【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉[145]
2016 08/27 01:11
ハァモニィベル

【詩人の本棚へ寄贈します】

 ◇  『ファンタジーの文法』 G・ロダーリ /窪田富男訳(ちくま文庫)
 ◇  『猫と共に去りぬ』 G・ロダーリ /関口英子訳 (光文社古典新訳文庫)

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「ファンタジーは、芸術家や詩人のような、ごく少数の選ばれた人々にだけ与えられた天与の才では」
なく、「誰でも創造することができる」、という優しい著者による発想の指南書が(上)。
聞き手をしっかり満足させるために、

>想像力もまた〔…〕それ自身の理性(レゾン)を持っている

という認識は、ポーに通じる。



上掲書で、「馬ー犬」ではダメだが、「犬ーたんす」はファンタジーになる、と言ったロダーリの短篇集が(下)。こちらは、香辛料の効いた16話が収録されている。



ロダーリは、
「子どもを読書嫌いにする9か条」 という文章も書いていて、その副題は、
  ― 読書の技術は習えるが、読書への愛は習えないー  である。



# 渚鳥さんファンタジーの寄贈ありがとう。
# C・W・ニコルは、『勇魚』もありますね。
# カミュ『反抗的人間』の邦訳は、ありますよ。私の手元にあるのは河出書房新社の『世界思想教養全集24 』で、中に佐藤朔訳で入っています(但、これは私が買ったときにもう既にかなり古書でしたが)。


  
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