元居た部屋の
顔のない人物に
猫の笑顔をはめて見た
ステンドグラスが煌めいて
ほの暗い部屋に ....
夕暮れの
紅き流れのきらめきと、水面を渡る
風のもろ手に撫でられて、
君の黒髪は
恥ずか ....
またも私はおまえを泣かせる。
気付くことなく
言葉は冷酷さを増し、
おまえの耳は、
兎の ....
君が去り行く間に、
僕は唱えていた。
名残惜しいような、寂しさと
いい男でいたい
自 ....
月明かりの海に
ほのかに明るい雲の輪郭が
宙に浮かぶ島のように流れていく
無数の星々は ....
* とまどい *
夢の中で
わたくしは
おんなだった
目覚めても
な ....
ひとつ ひとつ
星が尾を引いて
宵を流れていく
夢の跡を引いて
彼方 ....
自転車のチェーンが切れた
それでも彼は構わずペダルを踏む
漕ぎ続けたところでどうにも ....
Tonight I hold the high moon
With a s ....
放課後の淡い窓から金管の音よ羽ばたけ青のたかみへ
とおせんぼされてる明日に手を伸ば ....
温くなったコーヒーが 傷口から染み渡る
ホントはただの 泥水なんじゃない?
黒く濁って ....
2年経ち
いまも目がいく天気予報
きみ住む町の
今日も降る雪
君が疲れきっているのは
ずっと走ってきたから
君が泣いているのは
ずっと戦ってきたから
....
雨のけむりがからだをぬらし
その刹那の一滴一瞬
服の埃が舞い上がり
微細な雲母のわずかな浮上と ....
鮮やかな色に道路は染まり
君の淡い朱色の髪と似ていた
家と家の間を抜ける様に光は僕らを照 ....
1.老いてても
おしどり夫婦
軽トラで
1999年8月 ....
恋人は無理 貴方は私を抱いていった
好きなだけじゃ 駄目でしょ
貴方は キスをしながらいった
....
悦びの子。汝はいとすこやかに悦びのこえをあげる。かみのあいしたまいしわが子。君はまなじりをあげて前へ ....
前に 誰かと話したことがあった
好きな人の好きな人が親友だったら
親友の好きな人が好きな人だ ....
12月3日付の某朝日新聞に、小野十三郎賞贈呈式の記事が出てました。そこで、選考委員でもある詩人の金時 ....
ゆうゆうとおよぐさかなをみてきれいだというにんげんどもめ
じぶんはあやつられていないか ....
たとえば
永遠にわたしの思いが伝わらなくとも
あたしはあなたを愛しつづけ ....
今日はこういう日
ざわめきの わけわかんない ピアノ線で かこまれた
ただ ながめるだけなら ....
簡易なグラスに
少しだけ
少しだけでいい
けだるい夜の
インディペンデンスに乾杯を
....
■1
知能は現象である
あるいは人間のような形として存在するのでなく
人間からなる社会の上 ....
きっと 世界に血が滴っていて
この地球の自転に関与していて
血判のため採られたり
自由のため流 ....
大人のいじめ蔓延との新聞記事を目にしたよ。
まずい拙い不味い。
それは。
子供 ....
人に知られぬ山奥の
地下から湧き上がるその泉
やがては一筋の川となり
海へと流れてゆく
....
前が見えなくなったら
とりあえず下向いて
行き止まりになるまで歩いてみようか?
去年のいまごろ
わたしは受験生で
センター試験の勉強に追われて
とかなんだかんだ言いながらも ....
(昨夜は眠れなかったの)
このサバイバル・ワールドに
ルールは無い
傷つく
無防備な ....
うたた寝をしていた
週末の終電を降りると
駐輪場に一台
自転車は倒されていた
そ ....
いい子を演じてる奴が嫌い
表面ずらだけいい奴が嫌い
上辺だけのカニミソが嫌い
....
目に見えない悪魔が僕を操る
虚言と見せかけの優しさで僕の心を翻弄し
前向きに生き ....
私なりの扁桃腺のアール
を、愛でて。
鈍痛にあなた接吻するネ。
何も感じてないことない ....
お庭にクロッカスが咲きました。春はもうすぐソコデス。
ピンクのワンピースを新調して学校にいったあの子 ....
今日は12月3日である
Macの右下で
時計が数字を進めている
すなわち
1、2の3であ ....
ガラス瓶のなかの
北風に乗って
飛んでいく一羽の鳩
おまえは
空に引かれた
ひとすじの ....
マホガニーは薄明で 薄命の夜を始める
教室の窓から身を乗り出していたら
まさにいま
夢中で描い ....
子供の頃壊した記憶は
自分の想い
夢見な幼い想像は
自分のホントはここじゃない
もうじき死ん ....
あなたはわたしのものではない
わたしはあなたのものではない
うそぶく唇にくわえる煙草はバージニア ....
1
現在から百万年経った後の或る博物館を訪れる。超現実主義者の絵画にも似た未来の展示物に混じって、 ....
睡眠薬服んだのに朝になってしまった。眠るの大好き、夜の夢大好きな人なので不満である。眠れぬ夜は本を読 ....
あ
瞳の目覚め
限る
あ、あ、
朝は、まず長方形
確定されてゆく窓枠の ....
よるのとばりはもうおりて今はたいようもあくびし月も眠っている。あなたの影ももう堕ちて今は月影とともに ....
この映画の
あの俳優が好きなの
あの娘は言った
眼がきらきらしてる
水を得た魚のよう
....
正午、部屋は光に満ちる。
時計の針がセットされた時間に辿り着く。
耳障りな音がする。
....
みなし子にかける言葉があるか
みなし子に
かける言葉はあるか
霧のような冷たい雨が降る日
....
秋は深まり沈澱しつつ
冬はしのんで近寄り来つつ
風が吹けば
この季節を経るための
灼けて焦げ ....
――悩めないのが悩みなんです。
そしたらあのフロイト派の藪医者野郎
――悩んでるじゃない ....
目覚まし時計が
三時限目のチャイムを鳴らす
慌てふためき玄関ドアを開けると
見慣れた砂漠が広が ....
母ちゃんは台所(だいどこ)飯を炊く
父ちゃんは精出し仕事する
祖父ちゃんの戯れ言聞き流し
....
雨が
雨が降る
雨が降る
あぁ、雨が降る
あぁ、雨が降る
強く ....
モルヒネをどてっぱらに
覚せい剤を首筋に
マリファナを口いっぱいに
LSDで流し込め
それで ....
54rows, 1.02sec.