ねむたくて
ぼんやりしてると
人の話聞いてるの
と雌ライオンの
妻が言う ....
窓がくもっているから
遠くの光のつぶつぶが
それぞれじわりとにじんで
ああ急がないと
星 ....
重いドスの効いたベース
重たいパンチの効いたバスドラ
ギターの超早弾き
元気の出るリズム
....
里に寄せる
風向きの奏ず
羽二重と蕾む
鬱金香の艶やかに
絹擦れの音、軽く
君 ....
そのひとが指した
暗闇に
また星座ができる
夜空の不確かさに
うなずきながら
長い髪が揺れ ....
想いを
心に在るままに
伝える
なんてことは
不可能
気まぐれに公園を
掃除してはいけない
それを祈りとする人の
領域を侵しては ....
ありがとう。って言葉
本当に不思議で
それだけで
一瞬で
心
....
わたしの、やわらかいところは
羊水のような液体のなかで、うかんでいる
わたしの、やわらかいと ....
リンゴが手に取られて
そのままではいられないのか
とふと考える
ずっと木にぶらさがり
....
今日も一日が
終わり明日が
やってくる。
チャイムが鳴る
解剖針を
探り針にして
梁 ....
いつだって瞬間を見ることが出来ない
気付いたらつんと澄まして
そ知らぬ顔で頭上を照らす
なめら ....
初夏の風の流れかたは
グラウンド横にもえる雑木林の
緑の揺れかたであらわされるらしい
美しく思 ....
花の名前をもらった少女は
未だ咲けずに居る
若く青白い身体は
誰にも触れられることなく
たわ ....
090429
バナナの実をもいで
大人たちが笑う
....
誰か知らぬひとの手をとり
裏の暗がりの路をゆく
鳴りつづける何か
水た ....
通り過ぐ地球進化空想が
ほら物質化し地より湧き上がる
この銀河「地球なるも ....
それは
よぢれ
絡み合う
ほどこうとすれば
古い糸のように
切れてしまう
世界を前にした ....
寂しむザリガニが一匹、紅一点鮒達の中で泳ぐ金魚に見蕩れていた。今まで見た事の無かった金魚の美しさに ....
君にまかせて 風は吹くよ
ままに まに まに
ここに にここに
おいてけぼり なの でも
ま ....
北緯60度ロシアオロシア駆け回り。ピョートル大帝未だ健在。
雪とけて初蝶襲来まちのぞむ。昆 ....
{引用=
(海、について
わたしが書こうとすると決まって
おとうさん、おかあさん、砂、星、アー ....
少し軽めのコートを着た日
春一番が吹いた日
君のため息がこぽこぽと空を昇って
雨を降らせた日
....
空は曇り
風は冷たい
砂はしめり
海は鳴る
深い、深い深い深い
闇のような
死人じみた暗 ....
階段をのぼる音がする
子供のからだのまま
大人になってしまったこころで
夕暮れ ....
その辺に
広がっていたはずの思い出が
重機でもって払いのけられ
作られたきれいなものを
背伸 ....
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