ある日それは突然襲う
イヤホンをつけて音楽を聴こうとしたら
片方だけ音が聞こえずらい
イヤ ....
ひとりで行く
風の吹く
木立の下
馬がつないである
走る姿
馬場のまわりに ....
酸性雨が降り
森が枯れて
花は身じろぎもせず
こっそりとあぶくを吐く
内なる情念 ....
警察署や
病院の廊下でかぐ
カレーやどんぶりものなどの
店屋もんの匂いって
....
春に
桜花ほころぶように
夏に
青葉の目映いように
聞こえる
声なき声に
心は ....
薄明かりの店内に客は僕ひとり
喫茶店を営む初老の夫婦は
カウンターに並び夕食を食べている
....
花を買いました
家でその花に火を点けました
花は死にました
おもちゃを買いました
姪にあ ....
生まれてこのかた
親親戚に時々に
「色男になってこい」と言われ
床屋に数百回行けど
未だ色男 ....
僕らの住処は小さな漁具小屋
呼びあう吐息を波の声に隠し
漁網に髪を絡ませながら
夜の深まりを体 ....
カラダとココロの半分を
分解したとて
バラバラに動く心臓は
舐めたプラスのネジのように
右に ....
冬の朝
なんとかベットから抜け出し
スエットを着込んで
ネイビーブルーのジャンパー ....
ある日神様が降りてきて
すべての半分を君に与えた
しかし残りの半分は
自分で何とかしなさいと言 ....
盥回しにされたから
君は強くなるよ
だなんて
どこのペテン師の
台詞だ
今は
....
叶いっこないと言いきかされて育った期待が破れんばかりの心臓をおさえつけ
明滅する。おまえな ....
なにも言わずに
ただ此処にいます
いつか誰かが
蹴り飛ばしてくれるかも
しれ ....
気張りすぎたら
固くなった
気張らなかったら
自分じゃない気が
してしまう
とりあ ....
のりしろを見つけました。
観察しても、
どちらがのりで、
どちらが ....
グル グル グル グルメ!
グル グル グル ベロリンガ!
大きな舌でぐるぐると
食せんも ....
どんな暗闇の中でもあなたの翼は輝き続ける
わたしはそれを守り続ける
どんなまぶしい光の中 ....
たぶん僕は運がよければ普通の会社に就職できるだろう
周りの人と同じように働いて、給料をもらって、そ ....
夏の空気、風が過ぎる
爽快感
空と海が地平線で溶け合って、一人
浮遊感
夏の空に ....
タバコの先で 白い煙が くゆるのも、
ワイングラスの中で 紅い水平が すべるのも、
百万回くらい ....
読みかけの本をパラパラめくった
消毒液の匂いがした
自由に生きたいともがいていた
....
散歩中に
鳴りだす
メロディ
口ずさみ
何度も
繰り返し
取りこぼす ....
老いた犬が一匹
薄手の夜を徘徊
虚ろな地面にこぼした瞳
あまりに強すぎる鉄風で
ちぎれた黒の ....
一番星が見え隠れする頃
右手の指先は燃え
左手の指先は凍りつき
右足は地面に吸い込 ....
コートの袖口に
凍った風が刺さり
いつか繋いだ掌を思った
小さな歴史が吹き飛びそうな日には ....
キミの瞳にうつっているモノ。
それは、
果てしなくクリアで
果てしなくピュアで
キミ ....
高層ビルの隙間から、ふと空を見上げる
なんて高いのだろう、とても手を伸ばしても届く距離ではな ....
ねえ
あなたは笑うかな
ついこないだまで
「レミオロメン」を「レミオメロン」
と云ってたって ....
騒ぐなら閉めとけ。
紙飛行機飛ばすのと同じ気持ちで 空高く放り投げた僕の人生は
いつまでもぐるぐる旋回して 着陸地点を ....
呼吸している胸が上下に小さく揺れる
小さな吐息をおしだして
生きている。
ね ....
ありがとうって言いたいなら まず自分に嘘をつくのをやめなよ
器用に唇動かしてみても そんなの意味な ....
