なにも薫ってもいない
なにも見えてはいない
なにも感じていない
悲しい世の中になっ ....
伸ばしかけた腕より早く
その腕で抱きすくめて
ささやきかけた唇に
大丈夫だよとキスをして
....
適当に掘られているようなトレンチ
きちんと測量されて
合理的な設定なのだと
発掘で変な日焼けあ ....
伸びた髪が視界を遮る
一瞬 目を閉じ
吹き抜ける風
潮の香りを探す
どぉんと岩に打ち寄せ ....
どんなに年をごまかしても美空ひばり世代ではありません(爆)!
めったに泣かない父ちゃんがポロリとし ....
空は
青い
雲は
白い
夜は
....
今日もめぐってきた
午後8時30分
あなたの元へと私を運ぶ最終時間
全てを捨てて ....
第六ニューロン「小田急線」
散々前戯だけして、本番もしねぇで言うのもなんだが、
舞子に口 ....
てっぺんでは
からすがしんでいる
この長い坂で
唯一すれちがった女の嘲笑を
....
てふてふが
海を渡つてゐるのを
飢ゑた勇魚が、
ぢ ....
キレイになろうとする
ボクのそのココロが
いやしいと
思ってしまうのです
ピュアであるこ ....
「魔女の宅急便みたいには、しなくていいからね。」
という注意事項
(カーブで、からだをぎ ....
人はみんな変わっていく
いいふうにも 悪いふうにも
自分も 風景も
変わらないもの ....
煙草が無い退廃なんてありえねぇと思っている
でも酒が無い退廃はあると言い切る
俺がそれを体現する ....
もう仕事なんてしたくねぇよ
こんなかったりぃ仕事やってられっかよ
俺はババァの愚痴を聞く為にいる ....
「ありがとう」
そう素直に言えたなら
「ごめん」
そう素直に言えたなら
君との距離が
今 ....
誰もいなくなった部屋で
揺れる鈴を
祭囃子と
遠い花火が
呼んでいた
....
青い絵が燃えている
二つの円が溶けてゆく
月の上に咲いた花
まぶしさのなかに消え ....
雨の花
花の雨
目を閉じ
光をついばむ
ついばむことしか知らないくちびる
....
と
に
か
く
地
....
禁止区域 日本人は 舞台の 中で
禁止区域 首をくくる 白い 精霊と
日差しの 自殺者の 下 ....
いつのことだったか
おーきな木に寄りそって
声もなく泣いたのは
知ることのできた空は
果 ....
肌を突き刺す風に
たまらず上がる水蒸気
明日には霧になるでしょう
そんな湖面に私は
足を踏み ....
「また明日ねー」
って言える事が幸せだよ。
目覚めたら
僕の部屋に同室者が現れた
両親と暮らしているが
生活パターンが違い
机上の英 ....
消えたいと望むあなたは
死にたいのではないのだね
逃げたいでも
降りたいでもなく
....
夜の野を
羊たちは走る
帰るところなく
羊たちは大群となって
夜の腕の下を疾走する
月の微 ....
朝が来る
布団を干すよ ゴミも出そう
冷たい空気も 日差しの中ではゆっくり溶ける
こんな日は ....
君はまだ若いから
いつも遊びのつもり
それも面白くて
それも楽しくて
否定する気はないけれど ....
午後の生ぬるい図書館で 退屈と眠気のあいだを 振り子のように行き来しながら
頭の中では 隣に座 ....
世の中意地悪くできている
心の隙間を狙ってくるなんて
ずるいね
諦めた頃に落ちてくる
目 ....
他人に媚売って
自分を売りつけてる
褒めれば褒めた分だけお返しがくるなら
今やってる職業と ....
あんとき死んどくんだった
死んどくんだった
眠らせてもくれない
不眠症
書いてる間だけ気がま ....
夏にすきな言葉は
清涼飲料水
です。
それは
....
堕ちる 堕ちる 堕ちる どこまでなんて知らない
視界は真っ暗ってわけじゃなくて
パチンコ屋の ....
