いつからかはずされた指輪
あんなにも色々と探して決めた指輪を
それは
自分の本当の ....
ぎゅってして
どこか遠くに飛んでいかないように
あなたの手が私に触れて
ものすごく幸せで
....
君、黒猫JAP
知ってるかい
なにそれ、猫の名、種類
ノートン・マンクス知ってるか
....
セルロイドの筆箱が
カタカタと
そんなふうに
胸の{ルビ襖=ふすま}を揺らす
何気 ....
湯船に浸かる銀ボール
滑らかな肌のカカオバリー
もう少し温まると
香りが増える
この子達 ....
春に見込み生産した思想が腐って
生臭い匂いを残して冷凍された
夏の記憶を持たぬ子供の眼が
暗い ....
きみを見ているだけで幸せになれる僕は
なんて幸せ者なんだろう
きみと同じ時間を生きている ....
いてもたってもいられなくて
自転車で家を飛び出し
たどり着いた
誰もいない夜の学校
校舎の片 ....
今朝は
カッコーの鳴く声も聞こえてきた
ので
お昼は
白山の蕎麦屋にでも行こうか ....
るる は ねじ式
ぎこぎこ
いぜんは そうじゃなかった
いくない魔法使いめ
....
言葉綴りマシーンです
知らない間に
そうなってました
不完全です
部品もたくさん足り ....
無数の雪
無数の水紋
咲きひらくものたちの
光の息つぎ
夜の終わりに ....
まあるいやかんに まあるい世界
ちらちらとひかる影 木々と
空の
音のない小部屋
た ....
押し殺した様な声は逆に響いて
横で眠る俺にも声が届く
だけど起きる事は愚か
抱きしめる事も出来 ....
その ピカチュウに
俺の 名前 つけてよって
言葉を聞いて
ピカチュウ に ゲンキ っ ....
シャガールに描いた
ピカソに描いた
ダリに描いた
エルンストに描いた
ルネ・ ....
幾層にも連なった羊雲の下
あまりにも低い空の下
玉手箱だらけの地平線の上
働き蟻の ....
静まり返った夜空見上げて
周りを確かめてから 一人で低く呟いた
なんで今がずっと続かないんだろ
....
去年のチョコレートが胸を焼いている
もやもや熱くて、少し痛くて
あのチョコレートは
....
はい、いすらですこんばんみ。
もうすぐバレンタインですね、自分は毎年もらうよりあげる量のが多い ....
復号鍵の無い暗号を
みっちみっちと組み立てて
万請負頭脳埋め戻しランドにて
案山子をひとり
....
君はそれは意味のない言葉だといった
私の中には塊があった
誰も私の塊に気づく前に
私は消し去る ....
わたしには女の声が聞こえる。誰にも似ていない声。でもひとには話さない。話す相手もいない。流木の散ら ....
言葉に表せない物は
心の中で具現化している
それを口から吐き出し
言葉にするまでに ....
雲が流れることを
忘れたように
君の言葉の流れに躊躇した
電波が途切れ途切れ
咳き込むよ ....
外に出て気づく
静かに押し合う
冬と春のいざこざ
あなたの声に
暖かくなったり
あ ....
もしも私の心の欠けらが
ぽつーんとおちていたのなら
警察に届けないでください
{引用=悪い事い ....
夏の揺らぎ 子供たちが 顔を隠している
「俺は 夏の浮かれ騒ぎに 女を 捨てた男だ」
子供は そ ....
誰か知らないけど
ホームから電車に突っ込んだ
鈍い音を立てても
微かに電車は動いていた
....
むかしね
月経の血を集めて
煮詰めて
お薬を入れて
人間を作ろうとしたんだって
あれは本当 ....
切なかったね
わたしたちふたり
毎日でも会いたかった
離れていられなかった
友達も
仕事も ....
また『薬指』を拾った
今月で3本目だ
白く細い
白魚のような指に
上品なシルバーのリング ....
灰色の光
開かれた窓
庭の切られた木の前に
ひとりの午後が立っている ....
お気に入りの作品を借りて
返却日に一度だけ再生する
不思議と感動は無くて
何故好きなのか疑 ....
誰かの隣で
こうもりがとんでいる
アスファルトの塔の向こうで
みどり色の空がわらってる
....
