この風に乗って
君に想いが伝わったら
私は空ばかり眺めてるでしょう
た ....
花がいままさに
ひらかれようとしていて
うたが人知れず
うたわれていても
読みかけの本の ....
090428
面白い
そう感じたら
白い息が
霧のように現 ....
あなたと知り合って
何度目の春でしょう。
どうしていますか?
お変わりありませんか?
たとえ、
....
諦めましょう
喜んで
諦めましょう
適当に
人生とは所詮こんなもの
大した事ではない。
....
気付いていなかった
守られていること
包まれていること
てのひらにいること
振動を感 ....
浅蜊はすこやかにねむりにつき、ねむりのまに砂利を吐く。貝殻の
すきまから漏れるいくつものため息は、 ....
丘陵にひかる
白い壁とガラスの
その中に彼女はいて
いつもの声色で
「やあ」とほほえむ
黒 ....
あなたが昼寝をしてしまって
その横で
すこし
泣いてしまったことは
内緒です
夢の ....
サーカスのピエロが
玉乗りをしているような
安定しない足元を懸命に
バランスを取りながら問 ....
ヘッドフォンのCharaに支配をされながらメールの返信待っている夜
「帰る時また声かけて」 ....
{引用=嬰子の褥
闇のひとつ奥に蠢動する白光体がたしかにあった
血に焼かれた嬰子が視えな ....
森深くハムレットなど立ち入れぬ。水に浮かべりミレイの乙女。
水清く流れし行方は知らざりき。 ....
あらゆる権威よ
去れ
私を鎖で繋ぐ
ふくみ笑いの権力よ
この楽園を追放だ
テレビの ....
晴れの日は
気持ちが軽くなる。
蜜を求めて
飛びまわる。
喫茶店に入り
{ルビ奢=おご ....
脱脂綿を部屋中に拡げてわたしのベッド
塵にむせながら脚をばたつかせるわたしをやさしくくるむ脱脂綿
....
古き文よむ
卯月昼源氏を読みややも疲れ冷茶を呑みてふと息をつく
景色おば辿りゆくるがおか ....
焼けこげてしまいそうな 夏
小さい背中で
我慢を覚えた
春のうららかだったことも忘れて ....
こころの 襞を はなれて
この場所から は ただ
あわいひかりだ ....
ケルンよケルン。かきくれて忘却のちまたに雨ぞふるなり。
ピンダロスダイダロス!不可思議な笛 ....
大丈夫ですか?
いえ、あんまり大丈夫じゃありません。
中国ラーメン屋のねーちゃんとそ ....
脳裏に焼き付いて離れない、舞台「赤の砂 黒い城」の余韻をまだ引きずっています。
余韻以前 ....
閉店間際の店先にはたくさんの恋がならんでいるもので。
売れ残っ ....
毎日同じ時間に起きて
同じ道をたどり
同じ席につく
そして
退屈な時間が流れだす
ここは私 ....
君という人間が分からない
掴めそうで掴めない君。
手を伸ばしても
あと数センチという所 ....
恋するため息が
星になって
夜空に瞬いている
たくさんの思いと
願う心
ま ....
脆さを暴く静寂を
教えてあげましょう
その頸をそっと絞めて
呼吸を止めてあげましょう
....
じんべえで濡れ縁
お猪口に波立つ
打ち上げ花火を飲みながら
浴衣のきみは
どこですか
090427
時分の花を
咲かせましょう
咲かせた ....
蟻と会話をする少女といっても
それほど不思議な出来事ではない
むしろ日常の一部に自然と吸い込 ....
せねば しちゃねらねーば
うんぬんも 誰かの都合さ
くたばり損なった
わが身の危うさが鍵なんだ ....
瞳孔
膀胱
月光
散る 視る
イる
キ ....
やっぱり
ワタシは
あなたが好きだ
好きな事を
している
笑顔 ....
森を眺めるようにビルをたどる
窓から窓へ目を移し
切り貼られた深さと切り抜かれた感触を行き来する ....
かきかえさせられた人類の歴史
それでもなお美しく輝かしい高名を掲げるのだろうか
北風吹く ....
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