よりその人を選んだ
半年前の過 ....
090927
三味線の爪弾く音が
かすかに聞こえてくる
....
声を出して
らら
柘榴の粒の転がり落ちては
踏みつけて滲む
乾いた地面に照るくだり陽 ....
夜の眠りの中へ
僕らは かえっていく
夜の眠りの中で
僕らはきのうの続きを生きる
....
急に思いついて
駆け抜けていくコトバを
つかまえようとすると
創作意欲は消える
真っ暗闇 ....
公開暗号キーを
あなたはもっていますか
どこにあるのか
隠されているわけでもないのに
実 ....
君と僕は向かいのデスク
昼間はお互いただの同僚
今はまだ誰にも秘密
夕べのキスは他人事
僕の ....
暗い部屋で一人でイヤホンを耳に突っ込んで死ぬ
優しい毛布にくるまれながら
窓の外の神様が住んでる ....
なにもそこまでムキになって降ることないだろうYO!オマケに上空のあちこちにヒビ割れまで入れてYO!
....
リアルリアル、リアル野比野比、リアルのび太になりたくねえ
リアルリアル、リアル野比野比、リアルのび太 ....
昨日の夜中も、
お前らみてえなガキが騒いでっから寝不足で
仕事休んじまったんだよ。と、
だから ....
以前から目にしていたけれど
この所目立っている
プラスチックの彼
木枯らしの中で
踊っている ....
本屋で出会った人にはなぜか声をかけたくなる。
何探してるの?
どんなの読むの?
あれ読んだ ....
雨音と国道を走る車の音に混じって
あなたが あたしを呼んだような声がして
静かに目を開けたけ ....
{引用=
*
どの色も気に入らないの。欲しいのは唇をかむ痛みの赤さ
....
これは一読面白い。言いたいこともかなり、深く表現されている。ただし愛において「裏切り」つまり「当て ....
ぼくが通った予備校にはテニスコートがあった
ぼくは予備校の仲間たちとテニスに没頭した
二十年まえ ....
二ヶ領水の川辺のゆうぐれ
木の花が赤く咲いていた
その花の名前を思い出せない *1
妻 ....
慣れた手付きで取り出された深紅の玉手箱
憎らしい程の眼差しを向ける私に
あなたは気付いている ....
新月に偵察機に乗る
北の軍隊 広場で一糸乱れぬ行進
月 作戦に呑み込まれても 我 ....
夏の暑い昼下り
溶けて落ちたアイスクリーム
ちっぽけな黒蟻が群がる
うじゃうじゃと
小刻みに ....
090930
リコールを検討している
散文が耳を踊る
....
マスタードが
かかって落ちたんだな
床が汚れてる
かむと歯にあたる
たまに不思議な味がす ....
夢の中
夢と気づいて
目が覚める
私はね、毎朝生まれ変わるの。
毎朝また一から始めるの。
過去にあったことを思い出しても何んに ....
人の数だけ真理があるならば
僕らは真理と孤独の再発見をするのだ
一周してもう二周目にもな ....
すこしのあいだ
きづくことが、ありませんでした
きみのはだをみせる背のひろがりが、しろく
光を ....
夜のピースにはまるひと
かわいい子供が泣いて
そっとオフにもどるひと
見た目はきらきら
....
血反吐を捏ねあげた粘土の
完璧なフォルムを撫でつける
素直な指がいとおしく
嗚咽をこら ....
歪みがまだ今でも
降っている真夜中
整然と聳える街灯
その首を支えたい
優しく声を掛けて ....
幻想と空想
妄想と現在がクロスして
僕の体を取り巻いてるよ
二重四重に
サーベルを抜 ....
綿菓子の
割り箸鼻に
刺さってギャー
竪琴の光に
手の、見失う声に、する、
闇を、
闇の、ユダヤを、
ランプを、探し求める、外に、
足は 言葉に あてもなく
できたらと ひとつでも
僕も 街のさまよっていく
ひとりぼっちだ ....
世界最高峰にやって来た
銛を片手に
海んちゅが
昔ここらは海だったと聞いたが、はて…?
言葉 ....
慰めの言葉をかき集めるつもりの帰省で
何のことはない
旧い友人たちを精一杯なぐさめる酒を飲んだ
....
水母ゼリーの月光振動
白濁のパルス苦く静かに
クレーターあける
クレーターあげる
春くら ....
言葉は発するそのたびに
重さを無くすものだろう
夕暮れを黄昏と言い換えて
寂しさを知ったフ ....
数千億の水の龍が
大地に嫁ぐ音で
安らかに{ルビ微睡=まどろ}む
頭蓋の裏窓から眺めるよ
天 ....
41rows, 1.04sec.