その話し
つい先日聞いたばかりの
昨今3度目のその話しに
実は相当狼狽えながら
....
唐突になきたくなるんだ
愛しいと思えるものがあまりに多いのは
とても可愛そうで
悲しいことだと ....
自分自身に従順になって
前を見ることを拒む
落ちた目蓋にかかる生ぬるい風も
あの日と同じではな ....
コンタクト入れるときってさ
新しい自分とか
意識しちゃうわけじゃないですか
コンタクト入れ ....
おまえが一人でメイド喫茶に行くのは
あまりにもリアリティが濃すぎて見苦しい
だから俺たちも行こう ....
地球規模で考えて
僕のおじいちゃんとおばあちゃんは
もう十分に生きてる頃なので
そろそろ死ぬべ ....
花を探しているのに
目に映るのは死体ばかり
戦乱はこうして
新たな緑の苗床となるが ....
※頭を柔らかくする訓練です。
ギターが歌う 時計が知らせる テレビがしゃべる ....
喧嘩でへこんだ時
涙こぼれそうな時
何気なくそばに来て
寝そべっていてくれたね
柔らかい ....
みずうみに滑る風が微細な音を鳴らして、
朝は呼吸している。
絶え間ないひかりを厳かに招き入れ ....
(削除)
おおきなへびは
たいくつそうかな
なんとなく
そんなきがする
でも
ふと おもいつ ....
世界で一番悲しい人が笑った
花のようだった
花の名前と同じ速度で
列車は走った
良い ....
なないろのしゃぼんだま
きみがさかさにうつりこむ
さかさのおでこにキスをする
そし ....
詩のフレーズを思いついたとき
メモをする
ひとつひとつの言葉を
忘れてしまっても
メ ....
心の水面は荒れることなく
いたって 平静
言うなれば
それはまるでべた凪
私 という人に
....
おそろしく日当たりのいい部屋で
君を待っていたんです
いつかの春の南風がまだくすぶっています
....
涙が嫌いでも
泣かずにいられないときは
雨に打たれに飛び出そう
雨の歌声に
君の嗚咽はか ....
いつも座っていた窓際の席
いつも待ち合わせした時計台
一人で行くのにも慣れてきました
....
{引用=恋ってどんなものかしら。池に泳いでいるものですよ。
夜、庭を歩いていて池のほ ....
無いは呟いた。無い。無い。人も無い。ガラスも無い。才能も無い。電車。連結部の狭いドアとドアの間に挟ま ....
空と海の境目は
遥か遠くでつながっている
海鳥が
水際に光る魚を探している
真実は見え隠 ....
人は生かされている
ままならない人生も
かずかずの教訓を教えてくれる
いまま ....
少しだけの眠りのつもりが
起きれば一人きりになっている
音楽室の隅、斜めに立ちながら
輪郭だけ ....
先生の言うとおり!数学の答えはいっぱいあるし、
ワインは死人のために飲むもの。
しばらくすると、 ....
美しい木は
幾百年ものあいだ
その土地に立ち続けている
カナリアたちが
愛したその木は
....
やわらかな
風が吹いている
丘の上の
さようなら
たくさんの公園と
澄んだ小川と
....
わたしはとてもかなしいのに
まわりのひとたちにしんでほしくないのはふしぎなことだ
は ....
緑の蛙は
あまがえる
尼さんが
ひっくり返って
甦るとは
鳥山明のべたなギャグ ....
これ以上に他人を気にしてどうする
そのぐらいに他人の評価を気にする
人一倍に話したいのに
....
そんなに空が青いので
レンギョウ コブシ 響く歌声
ここに春がある
風が柔らかにわたしを包む
....
いつまでも君を抱きしめキスをする 抱き崩れてもキスをしている
誰もいない部屋に帰るのは大して悲しいことではないが、
誰も帰ってきてくれない部屋に帰るというのは憂 ....
ふれられない
それは届かない
でも僕らは知っている
その悲しさを
包 ....
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