キミがボクをスキにならなければ
ボクはキミをスキにならなかった
かも
だから
キミがボク ....
本を読むのが好きなら
スエードの手袋がいいよって
3回目のデートの時に教えてくれた君
手袋 ....
ボクはすぐに理論武装して
落としどころのない話をして
あるいは会話を遮断して
キミをひどく怒ら ....
ボクらが出会ったその場所は
小さな街のありふれた
水枯れ果てた噴水で
互いに違う人待ってたんだ ....
膨らんだ真っ赤な少女が綻べば真綿の雪に椿がぽとり
体内で春を待ちきれずに芽吹く血潮に染 ....
亡き友と同じ死に様カンニング中島忠幸復帰かなわず
自らを
道化に例える人がいるけど
そんな勇気は
私にはない
アルルカン
存在するだけで ....
いわし頭に注ぐ黄金の油
あおむけになって寝て
しゃべって笑って
ふっと黙って
あおむけになっているところだけ舟
....
いつもの時間に起きて
いつもの道を通って
学校に着く
教室に入る
決められた自分の席に座る
....
私にはあなたを焼き尽くすような強さはない
筆圧が愛の重さを表すというのなら
私の愛は軽薄にして
....
ノロウイルスの流行で
デイサービスの部屋はすっからかん
いつもにぎわう30人のお婆ちゃん達も ....
よくここまでやってきたね
そしてよく知らせてくれた
よく分かったよ
一匹潰したら
....
その立方体を
どの角度から見ようかと
考えているのだが
角度が決まらない
或いは
最初 ....
あの日
君と出会ったことは
偶然じゃなくて
必然だった
出会えたことは
きっと
私と君と ....
やっぱり、
夕焼けが、
綺麗に、
映る。
一面に広がる{ルビ金色=こんじき}の
麦畑の上に浮かぶ
一本の道
飛び込み台のように ....
ひとは
おもいを
すべて
ナミダタンクに
うつす
ひとによって ....
ハレルヤ
例えば
線路に人が立ち入った為に30分停止していた夕刻の下り埼京線車内で
四方といわ ....
それは只の憧れ
ひとつの夜の幻覚か
理想
思念することにより
創りあげられた
....
一人きりの夜には
君が残した最後の言葉が
走馬灯のように甦る
夢の中でさえ君は
....
三つの詩を読んで
現代詩フォーラム、を初めて訪れた。わたしは詩をかなり書いた。なにか詩を書くこ ....
くちびるは濡れるから
ことばもいつか
濡れてしまう
めぐみと呼ぶには
砂ぼこりが多す ....
外に出ると鈍い光がまとわりついてきた
いつもの道を導かれるように歩くと
そこには自然に古い家が佇 ....
煙草はポリシーだよ。
38歳になった先輩はそういう。
黄色い歯もポリシーなんすね。
僕は答える ....
かたたん かたたん
夜のようだ
かたたん かたたん
まだ夜のようだ
かたたん ....
どうして夢の中でも走れないんだろう
いつも足がもつれてしまう
あれってほんとに歯痒いよね ....
苛立ちとか、
悲しみとか。
ごちゃごちゃしてきて。
たまには、ね。
いいでしょ。
12月に雨は
不意に止み
突然降り出し
しかし僕は夏のさなかとかわらず
鬱蒼 ....
少し、空に近付けたかな。
街灯一つ無い深い森の中で
木々の隙間からの月明かりを頼りに歩く
濃霧に見舞われて ....
水の中に住む人があると聞いた
僕はその川辺に足を運んだ
静かな水を覗き込むと
空を貫く孤独が映 ....
君はいつも
自分が歩いてゆく道を
見つめ続けている
道の先には
新しい君と
新しい僕が ....
笑ってないと
君らしくないなんて
言わないでほしかった
怒っているのも私
泣いているのも私
....
病気で欠席
心配は心配だけど
仕事はこんなにたまってます
がんばってはいるけれ ....
病院の古い長椅子は
もうすっかりガタがきて
座るとギシギシと
独り言でも言ってるみたいだ
....
つまさきが冷えるので
靴下を買おうと思って
鳥の格好をして表へ出た
別に態とではない
暖かそ ....
ぐうぜんにころぶ
それは必然なんだ
窓辺から流れるやさしいアヴェ・マリア
おねえさまの奏でる白い指先
つい見とれてしまうほどとても綺 ....
まだ 行ったことのない 場所
静かに 雪の落ちる 北の国
広場に 夢の イルミネーション
....
白いセーターに、薄茶色のボーダーライン。
冗談で時速三十キロで、ランバック。
ススキの中 ....
幸せだろうな
友達がいっぱい居たら
幸せだろうな
家族が愛してくれたら
幸せだろうな ....
たたかうトナカイさんへ、
サンタにまけないでください。
たたらたあこより ....
自由に羽ばたける翼が欲しい
何処までも飛んでいける力が欲しい
自分の想いを貫く強さが欲し ....
まず鍵に砂糖をまぶします。銀色糖をまぶします。白色電球で九六一度(融点)まで熱しつけます。揚げます。 ....
たくさんの人々に囲まれて
気付いたら私は飛行機の中にいた
本を読んだり
映画を見たり
パソコ ....
寝ないのは
眠れないのは
3秒ごとに進む電池が切れかけた時計の針/コタツのファンの音/凍みるよう ....
飛行機は飛び去って
私の体はもうその場所には残っていない
けれどその中に魂はない
あなたが自分 ....
人差し指を天に
ナンバーワンは指差して
「1」と書かれた旗の下
笑顔で 列を作っている
....
一人分のスペースに
あとからあとから
人が流れ込んできます
気の弱い私は
【 ....
キミは自分が生まれてこなければよかったと
口癖のように虚空を睨み付けながら呟くけれどね
みんな案 ....
うすきみの森へ入ると
なぜ うすきみの森へ来たのか
六つ辻の小道を通ると
左右振り返って ....
数日と数時間は異常だと思っていた
数ヶ月過ぎた頃から正常だと思うようになり始めた
数年と数日たっ ....
蜜柑の皮をむいてのばして
扉を作って
香りを漂わせながら
扉を開ける
高層ビルから飛び立つ鳩の群れが夕陽に消えてゆく
風が弱まり、私はマフラーを丁寧にたたんだ
....
雪わける新幹線の速さかな
三階で見ても霰でかすむ街
犬に追われ篭に白雪頬に風
冷たい北風吹く中で
凍えながら
ブランコに乗って
赤焼け空を見上げてた
お味噌汁の ....
I wish...
すべての子どもたちが
武器の使い方を教わることなく
大人へ育っていけ ....
I know...
多くの子どもたちが
命の重さを理解しないまま
平気で人を傷つけている ....
工事現場の前を通る
やさしいこえ
おばあさんそこにいては
(カーンという音)
わたしたちの ....
消えかけの
飛行機雲
もう
届かない
ハロー、グッバイ
まわる世界
君の手のひら
夕暮れてく空に
まどろんでいても
昨日の続きな ....
闇はなめらかなビロードの手触りで
斜めに笑う君の口元にも似ている
僕のストレートな熱が君を抉 ....
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