パソコンを点ける
点けては消してを繰り返す
呟いた
囁いた
話した
笑った
悲しんだ ....
夕陽のあたる背表紙にする
「た」行まで来た
この書架で
冬も越す
ふふふ
ふふふふふふ
あたし、もうすぐ死ぬの
あああ
ああああああ
....
金魚の尻尾を
一匹ずつ
親指と人差し指とで
摘まんで
西の空へかざして
流れる空に赤を重ね ....
天井を上って行くと骨だけ燃える
空からの骨が三角が鉄の錆びる
雨が降りながら
口を閉じて ....
ぼくときみのねがいを
ぼくときみのこどもたちの
そのこどもたちのこどもたちのこどもたちの
その ....
風のむせび泣く
夜のはしっこの
ほんの隙間に
こぢんまりと
丸くなって
眠ってしま ....
僕はきみといると楽しいし
きみも僕といると楽しそうだけど
わかるかい
そんなのは全部嘘っぱちな ....
わたしのお腹
別の生き物
だって
鳴くから
わたしの意思を無視して
勝手に鳴く ....
満ち足りた生活
きみはわたしを愛しているから
なんの不安も不満もない
蝶のように危なげな
....
さよなら
今度いつ会えるかわからないね
冷たい雨の…
夕暮れに 高速バス乗り場で お見送り ....
ほうほうと
夜を捜す声がする
ほう 一羽飛び
ほう 一羽飛び
またひとつ木は ....
数十枚もの翼を持った
金色の生きもののことを考えるたびに
....
あなたの人生は箱のようなもの
箱の中で生まれて
箱の中で死んでいく
わたしは気まぐ ....
傾く 下女の 痴呆の 濃さは
飼い主の 憎女よりも いやらしく
そもそも 出生がない
俯く ....
「眼が合うだけでドキドキするんだ・・・」
そう馴染の友達が言った。
この言葉を何 ....
きっと
手放しては
いけなかったのに
一瞬 他に狂った
ネジも狂った
君はいなくな ....
取り扱いには重々御注意ください
優しそうな顔をしている言葉は曲者だ
天使の振りを ....
愛すべき空に別れを告げ
僕は海へと息を潜める
静かに暗い闇の中で
空の光源を見つめ
....
黄昏に
視線を感じて振り返る
天に低く
たれ落ちそうな宵の月
俯いたままの曼荼羅花
寄 ....
ぼくたちは毎日
生まれ変わっている
そしてその前世は
ありんこ
酋長
なためまぐろ
....
首がぷちんと取れそうなくらい縦に振って
ろくでなし、な自分を責めてました
社員ロッカーは狭すぎて ....
読みかけのグリンバーグが落下した
僕と都市をコラージュする窓ガラスの夕陽
ディクショナリーの見開 ....
夕陽
沈まないようにね
駆けてるの
美しく生きる人を見た
美しい手からなる美しい庭
秩序はなく、整然としてなく、
自然 ....
ヨーグルトや アイスを食べるとき
フタについた ちょこっとを 舐めるのがすき
不思議と おい ....
足先の温みが一つ消える こんな夜は
君が 遠い目をするものだから
私は 少し寂しく ....
冷たい砂浜に、誰か
体で泣いている
空生まれの灰が沈んできて
....
O屋根の句タンギング 蜂拍子の彗奏学
祭壇画繰ルミナスのパラグライダー・右翼の無欲リーン カ ....
とげとげした気分になったのでとげとげした作品を書く。はりねずみロケット発射!である。よわよわなので半 ....
白物家電を自転車の荷台に括りつけて、私は必死にペダルを漕いでいる。
いま思い出してみると、あれ ....
ヤリキレナサという
生き物である
緑色の
細い草の陰で呼吸を
している
秋の虫なら ....
みず色の空に 浮かんだ
白い月
明けたばかりの朝
洗濯物を 干す
厚着をして で ....
秋に
葉と葉が
まだ生き合っている
その音が、して
その影と影が ....
夜の更ける頃
君の身体から
今までに聞いたことの無いような
音が聞こえてきた
安らかに君は君 ....
豚の目を{ルビ解=バラ}した
肉付きの眼球が二十個 並んで此方をみている
父にもらった手術用 ....
学芸会でぼくは
ぼくのお母さんを演じた。
ぼくの演じたお母さんは絶賛された。
でっぷり太っ ....
いくら キレイな言葉で飾っても
嘘は嘘
どんなに キタナい言葉で責めても
{ルビ真 ....
画用紙にピンクのクレヨンで描いていた。
好きな音がたくさん詰まっていた。
周りが全てキラキラして ....
嵯峨野線 坊主Macで ネット中
388859
1992*44444111
君への最後の返事
ふと 夜に出れば
中天に 月 あかるく
なおなお 夜 くらく
また 夜 さむく
何者 ....
手をのばせばとどく思い出の
目を閉じた手触りの
とりかえしつかなさ
誰も悪くない 罪
....
からだをまるくちぢめて
うたえないうた
かけないことばを
つぎからつぎへと
もてあそぶま ....
二匹の鮭が
内蔵を捨てられ
切れ端をからませていた
私の手はまだ薄いが
母の手は血にまみ ....
都市では
すべての生きて動くものはその死の時に
鳥によってついばまれる
そのようにして葬られる ....
{引用=私と奴は 僕と奴は
お世辞にも ....
アンケート用紙にずらっと並んだ
「いいえ」を眺めていたら
「え」が物凄く変なもののように思え ....
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