生まれつき
僕についている
この両手は
君にもついている
手を握ること
君のからだ ....
キミを思ふ覚えなき気持ちかな悪しき夢にもキミは現る
神の国はさながら
サバイバルゲーム
とことんやってみなければ
分からな ....
ぽんぽん
前に歩いている人が花を落とす
私はそれを拾うのは癪なので踏み潰して進む
ああ夏が来て ....
親指で攻撃して
人差し指で不愉快にして
中指で暴言を吐いて
薬指で縛り付けて ....
日曜日の
台所
きみは皿を洗う
その手はぼくから見えない
春の水 ....
いま、にも、
花弁の粒が零れ落ちそう、です。
この花の名前は何なのですか?
知りません。
いつも ....
故郷再訪
車窓より比叡の山に霧立ちて緑濃くなる朝十時
傍らの妻は平家の物語読みつつわれは ....
おはなの香りは麻薬のようです
やっと離陸した春たちは
いっせいにビルから飛び降りて
女 ....
頭がカオスで、
メタファーで、
ファンタジー。
ゲームの事は、よく知らんが、
ファイナル ....
転生
お前が
風に吹かれているのを
見ていると
時間が
逆に流れているのに
気付く
薄 ....
よるがやみかげやひあがるこころかな
町中の人に嫌われた気がする。たかがゴミ出しの日を間違えただけなのに
けれどこんなにも気になってしま ....
埃の海に生まれたもの
きらびやかに手放されるもの
岸から流れつづける景
底 ....
全て嫌な訳じゃないよ
捨てた訳じゃないよ
守るものは護るよ
恋しい者を無理矢理 ....
不器用な指で傷を撫でて
君の演技を思い出している
下手糞な君の嘘も
確かに僕達は見詰め合ってい ....
あなたには魅力が満ちている
この花は
告げている
星は再び巡ってくると
あなたは
告げて ....
秋というには、まだ早い
風は乾いてきたけれど
地下鉄を降りる
ホームに残る夕刻の熱気
東急『 ....
見下ろすと わたくしに所属するのは
ただぼつぼつとした腹だ
テンキー
布団を背負う
....
心が嗤っている
春の青い空の下
千切れ飛びながら嗤っている
蒲公英の綿毛の飛ぶ空間を
瑕つけ ....
執拗にケツを追い回すホモのパトカーを振り切るための
逃げ道としては最適だなと思った。
百足のよ ....
優しい君は
別れを告げて少し泣いた
困った笑顔で頷く私に
強いはずの君は泣 ....
単純に切なくて苦しくて
心は空へと届きますか?
何時でも何処でも失える
抱きしめただけではすぐ ....
どこもかしこも戦場じゃないか
どこもかしこも燃えてるじゃないか
どこもかしこも死体じゃないか
....
気持ちよく晴れていたから
あいつは起きるなり
こんな日はバイクに乗りたいなんて言った。
....
新月の夜に
世界中が停電して
僕が誰だかも
わからなくて
原初の闇の中に
視界が境界を無く ....
打ちのめさせられる瞬間というものは
いつも予想外にくるものであって
勝手に積み上げていた心は
....
真実は隠す
嘘の中に隠す
でも本当に語りたいのは
真実、じゃなくて嘘
何もかも嘘
徹底的に ....
兄弟は、私の歩みたかった道を歩んでいる。
私が危険因子だと思って回避していった地雷原を悠々と進んで ....
大気は徐々に枝垂れ流れ
紫色に染まってゆく
雑踏は過去のものになり
ほのかな灯りも音を持つ ....
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