きれいばっかじゃない、
哀詩



初期設定のままの彼の着信音、
きみの名前を叫んで駆け出した フォーティファイブ。

だいすきなひとを傷つけて臨んだ平和は荒野のそれだった。
青いプラスチック、カメラのファインダー。


レースのカーテンからさらさらすくこもれびに苛立ち、
窓の外のあおにおびえたままの肩をいだいて

あの木のてっぺんの葉っぱのこころを
しったようでいたの。それだけ、


きみのこころなんてかんがえちゃなかった、
ただのエゴのかたまりであいしたぼくのまんしんそういでした。


きみのつめをかじって食べた、あの日の夕焼を
まだかんじていられるだろうか、子宮に。


ほら、またひがのぼっておりていくだけの作業が、



(いなくなってもわかりもしないクセに求める癖、どうにかしたら?)


自由詩 きれいばっかじゃない、 Copyright 哀詩 2008-10-22 19:02:24
notebook Home 戻る  過去 未来