ぼくたちはきっと
忘れるために生きているんだね
呼吸の数だけ物語があって
さめてしまった二 ....
白い世界に音は無し
吐息を細く長く
準備を整える動作は慎重にして
命をかける心構えは無かった
....
時間があるなら桜の名所にご案内しますよ
待たせていたタクシーで駅ではなく桜の名所、展勝地にゆくことに ....
王様だ枠にゆらめく赤ワインいくつもたのむ雲の上に目
眠くなる行き先の道たどっていくモニタの ....
窓の中胸をつんざくアナウンスコンクリートの日本に響く
モニタ上飛行機が行くこの縁はロシアの ....
夜の高速バスで
あなたが会いにきて
水族館の帰りに
夢みたいなきすをした
世界でいち ....
暑かったり
寒かったり
元気だったり
凹んでみたり
朝が来たり
夜が来たり
....
くさなぎ君が怒られるのは
やっちゃたから
くさなぎ君が庇われるのも
やっちゃたから
....
小学校の卒業式
きっと通じていたであろう君とわたしの恋心
最後のチャンスは別れの寂しさに流されて ....
太陽のまばたきのたび
土の上の世界は
うすべにからわかくさいろに
わかくさいろから確かなみどり ....
逢いたくて切ない夜を過ごす僕街のネオンが孤独に揺れる
長き影短き影が連なって忘れられない恋を演 ....
どうでもいいことばかりに躓きたくなる
そういう趣味ではないのだ
「そんなもんだろう」と飲み込んで ....
何も残せないと分かっていたとしても
踏み出すべき一歩はあるはずと
遠い雲に問いかけてみる
....
絵の本を使う。
本が勉強になる。
いろいろな人がその街を壊す。
映画館を作る。
いろいろな音 ....
海の匂いがする
わたしが産まれてきた
昔の日のように
テレビの画面には
男の ....
実家の外に片付けられていた
三十年近く前 他界した祖母の鉢植えの鉢達
捨てようと思っているが
....
その掌は
緩慢に
闇を
押し拡げる
最後の
夜明けのための
祈り
を捧げる
祭壇には ....
疲れた体に
すすむ一杯の酒
もうダメもうダメと言い
漕ぎつけた週末
漏れるのは溜息ばかり ....
龍のみち
風のかたち
青より高く
のぼってく
....
母へと語られる
おもいは
いつもことば少なで
ずいぶんと幼い頃
学校へ行きたがらなか ....
真ッ暗な夜道を車で遣り過ごしていると、夜空に白い物体が。
何だあはれと車を止め、フロントガラス越し ....
やがて雨がふり
話はつき
花のひとひら
散るだろう
ひとつの手の中にある
ひとつの手のいとしさは
距離と時間を忘れさせる
どこまでを忘 ....
ニューワールド建築中。
ニューワールド建築中。
ふざけたオールドワールド、リタイア。
嗚呼 ....
予報どおりに
夜半から雨
街灯に照らされた水滴の連なりは、
白く
夜の一部をかたちにしてみせ ....
では ここで分岐
右 or 左?
わたしは分厚いコートを着ていて
それは寒いからじゃない
....
告げれば赦されない
雨がまだ止まない
わたしは
わたしのために生まれてきたのだと
抜 ....
風に触れて自分を感じて
肌に吸いつく肌寒い春
そっと抱き寄せた小さな花は
君が見るまで ....
灰色の空 雨の日は憂鬱
窓辺で雨粒がご挨拶
ご機嫌いかがと親しげにいわれても
あいむふぁいんと ....
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