窓の外側に
内側から腕をさしだす
こうも空気に差がないと
飛び落ちても気付かないかもしれな ....
ある日 キラキラ光るものを見ました
それは見たこともない きれいな光でした
それは僕 ....
もう着古した服みたい
わたしのからだ
アイロンかけたり
クリーニングに出したりして
どうにか ....
目の前をころころ転がるあきかんを
なんの気もなしに蹴っ飛ばす
高く高く飛び上がったあきか ....
考えてみたら・・・オレオレ率と吟醸度は相反するものなのかもしれず、オレオレ率と吟醸度をともに低くする ....
こんなに愛しても
どれだけ愛しても
けしてあなたの求めれる愛はない
違うから
うまくやって
いけるんだって
狭いスクリーン。ジャンボジェット機の窓に
たくさんのおつむが映し出されていた。けれど私は、
そこ ....
名前のない鉢植えを買って
如雨露で水をやっていたら
ある日 みぎとひだりの
ひとさしゆびの さ ....
蹴った石の音が
朽ちながら
からから、石を乾かしてゆく
腕に抱くものが欠けている
そっと ....
月が白く染まるころに 君に会いに行こう
月が白く染まるころに 君に約束の電話をしよう
受 ....
その一瞬の沈黙で
都合のいいことを考えている
ひょっとしてあなた何か 言い出ださないかしら
....
レジの上に置かれた写真立ての中で
歩き始めたマスターの子供が
両手を握り {ルビ膝=ひざ}をかが ....
どろどろに
くさってしまったから
もう
あわないほうがいいとおもう
じゅわきのむこうの
....
両手で首を絞め
殺してやりたいと泣きそうな顔で言う男を
創ったのは私
殴るように仕向けたの ....
君を泣かせてしまったのは
僕のせいさ
今度雨の日に出かけよう
僕のついた嘘も
....
俺は
お前の未来を見届けたかったけど
できそうもない
俺は
自分の意思で ....
待っている間はいろんなことを考える
{引用=笑ってるあの子供はかわいいな
今通った恋人同士の彼は ....
拝啓
しっぽの
筋肉痛は
治りましたか?
今更、
馴れ合いは
キライ
....
ボクは君を
幸せにしないでしょう
それと
逢いたい気持ちとは
別
小 ....
もういやや。
もういやや。
もういやや。
もう・・・ 。
(ここで突然 ....
夏だ
充分に言葉を選べ
テストでは「モラトリアム」と判定されても
その紛れもない中途半端さこそ ....
僕がこの道を選んだのも
君に諭されたから。
でも君を責めてはいないよ
いずれ僕は選ばざるを得な ....
海辺で佇む僕の背後から声
透き通るような澄んだトーンの
潮風に乗って耳に流れ込んできた
何 ....
それ を知っているから それ を許せる
それ を知らなければ それ を許せないままもっ ....
{引用=ほら 見て
波の向こう
青い火が燃えてる
あれは きっと
妖精の燃えかす
薄い ....
第一章 権利
君をみたす酸素分子はさだめられた方角を見失うとき、霧となる。池のおもてで朝日が ....
どちらから
わたしの見ている世界は一つではないらしい
多次元的(あくまでも「的」)に
連な ....
煙草を吸って待っていたのに
人間観察をして待っていたのに
スタバのコーヒー片手に待っていたのに
....
{ルビ理由=ワケ}もなく泣いた 空の{ルビ下=モト}
見あげればとどかない青い空
手をのばし ....
は、しめっているというのに
雨は、
雨の
仄暗き
雨の奥へは。
らんららんららん
質 ....
中吊り広告といっしょに
垂れ下がっているおじさんの
大きなあくび
ふと 幸せそう
なんて
....
オアシスに刺さった
鋼鉄のストローの先端で
砂塵に揺れる
ユニオン・ジャック 星条旗 トリコロ ....
流木が燃えている
岸のかたちに沿い
浮かぶように燃えている
遠い夜のかま ....
かれこれ20年も前のこと。
それは、大学受験も近い高校3年の1月のことだった。受験勉強(の ....
大学に入って、最初にぼくがやったバイトはレンタルビデオ屋の店員だった。
映画好きだったぼくは、 ....
落下してゆく世界の欠片を
拾い集めても足りないほど
争いの無い世界とやらを求めてたけど
僕は平 ....
午後6時
とある郊外の
マンション群の外れにある
ハンバーガーショップ
窓際の席に座って
....
髪の乱れを気になさるな。
血濡れた衣も気になさるな。
そなたは美しゅうござります。
この身 ....
シャボン玉の中に失われた人魚の声が
詰まっているような気がして
割れる瞬間耳を塞いだ
自らの意 ....
あんなぁ、
好きって言葉は誰にでも言えんねん
あの花が好きとか
あの本が好きとか
....
3m先のマンホールが回転している。
びくっとして立ち止まる。
振り返っても夜道には人気がない。
....
僕は欲望と言う名の宅配便で
君の食卓に差し出されたタマネギ。
だから、君の良く手入れをした
ぞ ....
兄はケッコンしてつまらなくなった
と
私は思う
別段
破天荒な人生などではなく ....
スキップをしようよ
息が詰まりそうになるときなら
何故かあの歌があたまから離れないんだ
取り巻 ....
動物が獲物を狙うときというのは
獲物が獲物を捕らえた瞬間なんだって
そこが一番隙が生まれるらしい ....
ふと
背中は正中から割れて
わたしはゆるゆると
中から這い出した
新しい皮膚は
ま ....
苦しくて 悲しくて 時々嬉しくて また辛くて 逃げ出したくて 泣きたくて
癒されたくて 求めて ....
年寄りは
生きてきた時間が長い分だけ
淫らだ
人間は
そういうものだから
しかたがない ....
僕は世界の広さに悩み
君は夏の陽射しに笑った
アスファルトの熱と 急な坂道
駆けていったのは ....
明けて、色彩が始まり
かつて刻んだ果実の朝の瞬間に
黄緑色の芳香と共にかつてたちこめた笑 ....
お爺さんは時速300kmで突っ走る直径10kmの鋼鉄製の球体に玉乗りしながら
火星から来た蜘蛛の群 ....
こころはいつも ゆれていて
いつのまにか ゆれていて
いつ とまるとも わからぬまま ....
みぞれの降る中
父のコウモリをさして
図書館に行く
(春とは名ばかり)
早咲きの水仙は凍え ....
悪しき手に触れられることなく
その卵は
産み堕とされた
卵は安らぎの温度の中で
....
呼吸を止めるまでの勇気はない
それでも清水の舞台から飛び降りる心持ちで
まずは考えることをやめて ....
かがやく小さな雲の群れが
夜の白をすぎてゆく
河口に 入江に
小さな舟がひし ....
失う事が怖いのではなく
失う故が解らぬのが怖い
流れがときと別れても
滞らなければまた続い ....
眠れない夜なら
突然に消えてしまうことにしましょう
ぼくらは明日には
トラックに轢かれてしまう ....
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