旅から帰った
旅人が地図を捨てて
旅を始めた
絵を描き終えた
絵描きが筆を捨 ....
せいかつ なのですから
やっぱり ねこがいなくちゃ と
おもいます
ふわふわで
....
i
どこにでも空はある
この手元の
ガラス瓶のなかにも
耳を近づけると
かすかな雲雀の ....
何度も 目の覚める
真夜中
起こしたのは 誰かと
きょろきょろしてみるが
....
人は賢いから ウォークマンを家に忘れても
好きな歌を口ずさんで自分を励ますことができる
人は賢い ....
しとり
しとり
肩が
ひとつ浴び終えた白い固形石鹸のように、しとり
うな垂れる夜 ....
終わらない夏に迷い込んだ
遠ざかる海の青と君までの距離と
どうしても掴めない明日への{ル ....
ちいさな羽根を休めている
かと思えば飛び回る
ほんの少しもじっとしていない
短い命 ....
あなたが笑っていられた幸せな時間
あなたが立ち止まっていた無機質な時間
足して何年だっけ ....
電話がいつなるかわからないから、お風呂にはいるのはもう少しあとにしよう。
昨日使った苺のにおいのシ ....
走り出せばついてくる
どこか高みにいるものが
消えかけた標を撫でている
棄てられた路 ....
ぬ
ぬま
ぬた
ぬえ
ぬらりひょん
ぬ
....
ほの暗い世界に浮かぶ首筋に沿われる指がナイフに変わる
地図にも載らない楽園を住 ....
懐かしいお風呂屋さんのフルーツ牛乳をコンクリに撒いて 滑りたい
群青色でよかった ....
愛の奇跡であの娘と結婚させてください
そう神様にお願いした次の日の朝
目を覚ますと僕の右 ....
しりきれとんぼの君に
まる
いつもあたらしいおもちゃの方を向いて
振り向くこともなく
ぽいと ....
今日の朝
シーチキンご飯を食べた
一日三食
睡眠七時間
食べて寝るだけ
....
夢で見る弟を追いかけてしまう
弟は時折現れる
でも触れることはできない
わたしがピアノ ....
今日は天気がいいから洗濯をしますか
濡れている洗濯物を乾かしてくれる
僕の目も 僕の心 ....
映画の半券
君と初めて行った思い出の場所
映画が終わり外に出るともう夜になっていた
....
冬でもないのに心の中に雪が降っている
言葉にならない想いが
雪のひとひら ひとひらとなり舞ってい ....
きみのことをかんがえてねむろうとおもうのだけど、
けっきょくもうあさだったりして、
....
眠くてたまらない
朝が早かったからだけじゃなく
たとえようのない疲労感
泥沼にひき ....
批評、なのだろうか、私は、だって感想と批評の違いなんかわかりゃあしないんだ。いっちゃえば付属された ....
この先何度こんな別れを繰り返すのだろう
ただ別れるだけならいい
この世界の何処かにいてくれれ ....
訳さなくてはいけないロシア語の文章を眺めていたら
どうしてもやりたくなくなってしまったので
車庫 ....
また浮かび上がっていくことになったとの事で
もう二度と水蒸気にはなれないと想います
ほだした絆の ....
土を掃い
葉を食む
鈎針の手入れは怠れない
おならの匂いで健康 ....
生まれたての
手の平で つかんだもの すべて。
鎖骨の窪みから とくりと こぼれだし。
山や丘 ....
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