あたしはただの女だけど
二つの腕があるので
あの人を守ろう思う
あたしはただの女だ ....
悲しみ続けるのが
私にとって 正しいなら
いつまでも
悲しみ続けられる
悲しみ続けるのが ....
ビルの谷間で風が巻く
舞い上がる枯葉を集め
粉々に引き裂かれた夢屑
空に溶けて消えていく
....
私が欲していた言葉の先にはあなたがいた
たとえその姿が偽りであっても
私には溺れるより他にない
....
信じる奴しか救わない神様なんてクソ喰らえだ!
と叫びたい衝動をどうにか抑えつつ煙草を吸う
信じな ....
君は僕の気持ちに気付いてないね
だから君は僕のところに来る
皮肉だね
君はあの子との距離を ....
街を行くカップルを蹴り飛ばしたかった高校生の頃
今は幸せそうな彼らを祝福してやろうと思う
でも条 ....
助けてくれ!と声にならない視線を投げかける
ギャルの狭間で
押しつぶされて
膨張して
今にも ....
欲しかったものを手に入れたとたんに
他のものが欲しくなる
判ってはいても止められない
「欲しい ....
セーターを 編んでほつれる わだかまり
信じるままに 流されて
生きていくままに 道に迷い
ああ
時の環が廻らんとする
我が胸よ ....
夜の隙間に
白くてそこだけ輝いた
同じ時間
同じ場所
裸のままの二人が
....
行き当たりばったり俺の人生
今日も明日も明後日も
通り道には通せん坊
それなら俺は回り ....
知る人ぞ 知る限定のノリ弁を
買って帰らん 聖なる夜に
鮮やかな 赤いタン ....
ニョロウイルスが猛威をふるっている
まさかの日本上陸で政府も急遽対策本部を設置
現在感染中の ....
私が知らない、あなたの息遣いがある
私が知らない人の前でその息遣いを
あなたは、する
固く組ん ....
正月を準備する
派手な飾りから
ちんまりとした飾りへ
わずかな隙間から
広い世界を望み見る
....
あなたの心は
玉子の中で眠る小さな生命のように
本当は、安らいでいたいもの
薄い一枚の ....
面影はなくなったのだ
そこにはたらくちからを
しばらく考えもする
不条理ではない 赤い ....
思い出のクリスマス。
第十位
二十三歳のクリスマス。
お歳暮の配送センターでアルバイトをし ....
柿は柿であると同時に柿ではないものになることはできない
しかし柿は柿でありかつ秋である
君が ....
高い梢にいる
一羽の鳥
私の知らない
街の景色
風が吹いているね
君の場所にも
柿を喰おうと蔕を取ると
そこに芋虫が居りました
体をCの字にfitさせ
くにゃん くね ....
表面上はとてもとても綺麗で平和な世界
だけど現実は残酷で生きる事さえ難しい
....
鳥を姪に返そうと思う。
昨日から預かっているのだが、どうにも相性が悪いので、鳥を姪に返そうと思う。 ....
・cigar(葉巻)とsugar(砂糖)
あ、
煙草をやめようかな
と思った
手を伸ばし ....
いつかきっと今の苦しみも喜びへと変わるだろう
いつかきっと心の闇もはれるだろう
....
外で真っ赤なおべべを着てね
宝物の鞠をつく
あそこに見ゆるは母上で
てんてん てんてん ....
銃弾、放たれた 円錐 の、描く 螺旋には
Lu、が 似合う (若しくはLuLu、が)
レターナイ ....
‥‥*Lieb*‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥*
幾何的な、退屈 と*‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ....
君が誰も信じられなくなり
泣きそうになったら
僕のところへ
戻っておいで
君が悲しくなり ....
二ヶ月ぶりに小田急線に乗った
眼がよく見えないと思ったら
乗客が全員保護色を着用している為
座 ....
想いと
ことばは
まったくのべつもの
あまりにも似通っている、べつもの
....
独りの少女
家でぽつん
パンをかじる
朝も昼も
よだれを垂らしながら
愛のない快感、
....
寒々とした夜空
明々とした駅前
その中間にある一本の坂道
そこからは海の向こう側が見える
....
だるまさんがころんだので
うしろを振り返ると
大切な人たちはもういない
草原のよう ....
ほんやりはらはらつもるゆき
こえをおさえてへいけいす
たたたんたんとふりつもる
ゆきのかさえを ....
一年間ご苦労さん
会社は黒字経営、そうだね
黒縁めがねの経理がうなづく
「黒子ながら経費節 ....
ロマンチックにおなり猫
あまりにも淋しすぎて
おまえに何ができるというの
ロマンチックにおなり ....
冬{ルビ寂寞=じゃくまく}窓に貼られしアンパンマン
朝早く起き
ヒゲを剃り
寒い中出かける
ホカロンを入れる
久しぶりのお客様
元気かな? ....
街では
緑と赤がすべてに取り付けられて
大きな箱と声で賑わっている
何もかもが動
聞こえ ....
ここを漂っている。
ぶよぶよとしている。
意識はあるようでない。
自我 ....
頭をぶって
頭を殴って
僕頭悪いんだもん
僕悪い子なんだもん
だからもっと
頭をぶって
....
投擲の技法は きしきし軋る
扉を開け放ち 敷居を踏み越える
その一歩の向こうに 何かの存在を
....
僕ん家の家計は火の車で
ランドセルはお姉ちゃんのおさがり
小学校では心無い同級生に
赤い ....
「本当にごめんね」
その口癖を聞くのも今日が最後
本当は私が悪かったのに
貴方は一度も怒 ....
15分延長のバイトが終わり
駆け足で向かう先は待ち合わせのツリー前
震えて待つ君にごめんねの ....
噛んだ唇から
滲む血の味
鉄と酒と汗が混じり
この上なく不味い
今日も視線が通り過ぎた
....
プレゼントには
口紅を買って頂戴
貴方に少しずつ、少しず ....
くさった
りんご
すこしもおいしくない
まずい
すててしまえばよかっ ....
針を含んだ
夜更けのくうきがはこぶ
とおい稲妻の裂ける音
面影のように遠雷
かすかに
....
真夜中
駅前の自転車置き場
こんなところで君は
いったい何をしているの
冷たい風に
く ....
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