むねがくしゅくしゅいたします
キャスケットに薔薇の花をつけて
襟を立てて真っ赤なスカートを膨らま ....
秋刀魚のはらわたの味を思い出し
それはやはり
新米ではなく一年置いた白米ご飯
ほく ....
今日のネコ子さんはタンスの上
お気に入りの布団はぐしゃぐしゃにされ
かなり機嫌が悪い
....
ここから
見える歩行者信号は
いつも赤で 退けられた気になる
八月の真ん中 夏が終 ....
電気のつかない夕暮れ時の逆さまな空
名詞の数だけ開かれた窓の向こうに
鉛筆を転がして進んでは ....
もう立体として扱えない
有名人の気分と感傷を、鑑賞する
人それぞれの「うるさいな」の結論は、
....
きまぐれおにが ここにきて
わたしと あそんでいきました
びいだま かいがら しりとりあ ....
彼らは丸ガラス握り締めると砕け血の中できらめき
傷つけることをやめない
彼らは丸ガラス握り締める ....
おたがいの しかめっつらが
なんだか いきぐるしかったので
はなしかけてみました
....
夕暮れの 長い長い影と一緒に
今日も 黄昏の魔法使いが
帰って行きます
山高帽 ....
多くのヒトにとってみれば
他愛のないスポーツニュースに違いないプロ野球
ストをするとかしないとか ....
暗くなるまえにはかえってきます
さがさないでください
ひふみ
電話 ....
あんしつは、こころのオアシス
あんしん、しん、しん
ふりつもる
やきまわしのひとひら
あなた ....
この夢のような時間が現実であればいいと思う事と
これが現実でなく夢であってほしいと思うことが
幾 ....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。
ラメ入りの ....
ひっそりと
ここで生きている
奥深い森の中
今
このときを
....
蒼い空に手を伸ばし、
あの炎の中に手に入れた。
空は悲鳴を上げたけれど、
太陽 ....
下腹とは禍福である。禍福とは糾える縄の如しであり、それはまた人生である。
人の下腹は人によ ....
軍艦巻きは週に一度
それが我が家のおきて
ちぐりす飲んでゆうふらてす
シャバのシャ ....
僕がオモチャの戦車で 戦争ごっこをしてた頃
遠く ベトナムの空で 涙も枯れていた
と歌う真島 ....
よい かな せ さえる き しを
とが もる ふ にえる あ えを
もせ ふく や といの ....
今夜は寒いから風邪を引かないようにね
って紫煙を吐きながら
遠くの空に向かって吐き出す
星が ....
気づかれないように
水面を そそ、と
歩いていたのに
さっき拾った
オシロイバナのたね、を
....
あー、何?
セブンスター挟んで微妙に開いたドアの隙間埋めるべきだ/鳴ってるのはずっと8分の ....
暗闇に
浮かび上がる 無駄のないシルエット
黄色く光る 大きな丸いふたつの眼だけが
無表情 ....
(おとなりのワンちゃんは犬次郎といって
生れたときから
ネコとばかり暮らしてきたので
....
暗闇を走っていたわけじゃない。
目の端にちゃんと明かりは見えていた。
幾線もの光が君の目 ....
灰レース纏う胎陽に砂糖、飴の紅狂いはhigh化
背信車問う、So土星に逃走 千℃の粒子ngのソング ....
君に会おうと
ついソコまで来たけど
やはりこのまま
帰ることにする
....
9月11日
学校帰りの地下鉄はいつも
ぎゅうぎゅうでみんな疲れてて きらいだ
でもそれが今日は ....
とまってしまった観覧車はイルミネーション
風が二人の間を吹いた
ここの潮の香りは
かぎりなく偽 ....
三くちめの酒が血液を消毒してゆく
鼓動とともに
先端まで廻ってゆく
私の血は
....
距離を守って下さい
噛み砕くために固い葉を望む
一字違いの日々です
ミルクのような牛乳 ....
それは
かつて、
波であり、雨であり、
きみであり、ぼくであった、
青い黎明の影に涼しく揺れ ....
時代──書物での構築、さようなら──会いたかったひと。手を振る行為──訳せない、線路の上──近似値を ....
その昔
プラトンは楽園を見つけた
風を捉えてざわめく木々
虹を喜ぶ満開の花
鳥や動物たちは楽 ....
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