夢の中を彷徨っていた
泳げないはずの海の中
魚になって泳ぎ回る
深い深い海の底に
....
それはでっかい空母の上にあって
巨大アミューズメント施設みたいなかたまりで
背中のジェットで ....
直線的なカーブばかりが続く汚い流れを
泳いでいた僕がいつか 空を見れば
それだけでもう
鏡の前 ....
ほら、珍しい薬だ
その男はそう言って
青いカプセルをくれた
エレベータの中で会った男だ ....
RUN FOR COVERのベース音に内臓を浸したまま
湯呑みに注いだアルコールを一気に摂取すると ....
春の日
お山の桜は ほのかな彩りを添えて どなたかの お口へ赤い実を届けなくては と 咲いており ....
僕は最近、自分の事を「岡山の白い豹」と呼ぶのに凝っている。
と、言うのも単に白い車に乗っている ....
足の間の掃除屋よ
食らえ
やつらの粉雪を
たとえ向かいのお肉屋に
逆さまのおまえがぶらさ ....
ハイド・パークから
少し離れてそのパブ
はあった
にぎや ....
檸檬の木の下
鈴なりの黄色
緑の葉陰から落下して
ジューシーフルーツ
味わうには酸っぱ過 ....
仔犬の
ももちゃんがいない
(たんぽぽの綿毛のような
....
摂氏何℃かの海岸線に沿ってひた走る私のヴィッツは思い出グラフィティとともに45キロメートル毎時で駆け ....
どうしても空を飛びたいらしいので
象が踏んでも割れない筆箱をあげると
「二郎さーん!」と言って地 ....
どんより湿った空気に覆われている
ずいぶん長い間抱えていたんだね
中途半端に吊り下げられた悩み事 ....
お月さま沈まず
だんだん長く待ってくれる
私が眠るまで
空にいてくれるだろう
それも
満ち ....
ちさ とり わけ た
ちせ ゆく ほほ に
まわす ひばな のの
まざる ひざし ....
込んでいるのは駅前だけかと思った。310号線に左折したらすいすいゆく。のだと思った。が、310号線 ....
かぜのおとがする
とおくから、あなたの声をのせた
かぜのおとが、きこえる
あなたは ....
いそしぎの浜で
ぼくは三輪バギーをあやつりながら
海風を浴びて ....
ねえ
あなたにであってから
あたしはほかのひとにであわなくなったの
ねえ
....
輝度信号が弱くなってシアンがかってしまう
空高く見えるように
屈折率が変わったなら
気温も ....
台風何号だかが
東の海上を通過中
暴風警報のため 人影もまばら
公園の遊具は鉄錆のにおい
....
裏ビデオ穴の深さにたち塞ぎ
こころから穴の深さのらっきょかな
や ....
世界で最も軟らかな朝を迎えるのは
波止場に立つカカシだろう
なにかを守る分けでもなく
ただ海原 ....
沈んでゆく まま
煙る 山の稜線に
つながれた 足首
舐め 影 さすり
行け ....
壁も、床も、家具も、俺の服も、全て白い部屋、目を瞑れば黒に満たされてしまうのに、それを拒む ....
いってらっしゃい
ううん、ほんとは寂しいの
でもそんなことを言ったら
笑ったあなたの頬 ....
ネオンの中にまぎれてばかりやと
体に悪いって信じててん
今日なんか変なルートたどってるねん
....
ますます吐く息を白くして近づく そして
炬燵の中の猫がのびをする
香りはすべて あたしと共に在る ....
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