望遠鏡で
反転する
数え切れない銀河と星たち
僕は「無限」と詠んだが
ほんとうは遙かに及 ....
教師という生き方があまり好きではなかった
ドラマの続きにばかり気を取られていた
頭痛がいつもひど ....
こうやって
腐っていくんだなぁ女たちは
気のせいじゃない
女たちが暴露話で盛り上がる
隠しす ....
おーい
いっぽうからこえがきこえる
だれかいますか
もういっぽうにつたえる
おーい
へ ....
あれは3年前の夏
お前と出逢った
同じバイト先だった
明るい笑顔と優しさに
....
新しい惑星に
私はなりたい
あなたの
楕円軌道で追いかけて
あなたの日常を
照らす ....
人との距離は
危うく計りにくい
器用が良いわけでなく
不器用が良心的でもない
礼をつくす ....
全ての人に大切な愛だって
手に入らないこともあるじゃない
適当に感動して一日を潰した私
何もな ....
えっと
昔 酒屋で一杯飲める場所があったんですが
それを『角打ち』って言ってたと思うんだけど
....
燃え上がれば
燃え尽きるということ
永遠は
波が攫ってゆく
旅立ちは
だれ ....
ふりつもる夜の殻が
ふみしめるたび
かわいた音を立てて
砕ける
名前を思い出せない花の香りが ....
うかつにも
喜んでしまった
心臓が上下に
文字を追う目は左右にぶれて
部屋中をうろうろう ....
夏の図書館には、みんなが置いていくものが、ひたひたと満ちている
カップルも
受験生も
おじいち ....
飲んでるよ
酔ってるよ
思い出すのは
あなたのことばかり…
真っ黒い犬が
みごとにすり寄って来た感じで
大きな尾を嬉しさのあまり
振り乱しながら
何処が ....
雨の道を歩く、水溜りの歩道。
灰色の雲は灰色の光を閉ざす。
届かない熱は届けない大気を怨む。
....
しっぽしっぽしっぽしっぽ
おまえはしっぽ
俺は
おまえの意志に全く従わないそのしっぽを ....
あなたの名前も
あなたの素性も
何もいらないのよ
そんな必死こいて説明する必要ないの
あ ....
緑に呑まれた家のかたわら
雨が次々と壁につかまる
二匹のけものの哭き声が出会 ....
干乾びたのだろうか 私は静かに干乾びていくのだろうか
風の強い静かな午後 ほら、耳の裏側で
....
女が化粧している
裸の背中を私に晒して
射抜くような眼で
鏡に映し出した己を見る
内 ....
ふくよかな双丘には
産毛のような若草が萌えていて
双丘を駆け登る風が
君の可愛らしい鼻歌を遠く ....
[は]
蜂の翅より
はるかに儚い翅です
はらはらとはなやかに
花火ははぜるので
....
オレはネクラだ。
夏休み突入。しかしやはりパソコン漬け。ネクラだ。オタクか? くっそ。もしくは一人 ....
駅を出たら
あれあれ
困ったぞ
駅前のコーヒーショップは目一杯
こりゃダメだ
ハイヒール蹴 ....
青白い蛍光灯 壁はなおさら真っ白で
音は何も聞こえてこない 聞こえない
この部屋に体二つ ....
猫の手も借りたいくらい
忙しかったりしてる時も
日溜りで遊んでいる
となりの猫を掴まえて
手 ....
宝の地図を頼りに
ひた歩く森の緑の匂い
素足に刺さる茨の棘も癒されて
掌にこもれ陽を受けながら ....
追いかけても
追いかけても
つかまえられなくて
すぐそこに
あるように見えたので
ちょ ....
左足が捨てられた砂浜
ずっと目を合わせられなかった砂浜
砂浜を演じていた砂浜
腐らない写真を捨 ....
誰も知らないどこかの
小さな部屋で
歌わなくなったピアノに
ほこりが積もっています
....
私は夏雲のあるこの空に
人差し指を差し込んで
この青空の
その底にある
人肌の群青に触れよう ....
肌の色も言葉の壁も乗り越えて友ができる今
地球上の世界を3つに分けるとしたら
あなたならどの ....
いちわ
いちわ
はだけられた
よい の くち
ちぢこまって
のがれられ ....
母と云ふ字は嫌ひ苺も嫌ひ
忘れな君いまここにあるこの菫
オランダ ....
騙されたくて朧月夜を散歩する
踏まれて香る芽紫蘇の死
液体化するわたし ....
言うまでもなく潰瘍
腕痛めた 腕があるから痛い
服を畳み自分を畳みお休み ....
ママぁ
わたちは何でママから生まれたの?
(う〜ん?)
子孫を残すため
でき ....
今日も響き渡る騒音
『また始まった』
そぅ深くためいき
目線がわたしに集まる
....
ねまきのまま街をあるいて
みずしらずのひとにじっとみられた
さみしくてふるえだしたからだは
....
真夏の公園の池は、小さな子供たちが占領していた。大きな大人たちは、体中に日焼けオイルを塗り、コンクリ ....
君といる
この一秒は
ダイヤ並み
一匹の首輪もない野良猫が死んだ
道路で車に撥ねられた
血は既に乾き 赤い染みのよう
....
不器用だから 遠まわしには言えなくて
素直じゃないから 直球にも言えなくて
伝えたいのに ....
君は僕に笑顔をくれる
君は僕に愛情をくれる
君は僕に幸せをくれる
ごめんね
僕は何も ....
光
清い、白の
まだ濡れている
瑞々しい、ナイフ
フォークの ....
「誰しも、初めてから始める」なんて。
諭すように言われた、朧気な記憶
けれど、初めてなんて何 ....
朝、ベッドの脇置きっぱなし飲みかけのコーラは
君が捨ててしまったみたいで
だけど君は相変わらず何 ....
えのぐでも
けせなかった
いろがみをかさねても
けせなかった
くぎでめちゃめちゃにひっかいて ....
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