眩しいため息
小川 葉

 
 
恋するため息が
星になって
夜空に瞬いている

たくさんの思いと
願う心
まだ叶わない
たくさんの星の数々が
今夜も切ない

夢が叶うと
流れ星になって
その人のもとへ
落ちてくるのだと言う

あの日の
小さなため息が
星になって
眩しく輝いている

零れ落ちそうなほど
大きくなった
星が恋に落ちたくて
瞳から涙ばかり
零している

その涙の
眩しさも知らずに
彼や彼女は星を見上げ
ため息を繰り返す

また新しい
恋が生まれては
夜空は星を絶やさずに

あの星はきっと
君のため息
眩しそうな顔をして
誰もが信じている
 
 


自由詩 眩しいため息 Copyright 小川 葉 2009-04-28 03:24:21
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