街が僕を喰らい尽くすから
夜明けまでに気丈な心を買わなくては
働いても働いても胃の袋は満たされな ....
私は今日も、顔を洗う。
両手で覆った顔を上げて
目に映る何でもない日常が
常に真新し ....
名前はポチです。拾ってください。
自分で自分にそう張り紙して
座り込んでいたい日がある。
....
呼吸を始めてから、にじゅうねんとすこし
手を繋ぐことを夢見ました
実際は並んで歩くこともでき ....
彼女は言った
翅があるんだって
臆せず言った
何所へでも飛んでゆけるのだって
でもその翅は堅 ....
どこへゆくのか
風よ
ひゅーひゅーと
どこへゆくのか
空よ
ふたりの
心よ
....
日曜日
午前11時
彼
3日前の新聞
細く切り裂いてる
ときどき
思い出したよう ....
冬の寒さをどうしのごうか
そう考えているうちに街の男は死んでいった
手をかざして君の存在を探す
何処にもいない君を探す
悲しみ苦しみ辛ささえ忘れて
ただ君を探す
あ ....
どこまで行ったら、安心できるのか
僕は知らない
俯瞰図は、耐えられずに大気圏で燃えてしまった ....
先週、私は救われた
私の親友はその前の日救われた
救われる友を私は羨望の眼差しで見送った ....
平たい海
穏やか過ぎて
生きてることが
煩わしい
貨物船が
買ったばかりの
絵具を広 ....
ごめんね
終電すぎちゃったのなんて
知ってて黙ってたの
だって離れたくなかったもん ....
空を見てる
いつもより幾分柔らかい眼で
オレンジ色の空を見ている
幸せで、 ....
幾百の時を超えた愛に
何の意味がありましょう
今この時に
あなたが触れることの出来なければ
....
初期設定のままの彼の着信音、
きみの名前を叫んで駆け出した フォーティファイブ。
だ ....
ここは8階
誰の害にもならないタバコを捨てて
ベランダから隣の人が飼ってる鳥が見える
....
14歳のリストカットとか
俺にはギャグにしか思えない
その計り知れない悩み
や悲しみ
分から ....
人が足で
顔を踏みつけ
話しも聞いて
貰えない。
自分は正しいと
思っているらしい
....
隣のおじさんが
動いている音
階段を上り
こんこんと何かを打つ
僕も一人でないことを知る
....
まだ残暑厳しい午後の事です
蒸し暑さに喉をやられて
ちゃぽん、という音が部屋を埋めて
洗 ....
バス停まりエンジン止まり無言かな 季なし
もしも
花弁が落ちたなら
終わりましょう、
きょうを
あしたを向いて
....
愛を込めて皮肉をいっても、そう通じない
私がされて嬉しいのは、否定であれ肯定であれ、的確に ....
格子書いて 三つ並べ
へのへのもへじの筆ならし
あいらぶゆーと破れたハート
急いで消して ....
ムダに夜更かししたくなる。
うれしいからね。
仲直りのキッカケが見つからない。
探してない ....
結論はまだ出ていない。
中国駐在の日本人男性と結婚しているセレブな主婦たちとランチをする。 ....
暗闇降りしきる草いきれ
最強のネズミに狙われながら
小型かつ軽量
持ち運び可能な大惨事
....
僕の脳裏に落書きしたのは、誰ですか。
もう、男か女かわからなくて。
どうして、こんな落書 ....
踏み外した のでなく おちていた。
晴れていた のに ぬかっていた。
ハンド ....
虫が鳴いている
宇宙の鈴の音たてて
星の音色で
鳴いて鳴いて鳴いている
....
僕はまるで
死人のようだ
poemの詩
ではなく
deathの
死だ
何の意味があるのか ....
ホテルの部屋から
まだ働いているビルが見える
黄ばんだ青白いひかりが見える
こころ ....
指先から入る
表面張力の
弾力にはじかれて
はじかれるうちに音もなく
入ってゆく
....
私の言葉で
どれだけの人を傷つけただろう…?
私の言葉で
どれだけの人を救えたのだろう…?
....
「キレイだよ、誰よりも。」
鞍馬口駅のトイレでそっとつぶやく。髪を直して、 ....
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