宙に舞う女
くすんだ夜空に溶け合う駅前の噴水をぼんやりと眺める
俺の目がくすんでいる ....
賭けた
恋のゆくえ
書けた
ため息インクの
メッセージ
欠けた
鉢に水をやり ....
どうせ ひまこ
STAY
発育不全の化学レースとスウィングし続ける、
....
詩を書くことと詩を読むこととは違うのだろうか。今、私がやっている「詩を読むこと」は、自分がやってき ....
まえむき に いきると
こっち を みて いうな
まえ を むけ
もう こっち を むくな ....
どうにか起きた
朝5時前
闇には 冬がまだ居座る
動きたくない
温もっていたい
....
三保神社前の土産店で
ママカリを干したのを
またもらった
いわしと一緒に取れるのを
つい ....
ノイエ ツォイエ パイエ トゥーク
ラウド バウド スヌーク ビーク
ルアンドゥ ボッシ ....
夫婦だけの暮らしが
単調すぎるのでしょうか
真新しい車に 子犬を乗せて
夫が 帰ってきました
....
かみしめていると
しめかえしてきた
骨のある
夕焼けで 頬を ....
十八歳か六十歳まで四十二年イコール五〇四月
あと十七月
のこり3パーセント消費税なみの忍耐だ ....
?.
逃げる父
母は捨てた
兄は堕ちた
姉は隠した
子どもは愛されている?
?. ....
一歩手前の、眠りに墜ちる一歩手前の、瞬間の持続です。
いつまでもピンボケの、近景と遠景と心象の混合 ....
『かしつ』
いたいよ
ふさがれて
泡になる
しゅんしゅんと
ことばが
やけに
....
「抱いて」
そう言うので
....
わたし すがた けした わたし すがた けした わたし
そして すがた けした わたし きえた せ ....
海を埋め尽くす無数の海獣
それらの移動に
海は慄き
激しく毛羽立つ
逆巻く海鳥の交尾
....
雪崩 老樹 飲みこみ 夜となる
日々凍る おのが命や 鉈一つ
右の手に 乗るはずの独楽 ....
ベランダに産まれた雛を祝福します
遠吠えでもいいでしょうか
忙しさに そぞろにかまけます
でき ....
天にまします神様
こんな告げ口を許したまえ
野球帽とジーンズの似合う
天使が嘘をついた
....
荊棘(ばら)を摘む掌のなかにだけ朝はある
そのまへの夜そのあとの夜
*
....
みんなは迷って右か左を選んでる
僕なら迷わずまっすぐ泥沼入るね
ないかもしれないゴールに突進する ....
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