水面に石ころがぽちゃんと落ちた
透きとおる水に縞模様
ぼくの渦はどれだろう
ぽちゃん ぽちゃん ....
空襲の夢から覚めて隣には初めからいない人を想う
傾いた傘はあんまりにも遠くて、わたしは濡れていた。ふたりとも濡れていた、の。つまり傘なんて役たたずで ....
僕は右に少し傾いている
君は左に少し傾いている
まったく逆に傾いているのに
傾き具合は ....
鎮守の森の片隅に
忘れ去られた汲み場がひとつ
錆びたひしゃくを手に取って
したたる水滴を拾 ....
旅路
ひとはみな
利己的なもの
それでいいのだ
利己的でなくて
....
二人の話声が
雨後のしじまに
遠のいて行った
それから もう
何も聞こえない
闇はゆっくり ....
人間を愛そうとして愛せない私は やっぱり人間失格なのか
嗚呼 愛おしき太宰
狂お ....
ワラビ
セリ
ナデシコ
ナズナ
ツツジ
ハナミズキ
ヤエザクラ
アヤメ
ムラ ....
窓の外の蒼い光は
声なく私を呼んでいた
冷え込む夜に身を投げて
立ち眩むほどに十六夜の月を見上 ....
生理がきた、生理用の硝子流し椅子で絞る。
花が散る 散るためには咲かなくてはいけない 咲くため ....
ぁぁ青春
鉛筆をまわす君の手眺めてる。もうすぐチャイム。抜き打ちテスト。
君の席、遠くなっ ....
夢の中
確かに僕は笑ってた
君の声しか聞こえなかった
ギネスブック
笑いながらめくる
くだらない
人間の記録に
涙 ....
見てごらん
あれが僕の剥製だよ
一点を見つめて カラカラに乾いた口を半分開けて
手を ....
ふかい
....
昼下がり
太陽の下
ボケーっと
口を開ける
昨日の苦しみを
降ろして
明日の楽しみに ....
ぼくが夜に眠る理由は
寂しさ以外のなにものでもない。
人間じゃなくなれば
人間じゃ ....
昭和35年(1960年)生まれの私がテレビドラマ『ウルトラQ』に夢中になっていたのは1966年のこと ....
おおきなりんごの木の下の
かげでできたちいさな庭で
ありさんたちが
さあたいへん
ん〜と ....
君の部屋から僕の部屋に
帰宅するまでの1時間半
電車の窓を左から右へと
流れていく夜景とともに ....
今生は空虚すぎて
箱庭の内から出る事さえ
何か意味が有るのかと
問いたくなる青空
底は何 ....
あの頃の ぼくらの夢を 供養する 未来はきみの スカートの下
国道の ハエという名を つけられ ....
ボクがペンで前に書いてフラれたラブレターを
えんぴつくんに ....
旅するほど長かった。
苦しさと難しさ。
例えようのない緊迫感。
左飛は永遠に落ちてこない
....
意味の無い
存在証明を繰り返した心は
誰も気づいてくれないという
被害妄想に犯されて
音 ....
葉っぱは季節をたとえません
すうふうと風にもつれません
声がでない
見たこともない町並みや ....
青空が、うかんで消えた吐息の記念に
ぼくは、ヴァーミリオンのツツジを植えた。
妻は、ヴァーミ ....
090423
懐中時計をポケットにしまう
ジーパンのポケッ ....
友と杯を交し
日々の想いを
語らう夜に
酔いどれて独り
家路を辿る
....
{引用=
明日生まれる予定です
あなたが生まれる予定です
わたしも生まれる予定です
多分 ....
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