季節外れのマリーナの隅に
ON AIRのオレンジのサイン
夜はそこにだけピンライトを当てる
....
雪が家を白くする
雪が道を白くする
雪が野原を白くする
雪が木々を白くする ....
甘い蜜
貴方から溢れる
甘い蜜
偶に苦くて
時にしょっぱい
だけども甘い
貴方の蜜
....
あなたの子供の様に綺麗で
聡明で、真っ直ぐで潤んだ瞳
子供のような可愛いらしい笑顔 ....
愛情なんて贅沢だ
と書かれた紙切れが一枚
くしゃっと
捨てられて
愛情が贅沢だから
愛 ....
すごく はかない コイ物語だからむねをうつ
すごく かわいい コイ 物語 だから むねを う ....
かわいいはなしをきいたあいちゃんのコイ物語あいちゃんうれしいよあいちゃん
しあわせになってな
....
その言葉はアナタが大好きな
他人を自分の繭に押し込む為の
甘い誘惑でしょうか
僕はそんな偽善は ....
窓の外を眺めていたら
ちらちらと光の粒が見えて
それは屋根から落ちる
雪融け水だった
ぽたぽた ....
まっしろな
かみの
やぎさん
まっぱだか
だから
あめふって
いろかわると
こ ....
丘のうえにやせた人影がある
夕ぐれどき
犬の吠える
長く尾をひいて
雲は赤光に群がるから
....
部屋の隅の方から、欠けてきたように思う。
そこからは、普段目にしない景色が見える。
日々の生活を ....
全ての事柄に嘘がある
お前の涙は
自分の為に零している
自分が可哀相なんだ
其れを知 ....
反応に慣れた時代で
敏感に侵され
シンプルな伝達は
優等生の証
赤か ....
はみだした色が
気にかかる
言いたくない言葉
かけてしまう
いっそ塗り潰して
....
無言電話がかかってきたので、無言で待った。
遠くから、海の音がした。
....
無事故で改革 大化の改新
バラバラに刻む前の貝殻ばかり足の裏に当たってきて冗談みたいだ
砂粒はこ ....
職場の後輩が結婚退職することになって、送別会に出かける。そこまで近い関係じゃなくて、しぐさとか笑顔と ....
たくさん泣いて
たくさん怒って
もう不自由な思いはしたくはないと
彼らは必死に頑張って ....
ひとつ月を見ない。
最後に彼月を見たのは、
四つ前の七日双月で ....
キミの生まれたこの日
一度しか祝ってあげられなかったね
『来年もその次も
ずっとこのまま』
....
なつかしいひとのいとしいことばで
もどろう
あのころぼくが純粋にみつめ、考えてたこと
ひどくせ ....
高い空の下では、夏を気にも止めず
君はまだ、飛行機雲を見ている
口にするのは簡単で。
でも表すのは難しくて。
それでも・・誰かに気付いて欲しくて
....
私の存立の条件は
損なわれていない
だから 私は
生きていて いい
小さなまちがいは ....
死は 私のもの
死は あなたのもの
死は 何もなく
死は すべて
死は その ....
わたしから あなたへ
ちいさなよるをひとつ
てわたします
あなたでなければ
もらいてのな ....
鎌倉駅の通路の壁に
寺へと続く石段の写真が展示されていた
門の向こう側の境内には
不思議な ....
いのちは
ことばのかこい
かこわれていない
どこかひろいところを
ゆめみている
こころ ....
はじまりまで
さかのぼってしまう
あとのまつり
おわりまで
みえてしまう
あとのま ....
鳴り響くゴングが開く俺の目は何も見てないすべてがシロだ
殴られる俺を見れないそう言った妻の祈り ....
狂っちゃってさ
もう終わってくよ
七色のとんぼ
暗やみのトンネルでおいかけて
....
規則的に並んだ 長方形の、
石の上に横たわる
やわらかな、暗室
腕をまっすぐ 前に伸ばして
....
切り捨てた内臓の
まだ 暖かいそれ
声を、あげている
よっぽど恐ろしくなって
....
消えてしまった夏の日のサーカス
なにもない草原に現れては溶けていく
夏の夕暮れはどこか嘘のようだ ....
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