遠くの丘の教会の厳かな鐘の音が届く
私は
{ルビ如雨露=じょうろ}を止めて
目 ....
少女のために
空き地のために
泥靴のために
良かれ、とついた嘘
自分の肩幅も ....
君の家に続く道の
あの黄色い花は
なんていうんだろう
ちょっと君に似ている
....
俺は飲んだくれて泣くことはできても
死ぬことはできなかった
もしかしたら
もう1度 ....
君は脱ぐ
同時に着る
どんなに脱いでも
君は君の核心から遠ざかっていく
まばゆい ....
ふと気付いたら
夕暮れでした
さようなら ....
いつだって
君はその場しのぎで生きている
辻褄合わせに行き詰まると
多段式ロケットのように
....
「メタン・ショック」
世界の
メタンガスの1割は
牛のげっぷで出来てい ....
地球の自転に逆らって
飛び続けてみたら
いつかは
取り戻したい時間に
辿りつ ....
ゆったり泳ぐ雲に
まだ見ぬ絵空事を浮かべて
それなりの努力ってやつもせず
あの雲の ....
私という形がなくなってゆく
壊れた時計の螺子は緩んだまま
閉じた瞼に踊る蒼白の輪に
何かを託そ ....
ぎゅっ、ぎゅっ、と
降り積もったあつい大気を踏み分け進む
照り返す光で白く輝くアスファルト
....
名称 : シムレリ(疑似宗教)
分類 : シミュレーション・ゲーム
難易度 : ☆☆☆☆☆
[ ....
「日本のレストランから出る残飯を全部集めたら、飢えて死んで行く世界の子供をみんな救えるっていうね」
....
「起きなさいよっ」
「んん…、なに…」
「あなた、美沙子って誰よ!」
「…君こそ誰だ?!」 ....
泣きそうになったこととか
そのおもいとか
もらったことばとか
なんだか忘れたくないいろいろなも ....
日に満ちた電車はそっと風になり火照ったほほをすりよせてゆく
夏に包まれた海の底 ....
わたしが打ち込む
死票の数の並びは
コンクリートの壁
ひとつひとつ
(つめたい)
羽蟻が震 ....
知らないくせに
知ったふりして
大きな顔して
世界は回る
回る地球は
ひだり巻き
ねじ回 ....
幼子の泣いている君を
想像する
さらにそこにもう一人
想像する
赤い頬にはりつく
痛い ....
創られた青
紫に似たオレンヂ
其処に白の風景
たんたんと塗られる
{ルビ生活=イロ} ....
つながりをことさらにつよめるのではなく
切れてしまうことをおそれます
やさしくされようとする ....
ふらふらと酔っ払いの千鳥足
さみしがり屋のピエロは口笛吹いて
今宵も月夜の道を歩いています ....
{ルビ痩=や}せっぽちな
私の体の奥のほうで
一匹の虎が
牙を光らせ吠えている
....
文科省認定漢字検定準2級問題集
この一行でも明白なことではあるが
アラビア風の衣裳を ....
全て、捨ててしまえ
いいとも、それがあなたの望みなら
そういって、綺麗なグラスを手に取り
あ ....
曇った窓の水滴
悲しそうだから
笑って欲しくて
指でなぞってみた
表面張力の君の笑顔は
....
今、生きている人間が必ず1度は経験する事柄があります。
全員、おしなべて、例外なく、絶対に、です。 ....
いい空を見たいと人がいう時
わるい空は排除されている
いい空が見たいと人が公 ....
その男は言った『ケーキが食べたい』と
「食べればいいじゃない」言いかけて、止めた
きっと、食べら ....
わたしのいうことがぜんぶうそで
わたしがあなたのことをあいしていなくても
あいしてほしいの
だ ....
イカサマでも 幻でも
生きてゆける世の中で
君はきっと あの雲の上
泳いでいったのさ
走 ....
晴れ渡った
夜空に
輝く
数々の星
その一つ一つは
力強く
優しく
僕らを照らし出す
....
こんなにも隙間が空いているよ
さあ
飛び出そうよ
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