雨が降ったから
大好きな音楽を大音量にして
どしゃぶりにした
いつ ....
(本日の天気・九官鳥曇り)
天気予報士が少しくぐもった声で言った
昨日の予報では
(ス ....
春はいいなあ
風薫る空を見つめて
隣りの子供たちは
シャボン玉を飛ばしている
飛ばしても飛ば ....
絵葉書ありがとう
白川郷の秋は色鮮やかに
長閑で穏やかな暮れてゆく
素晴らしい景色です
....
回転する物体を斧でぶち割る
表現は簡単だが
おまえやってみろ
いわれて思いきりぶっ叩く
....
通り過ぎてゆく列車を見送りながら
ぼくは何を思う?
ふらり
ふらり
さまよいながら
....
カチカチとウィンカー鳴る道端で 君につながる時を待つ夜
遅れても動いている
本棚の片隅で
分針の反った目覚まし時計が
そう
ねじれていった十 ....
ベッドの上に君が
座った
誇らしげに
座った
理学療法士に
少しばかり
肩を支えられ ....
髪がサラサラとなびいて
あなたの香りが鼻先をくすぐった
俺はあなたに恋をしていた
あなたに ....
茨木のり子さんが、亡くなった。
高校生のとき読み始めた詩は茨木のり子、谷川俊太郎、吉野弘、 ....
詩を投げ捨てて
少し時間が経って
ポイントがあったりすると
少しだけホッとする
....
ウレシイ感じでビックリしたリスの顔の練習をしてみる
一人きり
朝
春が近づいている
....
トイレの前にはいつも長い行列ができ
ひつじの仕事はその行列をうまくさばくことだった
けれど ....
ゆるゆると
わずかに息を抜き捨て
柔らかな薫りに裸を抱かれ
雨が月夜を溶かしたら
....
からっぽの夜に
闇が打ち寄せてきて
からっぽの夜は
真っ暗闇の夜になった
真っ暗闇の夜を ....
(16) 漢字テスト
問1.以下の漢字の読み仮名を書きなさい。
・弄ぶ ( ....
人の一生を例えるとするならば、
それは砂時計だと
わたくしは思うのでございます
さらり ....
よく 死んだ
よく 死んだのである
明るい 日差しが
私の 胸を 刺殺するために
よく 死ん ....
ここはどこだろう
周りには鏡しかなく
あとは惨めな僕が一匹
沢山の鏡に囲まれた僕は ....
電子マネーなるものが出回って
お金を使う実感さえもなくなる御時世で
本物と偽物を見分けるのは難し ....
世界中のすべての色のなかで
ある一色を残し、すべてが消えるとしたら
どの色を 残したいだ ....
光もなく影はあり
暗がりの上ゆうるりと
さらに暗いものが映りひろがり
そこだけ ....
私、S極
恋の電磁誘導切ないね
ケンカしちゃって
出てってよって
怒鳴り散らした
わた ....
旅立つ前に少し気持ちの整理をしておきたくて、少し感傷的にぼやきます。
帰ってきて気持ちが落ちついた ....
望んで望むべく
生まれて
今日まで
はぐくまれても
それは
結局
望ましい
あなただっ ....
おとうさんが両替機から吐き出させた100円玉を
両手いっぱいにかき集めて
UFOキャッチャー ....
さまざまな声が飛び交って
あちらこちらに振り回される
少年時代を送りましたと
隣のガキンチョが ....
本当にその人のことを
思っていたと言うのなら
何も僕のために
忘れることはない
その人も ....
曇り窓が馬天使が祈るように見えた晩は
ウコンにすがり暴飲に走ろう
二瓶の区切りで一息 ....
大好きな背中
後ろから抱き締めて
そっと耳を当ててみた
トクン
トクン
君の{ルビ ....
街に灯のともる 夕暮れは
さびしくて
たえられないと だれかがいった
群青の空に
....
就職希望の欄に「なにもいらない」と少女は書いた。
彼女はそれからほんとうに何も欲さなかった。
そ ....
静かなピアノを聴いて
ふとあなたを思い出します
短かったけれど
あなたを
元気で ....
自宅出産だったので
離れの二階は落ち着きます
人工構造物にも 体温があるのですね
築三十五年の ....
