冒険者たち
大覚アキラ

午後6時
とある郊外の
マンション群の外れにある
ハンバーガーショップ
窓際の席に座って
冷めたフライドポテトをかじりながら
手をつないで信号待ちしている
小さな兄弟の後姿を眺めていた
ミディアムブルーとオレンジ色が溶け合う
ミズーリの空のように美しい夕空をバックに
二人は横断歩道を渡って行った
きっと
「ママのカレーはもうできてるかなぁ」
なんて言いながら歩いているのだろう
でも
もしかするとあれは
大いなる冒険の始まりかもしれない




自由詩 冒険者たち Copyright 大覚アキラ 2005-07-28 12:40:55
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