春の種をまいたら
水をあげよう
すきまなく潤してゆく
ぎんいろの雨が
わたしの窓にも ....
前が見えないって そんなの当たり前だろう?
コンパスが示す方角は東西南北だけなんだから
僕ら ....
「おかえりなさい^^」の一言が
君の心を
あたためられるような
そんな二人が
あったらいいと ....
六年前には
ぴかぴかで
ぶかぶかだった
堅苦しい制服
いつのまにか
丸くなって
すり ....
一本の木のように
一本の幹から
たくさんの枝が
たくさんの枝から
たくさんの葉が
....
ポタージュの湯気 午前五時
日が早めのおはよう
私はまだねむいよう
誰も見ていないから今のうちに悲しんでしまおう
太陽が昇る前にそっと暗闇を隠してしまおう ....
空
六角形が重なり合う曇りガラス
差し込む青に形はないけれど
白の六角形はまだ落ちない ....
いとしいあなたを
ぼくは
くりかえす
ふれることで
感じ
あなたという 歌
いと ....
冷え性だからか
この頃、心も凍ってしまったかのようで
溶解温度は何度位だろう
変温動物に変身完 ....
空は青く きっと僕は幸せだった
この想いの名を 知らなかった頃
軽はずみを削除したつもりが
クリックが利かない
頭の中で消去消去
現実が痛打をくれる
目を覚 ....
もうあしたは
かくめいのひなんですね
と
おとこのこが
みちでえをかいている ....
かまってよ
かまってよ
かまってよ
かまってくれないと
すねちゃうからね!
二つの空に二つの雲があった
風が吹けば波打って
雲に霞が立ち込めた
二つの空に二つの月があ ....
ひつじを踏んだ 声はなかった
ひつじは足下で ばたばたしていた
ような気がした
「元気 ....
春の頃に出会えた音楽が
夏にはリズムとなり
秋には踊りだし
冬に転調をする
誰もしらない千年 ....
大きなわたしが眠っているあいだ
小さなわたしは岩影で待っている
大きなわたしがむっく ....
ポエム岬
千葉県房総半島は長い
犬吠埼から九十九里の有料道路を使って南下すること一時間
そ ....
生まれた時にばらまいた名前を
はしごにのぼってあつめていた
古い煉瓦に囲まれた白い街は
遠くの ....
焼かれたパンのような
頬をして笑うんだね
港町の子供たちは
早朝に古木を集めて夢を燃やす
パ ....
わたしのものではない寂しさが
夜を唄っている
ウーヤ ルリルラ 抱きしめあって
コンクリ ....
母さんいつも山のなか
池のそばに立っている
時々遠くの海をみて
あちらのほうへ手を振っ ....
さみしさを
なんとかするために
生きているのではない
その程度のことは
わか ....
どうしてだか
もくぜんのせかいに
しがみついていると
こころがみにくくなる
ちっぽけにみえる ....
この街にも星はあった
どこか
小さな頃の痛みにもそれは似ていて
それでいて
世界中の貧困と苦 ....
夜明け前に呼吸が足りなくなって
遠い地名を呼びながら目が覚める
ほんの、少し前まで
そこにあっ ....
泣き出したくなるほどに
あなたを愛してもいいですか
あのアクロの丘で
生きていた死が孕んだ絶望 ....
求めるものと求められるものが根本的に違うことや
祈っても願っても結局最後はどれだけ行動したかによる ....
静かに語る歌声が
明日に紡いだ願い達
どれ程叶えてくれるかと
見つめて過ごす夢を見て
さ ....
肺を
丁寧に手のひらにのせて見せたら
真っ黒だね、といってあなたは笑って
そういう汚さを
....
どこの家にも 電灯とともに家族という明かりがついている。
家族にしか分からない 苦悩や 煩わし ....
例えば人が硝子だとする。
だから人がレンズだとする。
屈折する ....
長くどこまでも長く伸びた影の
先まで続く孤独な道を
永くどこまでも永く燃えた風の
先まで続く蜃 ....
百年間に一人も生まれなかった
小さい色したかえるの子
百年間は長くて短い
言 ....
知ってるんだ
ボク
どんなに走ったってね
最後はみんな
ひとりだもんね
つきは ....
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